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Liszt Hungarian Rhapsody No 13 A minor Arcadi Volodos

              

【ところで、ここでいうロマン派系超絶技巧ピアノ音楽とは「自意識過剰・幻想肥大・音符てんこもりの調性的音楽」というほどの意で、それをなにより実際に特徴づけるのは装飾的で饒舌なパツセージの濫用である。そのパッセージのありようは、鍵盤の幅、手の大きさ、指の数、指回り、調性的な音の配列といった諸要因の相関から決まってくる。そこに生まれる音の組み合わせはいちおうほとんど無限とはいえ、けっきょくは長・短音階的上下行とかのいくつかの紋切り型におのずと収まってゆくだろう。

ようするにロマン派系云々とは、そうした紋切り型のパッセージが突出した音楽のことだ。リスト、ラフマニノフらはその代表選手で、アルカンやソラブジとなると、増殖しすぎた紋切り型パッセージで音楽全体が埋めつくされて、もうお口あんぐりの仕儀となる。そしてその種の音楽は、「音楽家の自意識過剰→自分は天才→天才ぶりを誇示したい→超絶技巧の披露→彼は天才とみな納得」なんてロマン派的芸術観が広く受けた時代はともかく、そのあとはずっと低くみられがちだった。

なぜなら、いつの間にかクラシック音楽においては、作曲も演奏も精神性とやらが最重視されていったのであり、精神の深さとは、しばしば主題が深く展開される過程と結びつけられ理解されたから。となると、装飾的パッセージなんて、主題の展開過程にあまりかかわらぬ刺身のつまていどということになる。つまだけでは精神の深みは生じない。ましてやつまが異常増殖をとげ、主題とその展開という「精神のドラマ」を埋もれさせるほどになった音楽などは言語道断、曲芸以下!・・・】(片山杜秀

今年はリスト(Franz Liszt 1811 - 1886)生誕200年だそうで・・・。新聞記事でつい最近知りました。生誕・・・没後・・・何年、なんぞどうでもいいことで、あまり興味も思い入れもはありません。それに、リストは既投稿記事でいくども言っているように好きな作曲家ではないもので。投稿記事の傾向性をみれば、おおよそは察せられることでしょうが。なのに、どうしてアルバム『ヴォロドス・プレイズ・リスト』なのか。これはネット図書館で借り受けたもの。たまたまリストを弾くのがヴォロドス(Arcady Volodos 1972 - )だっただけで。

いつのFM放送でだったか記憶にないのだけれど、


【「オルガン協奏曲 ニ短調 BWV596から ラルゴ」    
                         バッハ作曲
                       (3分15秒)
              (ピアノ)アルカディ・ヴォロドス
  〜ドイツ・ベルリン フィルハーモニーで収録〜      
                  <2010/12/15>
  (ベルリン・ブランデンブルク放送協会提供)】


をたまたま耳にし、印象に残ったからだった。


で、さっそくネット図書館で検索したのだけれど、きょう投稿の『ヴォロドス・プレイズ・リスト』しか所蔵されていなくて、次善として借り受け鑑賞したのだった。
いわれているとおり、技巧は云うもさらなり、そのスケールの大きさ。すごいピアノです。ガンガン鳴っています。ホ−ルサラウンドといいたくなるほど広がりと厚みをもつピアニズム(録音でのはなしですが・・・)。もちろん繊細さもかねそなえて。







『ヴォロドス・プレイズ・リスト VOLODS PLAYS LISZT』

1. フランツ・リスト:巡礼の年第1年「スイス」〜第6曲「オーベルマンの谷」
ANNEES DE PELERINAGE, PREMIERE ANNEE-SUISSE S160-6 - VALLEE D'OBERMANN
2. フランツ・リスト:巡礼の年第2年「イタリア」〜第2曲「物思いに沈む人」
ANNEES DE PELERINAGE, DEUXIEME ANNEN-ITALIE S161-2 - IL PENSEROSO
3. フランツ・リスト:2つの伝説〜第1曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランシスコ」
LEGENDE S175-1 - ST. FRANCOIS D'ASSISE - LA PREDICATION AUX OISEAUX
4. フランツ・リスト:無調のバガテル
BAGATELLE SANS TONALITE S216A
5. フランツ・リスト:ハンガリー狂詩曲第13番
UNGARISCHE RHAPSODIE NR.13
6. フランツ・リスト:巡礼の年第2年「イタリア」〜第1曲「婚礼」
ANNEES DE PELERINAGE, DEUXIEME ANNEN-ITALIE S161-1 - SPOSALIZIO
7. フランツ・リスト:バッハのカンタータ「泣き,嘆き,憂い,おののき」による前奏曲
PRALUDIUM NACH J.S.BACH "WEINEN, KLAGEN, SORGEN, ZAGEN"
8. フランツ・リスト:「詩的で宗教的な調べ」〜第7曲「葬送」
GARNIBUES OIETIQUES ET RELIGIEUSES S173-7 - FUNERAILLES
9. フランツ・リスト:悲しみのゴンドラ第2曲
LA LUGUBRE GONDORA NR.2
10. フランツ・リスト:夢の中に〜夜想曲
EN REVE - NOCTURNE




ARCADI VOLODOS plays SCHUBERT Sonate D 157 1t

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