F1韓国GPプロモーター Q&A 「契約料を下げてもらい来季以降も開催したい」
韓国で2回目のF1が開催されたあとAUTOSPORTは韓国GPのプロモーター、パク・ウォンファにインタビューを行った。
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Q: 昨年の初めての韓国GPの成功はどのような判断が下されましたか?
当日は首相も出席し、非常に前向きに見えましたが?
パク・ウォンファ: 昨年は首相の訪問を受けた。この地域では初めての大イベントであり、韓国全体としてもよかった。今年は去年よりも多い(有料)観客と、宣伝を望んだ。交通の流れを改善したかったので、サーキット内の観客のためにトラックの周りに環状道路を建設した。経営陣が変わったので、昨年のイベント準備に費やした金額に比べ、かなり節約することができた。
Q: 昨年は地方自治体あるいは韓国政府がイベントに投資するという話がありました。その方面で何が動きはありましたか?
パク・ウォンファ: 韓国政府からのさらなる支援を求めている。政府は一定の資金を提供してくれているが、予想ほど多くない。しかし、政府はこの地域におけるF1イベントを助ける特別法案を成立させた。この法律のおかげで、我々はF1韓国組織委員会を設立し、今はこの委員会がレースを主催している。
昨年はKAVOが主催者兼プロモーターだった。今は、KAVOのCEOとしてわたしがそのふたつの役職を兼務していた。しかし今年初め、主催者としての役目を組織委員会に移転した。だが実際は、今のところわたしが主催者とプロモーターを兼務している形だ。
Q: 昨年の大幅な経営陣刷新の背景は何だったのですか? 韓国GPがFIAレース・プロモーター賞を受賞して数週間後に、主催者側で大きな見直しがありましたね。
パク・ウォンファ: 単刀直入に言って、昨年はいいかげんな準備で、大きな赤字になった。そのため経営陣が、KAVOの最大株主である全羅南政府の信用を失ったのだ。それが理由だった。
Q: では、プロジェクトが進行中なので、収益を上げるためあなた自身を含めた新しい経営陣が起用されたのですか?
パク・ウォンファ: そうだ。できる限り、不必要な出費を削減しようと頑張っている。同時に、公僕としての30年以上の経験を利用して会社とイベント準備をできるだけスムーズかつよりよい方法で運営している。
Q: では手続きの面で何を変更したのですか、そして今年の韓国GPの前に会場でどんな工事が行われたのですか?
パク・ウォンファ: わたしが主に注力しているのは、できるだけコストを削減することだ。これが問題の核心だ。この地域の一部住民は、レース開催とイベント準備が大きな金銭的損失をもたらすので、このイベントに反対している。農業従事者でたいてい貧しいそういった市民は、資金をこれまでのところあまり人気のないイベントに使うよりも他の目的に使うべきだと考えている。同時に、人々が我々のしていることを理解してもらえるようモータースポーツの認知度を高めなければならない。これは韓国政府を納得させる間接的な方法かもしれない。ここでは、モーターレーシングは他の先進国ほど知られていない。
Q: レース開催の赤字は昨年よりも少なくなるでしょうか?
パク・ウォンファ: 頑張っているが、バーニー・エクレストン氏と協力する必要がある。赤字ではあるが、これは大イベントなので、このイベントを続けたいと願っている。このイベントを開催することで、この地域に勢いを与え、経済とイメージをあと押ししてこの地域の農業的背景を変えたいと思っている。
Q: ではF1レースとその恩恵に注目しているのですか、それとも毎週末このトラックを使う努力をしているのですか?
