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すでに3年半まえに≪総合音楽への可能性、端緒すら感じさせる≪モメント形式、不確定性、多義性≫の果敢による「音づれ」。≫とタイトルしてLP4枚組(歌詞テキスト含む詳細な44頁の冊子つき、わたしには猫に小判ですが。)を投稿している。今回投稿する65年ドナウエッシンゲンヴァージョンの『MOMENTE』も、72年ヴァージョンをメインとするその投稿済みのボックスセットにすでに含まれていた。繰り返しでアンチョクなことだけれど、その投稿記事の一部分を以下引用再掲しよう。 【ひと言で云って、まことにエキセントリックで魔術的な雰囲気を醸し出す音楽だと云えるだろうか。いや情念的ですらある。秘教的で魔術的なところが胡散臭く疎まれるのもわからないではないけれど、根っこというか、基本的なところで伝統的音楽形式をきっちりと通過している確かさが、やはり斬新な響きの背後を支えているのか、<音楽>を感じ、生気さえ感じさせる。新形式の劇音楽のようでもある。けっしてつまらない現代音楽ではない。却って総合音楽への可能性、端緒すら感じさせるものがある。聴きながら、今ふと思ったことだけれど、そうした意味でかれ定義する<K−モメンテ、M−モメンテ、D−モメンテ>の≪モメント形式、不確定性、多義性≫の実践での音の新しい出会いが作り出す新鮮さはたしかにここにはある。ところで ≪祈り、神の反応があるときには、「音づれ」としての暗示があるとされ、その「音づれ」を音という≫(白川静・字統)
祈り、神の反応としての「音づれ」が<音>だとすれば、私たちはこのシュトックハウゼンの≪モメント形式、不確定性、多義性≫の果敢にそうした「音づれ」、祈りを聴こうとしているのかもしれない。】 作曲家自身が記す詳細な作品ライナーノートが下記サイトにて掲載されています。読んで分かるものではございませんが・・・。一応参考までに。 『モメンテ(瞬間) <1962-64/69>ソプラノ独唱、4群合唱と13楽器のための』 各々のモメントには音楽の構造的な意味がもたらされており、その統合としてリアリゼーションされる。それらを支える音楽理念は『シュトックハウゼン音楽論集』として展開されているとのことだけれど、私は読んだことはありません。一度は目を通したいと思いつつも・・・、たぶん読んでも了解不能なことでしょう。 ところで、≪ソプラノ独唱、4群合唱≫が歌い上げるのは 【1.ソロモンの歌 (旧約聖書、マルチン・ルターの翻訳) 2.マリー・バウアーマイスターの書いた手紙の一節 3.英領ニューギニアのトゥロブリアンド島の歓声 4.ウイリアム・ブレイクからの引用 "He who kisses the joy as it flies, lives in Eternity's s unrise ..." 5.おとぎ話からの名前、創作の名前、叫び、呼び声 6.聴衆の反応(叫び、フレーズ) 7.創作の擬音語と純粋な音声の意味をなさない音節】 とのことで、斯く意味のある世界を目指しているわけではない。つまりは、(音楽)要素でしかない扱いなのだ。このように、統合的な<意味>世界から突き放された私たちの(拡散、分散する)現代が作りあげる多義的世界がここにあるといっていいのだろうか。 しかし多義的だからと言って散漫冗長ではけっしてなく、ひじょうなテンションをもつ世界なのだ。多くを<感じさせる>ことだろう。 カールハインツ・シュトックハウゼン Karlheinz Stockhausen 『モメンテ Momente』(1965) Tracklist: A. Momente (Part 1) 27:36 B. Momente (Part 2) 29:40 Credits: Conductor, Composed By - Karlheinz Stockhausen Orchestra - Symphony Orchestra Of Radio Cologne* Organ [Hammond] - Aloys Kontarsky Organ [Lowrey] - Alfons Kontarsky Soprano Vocals - Martina Arroyo Notes: For soprano, 4 choral groups, 13 Instrumentalists (1965 version). 参考サイト―― http://en.wikipedia.org/wiki/Momente Momente (Moments)
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シュトックハウゼン
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