イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

変わったジャンルの音楽のメッセージで脳をマッサージ。

電子音<米>

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イメージ 1

1958・Pictured: Milton Babbitt, Peter Mauzey, Vladimir Ussachevsky.
イメージ 2冗談だとは毛頭思ってはいないけれど、これって、大真面目なんでしょうね。たぶん真面目なだけに虚しいとまではいわないけれど、すこし哀しい。電子音楽の創成期の作品であるから、そうした時代的な不全を考慮し割り引いてもなんだか侘びしく哀しい。まるで初期の電子ゲームが奏でるチープな電子音といってしまったら、作曲家たちの労苦に対してあまりにも失礼なことかもしれないけれど。多額の費用をかけて設置された電子音楽(研究)センター≪ウラディミール・ウサチェフスキーオットー・ルーニングにより設立されたコロンビア-プリンストン電子音楽センター(現コロンビア大学コンピュータ音楽センター)≫(WIKIPEDIA)
だったのだろう。今回取り上げるアルバムは、そのセンターで研鑽してのメンバーたちの作品で、ほとんどが60年代中ごろのものが収録されている。なんでも、時期を同じくして日欧諸国で開設されたこの種の研究センターの殆んどが国・公営の放送局併設のものであったことからすれば、米国のこうした大学併設の形態は特殊なのかもしれない。なぜそうなのかの詳細は私は知らない。以前の拙ブログでも、米国・イリノイ大学での研究センター発の電子音楽アルバムを取り上げた。やはりこの歴史年代はいまだ電子機器等の創成期でもあったせいもあるとはいえ、音はチープであり、厚みのない、貧相なイメージはぬぐえない。膨らみや艶、潤いといったものが乏しい。ところが、この貧相さが、聴いているうちに、そのシンプルさが却って、新しい事・物への遭遇、物珍しさから来る出会いの新鮮、なんとはなしの初々しさ、みずみずしさとして感じられ、これも悪くはないと思えてくるのだった。響き、音色に対するセンスには、武満や、いや日本で最初にテープ・電子音楽に手を染めたと言われている諸井誠、黛敏郎などの日本の戦後を代表する作曲家の作品のほうが私たちには、おそらくフィットすることだろう。もちろんベリオやシュトックハウゼン、ピエール・アンリなどの作品などが数段勝っているのは否定しようがないと私には思える。とはいえ、音楽新興国、アメリカ合衆国での、私たちの感性(音色、響きへの余韻、余情)とはちょっと違った世界での電子音楽の成果として、これはこれで貴重な初々しい電子音楽創生のドキュメントとして鑑賞出来るのではと思いたい。

1970. Clockwise from the center front, Vladimir Ussachevsky (seated), Milton Babbitt, Bülent Arel, Pril Smiley, Mario Davidovsky, Alice Shields, Otto Luening. イメージ 3


収録作曲家(全部英文に付き参考備忘録として載せておきます)



Pril Smiley


Mario Davidovsky ( 1934−)

Bülent Arel (b. Istanbul, 1919‐1990)

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誰も知らない人ばかりです。大変興味深い話で有難うございました。

2007/8/1(水) 午後 9:58 [ fminorop34 ]

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そういえば、NHK・FMで流される各国放送局の提供テープには、あまり米国提供のものを聞かないです。かの歴史に名高いダルムシュタットの音楽祭はじめ、ほとんどがヨーロッパに偏っているせいかもしれないですね。それらもあってか米国の音楽事情は今もあまり知られていないようです。

2007/8/1(水) 午後 11:27 緑の森


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