今日取り上げるのはクロアチア(ザグレブ)出身でありつつも、若くしてフランスに留学居つき(1972−90までパリ・コンセルヴァトワールの先生におさまっていたそうだ)、主に電子音楽にたずさわってきたイヴォ・マレク Ivo Malec(1925−)の『Triola』(1978)。電子音響作品集です。この作曲家のものは以前2枚組みのアルバムを≪ 電子音響世界に感性が開いているクロアチアのフランス作曲家イヴォ・マレク ≫とタイトルして投稿している。この2枚組みのアルバムには、アコースティックなオーケストラ作品も収められており興味深かったけれど、どちらかといえばさほどの印象をもたらすものではなく、タイトルに記したように電子音響作品に、その感性の志向性が感ぜられたものだった。それもそのはずで、 ミュージックコンクレート(musique concrète)の創始者 ピエール・マリー・シェフェール(またはシェッフェル、Pierre Henri Marie Schaeffer, 1910 – 1995)ともども開発研鑽に長年いそしんだ先駆者の一人でもあったそうだ。それにしては前回投稿時も述べたけれど、わが国での知名度はどうなのだろう。さて今回のこのアルバム。出来はイマイチといった感じだ。イマジネイティヴでない。音に喚起力が余り感じられないのだ。いわば俗っぽい安手の電子音響作品といったところだろうか。フランス語以外の説明文がなく読解不能なのだけれど、たぶん自作の電子音響機器を使ってのリアリゼーションと思われるのだけれど。音を丹念に聴きこむというより、構成、造形へとしゃにむに一気に走るといった趣きで、このアルバムに限って云えばいま少し深みにかけるようだ。
Tracklisting:
Triola Ou Symphonie Pour Moi-Même
A1. Turpituda (9:30)
A2. Ombra (12:03)
B1. Nuda (12:30)
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B2. Bizarra (7:30)
Notes:
Realized within the studios of Groupe de recherches musicales in 1977-1978 (34:00) for Triola ou symphonie pour moi-même & 1972 (7:30) for Bizarra. Collection GRM.
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これまた美しいですね(表現がワンパターンですが)
これはミュージックコンクレートに属しますか。ちなみに、最近Rune Lindbladとか言う人のCDは買ったのですが、アマゾンやDISCOGSではミュージックコンクレートジャンルみたいに書かれてたんですが、どうも違うなと、思ったしだいです。ピエールアンリは知ってましたが、書かれてるピエール・マリー・シェフェールは知りませんでした。チェックします。
2009/2/9(月) 午前 0:51 [ gog*ema**p ]
ピエール・(マリー)・シェフェールはミュージック・コンクレートの先駆者で、その初々しさ知る意味では逃すことが出来ないですが、やはり「音楽的」には弟子筋のそれ以降の世代の方が面白いでしょうね。YOUTUBEにあまりアップロードされていないのが残念です。
2009/2/9(月) 午前 9:19