イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

変わったジャンルの音楽のメッセージで脳をマッサージ。

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惚れ惚れするような、ワイドレンジに引き締まった一音一音を明晰さをもって厳しく空間に弾き放つ、フレデリック・ゼフスキーのピアノと、現代音楽のセンスあふれるオーケストレーションをひきだし練達の才みせる、優れた作曲家でもあるブルーノ・マデルナの指揮によるアルバム『THE NEW MUSIC』。
シュトックハウゼン(1928)の初期傑作のひとつ『KONTRA-PUNKTE』(1952)。なんと24歳の頃の作品ではないか。悲劇性をも秘めた彼の貧しい生い立ちと教育の困難さ、苛烈な今世紀最大の戦事の直後に青春を通過した時代性を考えれば、そうした作品と人の音楽史への登場の出来事は驚くべきことのように思われる。
堰を切るとの表現があるが、まさにいわゆる三羽烏(シュトックハウゼン、ブーレーズ、ノーノ)、クセナキス、リゲティらの沸々と煮えたぎるような表現変革の席巻する時代動向は、世界の耳目を集めたことだろう。そうしたピークが58年ダルムシュタットでのジョン・ケージの衝撃であっただろう。
それにしてもこのアルバムに収められた4作品ことごとくがおもしろく聴けるのはどうしたことだろう。たぶんかすかな記憶でしかないが、このアルバムを手にしたのは、ペンデレツキ(1933)の『Threnody For The Victims Of Hiroshima』(1960)=「広島の犠牲者に捧げる哀歌」を聴きたくて購入したのだろう。
しかし今アルバムを聴き返すと、モニュメンタルな当の曲もさることながら、他のすべての曲が興味を持って聴くことができた。機会を得られたことに感謝である。アール・ブラウンがエモーショナルな作曲家である事の再確認、そしてマグネティックテープに編集されたエレクトロニックサウンドとアコースティック・インストゥルメンタルサウンドとでパフォーマンスされた『Rimes Pour Differentes Sources Sonores』では、アンリ・プスール(1929)の個人的な感性の煌びやかさと才もさることながら、まさにヨーロッパ近代の正統なめぐまれた現代的継承にみる、音色の自然な流麗さに羨望すらおぼえる。
ここにはチョンマゲ、三味線からバイオリン、ピアノへの近代化の屈折したおぞましくも悩ましい不自然さはない。だからダメだといっているわけでは毛頭ない。むしろ、わが国の現代音楽の水準は確かなものであるとここであえていちファンとして断言しておこう。畑違いではあるけれども、若き世代に聴くポップスシーンでの羨ましいほど素晴らしい、しなやかな憾性の発露を聴くにつれ、文化的裾野の成熟はその洗練に流麗さを持って、あらゆる分野で結実することだろう。たぶんタイトルからして一般普及むけの廉価盤なのであろうが音質もよく名演もあって楽しく聴けた一枚であった。

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