パク・ウォンファ: 国内レースや国際レースにかかわらず、できるだけ多くこのサーキットを利用したい。来年は少なくともふたつの国際イベント(アジアン・フェスティバル・オブ・スピード、F3あるいは日本スーパーGT)の開催を予定しており、さらにひとつふたつ増えるかもしれない。しかしほとんどは国内レースで使用され、ポルシェやヒュンダイなど大手自動車ブランドのタイヤ・テストに貸し出されるだろう。このサーキットに対する国内外からの需要が必要だ。
一方で、当初予定していたように、リゾート、マリーナ、オフィスつきの街の建設など、開発の第二段階を継続するつもりだ。しかしそれには時間がかかる。これは長期プロジェクトだ。
Q: 昨年のイベントのあと、会場は使われたのでしょうか? というのもここに来た多くのチームが、2010年のレース以来何も触っていないように見えたと言っていました。
パク・ウォンファ: 今年はトラックを使った。わたしが間違っていなければ約80日間使用した。10月から2月までの冬季は使うことができない。しかし3月初旬からは、ほとんどの毎週末に国内チーム、国内自動車メーカー、タイヤメーカーが使用した。
Q: 来年は貸出日を増やすことを検討していますか?
パク・ウォンファ: その通り。来年はそれ(80日)よりも多いことを期待しているが、望むほど多くはない。
Q: 当初の計画では、サーキット内に街が建設されるというお話でした。現時点での予定は?
パク・ウォンファ: 現時点では保留されている。しかし、我々はこの計画を復活させようとしている。このプロジェクトの第二開発計画と呼んでいる。地方自治体からの資金提供を期待しているが、地方自治体はすべてを一度に扱うことはできない。投資家を探しているし、それが外国人投資家であればさらによい。
Q: 韓国GPで収益を上げることについて、それは最終的にエクレストン氏との契約の価格と、毎年値上げされる開催料が関わってくるのでしょうか?
パク・ウォンファ: その通りだ。だからこそ、我々はエクレストン氏と非常に突っ込んだ話をしたい。彼の協力が必要だ。
Q: 契約料を下げるということですか?
パク・ウォンファ: そう、可能であれば。
Q: では、当初の契約はあまりに高いと考えていらっしゃる?
パク・ウォンファ: ある意味そうだ。そうだと言おう。
Q: この件についてエクレストン氏とすでにお話をされましたか?
パク・ウォンファ: 彼は我々の現状を完璧に理解している。彼がもっと協力的になってくれたらと思う。
Q: では契約の条件が変わらない場合、どうやって責任を果たすおつもりですか?
パク・ウォンファ: 現時点で話すには時期尚早だ。
Q: しかしレースの将来は最終的にそれにかかっているのでは?
パク・ウォンファ: そう、その通り。でも我々は継続したい。
Q: 週末を通して、ここでのF1レースはこれが最後だという噂がありました。しかし、あなたは継続したいと思っていらっしゃるのですね?
パク・ウォンファ: そう。我々は継続したい。このサーキットの建設に大金を投資した。
Q: サーキット建設資金についてはいかがでしょう? すでに支払われたのですか、それとも多額の負債があるのですか?
パク・ウォンファ: ほとんど払い終わった。約5分の4は支払い済みだ。
Q:この地域の経済的利益について、地元政府は満足していますか?
パク・ウォンファ: 地元政府は観光客が増えて喜んでいる。モーテルやホテルの稼働率はかつてないほど高く、レストランも満足している。交通量も増えている。それによって好景気の雰囲気が生まれており、経済にとってよい。
Q: 今年のチケット販売はどうでしたか?
パク・ウォンファ: 土曜日は7万人、レース日は8万人を予想していた。これは昨年よりも高い数字だ。2010年はある程度空席を埋めたかったので、無料チケットを配った。しかし今年は、需要がすでに高かったので、その戦略は採用しなかった。無料チケットの配布を続けると、我々の利益を損なうことになるだろう。だから今年は無料チケットを配らず、稼働率は約80%だった。12万席あるが、2つの大きなスタンドを閉鎖したので、それを考慮すれば座席数は10万5,000だった。10万5,000席中8万席が埋まった。
Q: あなたが加わる前に多くの決定が下されたので、このイベントの将来を楽観視していますか?
パク・ウォンファ: よい質問だ。努力している。
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