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Olivier Messiaen - Visions de l'Amen I

           
           投稿音源のものではありません。

普段演奏家にこだわるほうではない。これは常々ブログでも言っていることである。だがこのオリヴィエ・メシアンとイヴォンヌ・ロリオのピアノデュオを聴くに及んで、そうはいっておれない事態にたちいたった。さきに拙ブログで取りあげたこのオリヴィエ・メシアン(1908-1992)の名作、二台のピアノのための『アーメンの幻影』(1943)のページのときに指摘した、神、在りや無しやの言、今、再度聴くにおよび、またその問いかけが強く迫ってきたのであった。ピーター・ゼルキンと高橋悠治のデュオ盤を採り上げたさい、端的にこのパフォーマンスには、美しさ、華麗さはあっても、そこに神は不在であるとの評断をシロウトであることの分をわきまえず下したものであった。オリヴィエ・メシアンとイヴォンヌ・ロリオのピアノデュオには神うんぬんの崇高さもさることながら、リズム(自然の律動・摂動ともいえる)の斬新なの面白さ、そのデュオによる驚異的な表現テクニックは唯唖然とさせられたのであった。秘密はたぶんここにあったのだ。彼ら二人との違いは、自然の呼吸、律動、その刻むリズムのスピリチュアルな霊的とでもいえる演奏テクニックの有無であったのだ。今了解できた。気恥ずかしい表現ではあるけれども、若き俊英には音はなっていても、心、魂がなっていなかったのだと今、言いきれる。それもリズムの複雑精緻が斯くまでに、響き、音色の精神性を支えているとの認識はわれながら大発見であった。のち鳥の鳴き声の採譜に腐心したカトリシズムの、その信仰篤き作曲家メシアンの所業のありどころが腑に落ちた思いであった。神を奏でるには創造(造物)主が与えられた自然の神秘(摂理)を、たとえば鳥の鳴き声のリズムのうちに鷲づかみする必要があったのだ。斯く思えるほど崇高、霊的精神に満ちた官能無比なるデュオパフォーマンスの実現可能は、そのリズムの単独ソロでは到底なし得ない、たぐい稀な二人による演奏技巧相乗のコラボレーションの巧緻にあったともいえようか。リズムの複雑精緻に奏でられる、色彩鮮やか、光に満ちた祈りの「成就のアーメン」に高揚する終結部では、えもいわれぬカタルシスにつつまれることだろう。まだこの名曲を耳にされていない方は、このオリヴィエ・メシアンとイヴォンヌ・ロリオによるデュオ盤『アーメンの幻影』(1971)を是非聴いてほしいものである。音楽の真の体験とは、斯く自然の律動にシンクロし、霊を響かす崇高、荘厳との対座にこそあるのだろう。すばらしい演奏である。


閉じる コメント(2)

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この曲はまだ聴いてませんが、書かれているとおり、現代曲の場合でも演奏は大変重要ではないかと僕は感じてます。比較すると分かるものがありますね。

2006/7/15(土) 午前 11:50 [ ひろmahler=^・^= ]

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こんなに違うものなの?という感じです。譜面読めたところでどうにもならない次元のものなのかなとも思いますが、それにしても・・・・です。後期はともかく、このころの名作品はいいですよ。いつもながらさしでがましく気がひけますが、この時期のものだけでも機会があれば耳にするのも悪くはないと思います。

2006/7/15(土) 午後 1:50 緑の森


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