「民衆の圧倒的多数は、冷静な熟慮よりもむしろ感情的な感じで考え方や行動を決める」 この言葉は、かのアドルフ・ヒトラーのことばだそうです。何やら現在のわが日本の世情を言い当てているように思えるのだが・・・。極端なはなし、3・11以降喧しい、現実性を欠いた拙速な脱原発?、卒原発?(こうした「冷静な熟慮」を欠いた新聞等メディアの論調は、満州事変以降の軍部の狂気じみた大陸侵攻賛美へと世論を煽りたてた事態と大して変わらない。戦前の大新聞の過誤をお忘れか?)のもたらす、わが貿易、経常収支の赤字の恒常化(ただでさえ少子高齢化、生産人口減少のもたらす医療社会福祉費用増大)で、国債の(買い支えを)中国(米国)に拠らざるをえない事態の招来がないともいえず、はたしてそれが何をもたらすか?。わが国の生殺与奪や如何。一国主義の倫理性だけで乗り切れるとは思えない。言うまでもなく世界(の政治経済)はリンクしているのだから。 まさに今要求されるは「冷静な熟慮」と思えるのだが。 斯く世界・時代を奈落の底へと引きずり込んだ、ある意味“天才的政治家”のリアリズム・・・。 その禍々しいナチス(ヒトラー)独裁政権の確立が、民心の(「冷静な熟慮よりもむしろ感情的な感じで考え方や行動を決める」)熱狂のなか議会制民主主義の手続き(国民投票・住民投票という形で合法的に)で成ったことを思いおこそう。 社会のひずみの帰結する格差増大からくる民心のネタミを巧みに利用した、人気取り・ポピュリズム政治。 政治・行政に携わる人々へのリスペクトもなくただ文句を言うだけの床屋政談に等しき衆愚政治。 理性的に制御不能な混迷する社会に普遍的なこうした感情社会への嫌気ともいえるのか、「いちばん情念の活躍される場だと思われる芸術の分野で、どのくらい情念に拠らないでものがつくれるか」とみずからの作曲活動の理念を理性的・合理機能的に定めた、戦後の劇的価値転倒を生きた若き世代(1931年生まれ。終戦時14才。)の、きわめて特異な、硬質な音響の作品群。けっして普遍性をもつものではないのかもしれないけれど・・・、この意気やすばらしい。松平 頼暁(まつだいら よりあき、1931 - )。 松平頼暁『室内オーケストラのための「コンフィギュレーション」(初演)/弦楽四重奏とリング・モジュレータのための「分布」(初演)/テープのための「アッセンブリッジス」 他』 1. 室内オーケストラのための「コンフィギュレーション」(1961-63)初演 若杉弘(指揮)/東京交響楽団 録音:1967年3月29日 都市センターホール(「現代の音楽展 '67」) 放送:1967年7月9日 2. 弦楽四重奏とリング・モジュレータのための「分布」(1966-67)初演 飯吉靖彦(指揮)/植木三郎,板橋健(ヴァイオリン)/山崎正秋(ヴィオラ)/高橋忠男(チェロ)/松平頼暁,奥山重之助(リング変調器) 録音:1968年3月16日 朝日講堂「クロストーク3」 放送:1968年7月7日 3. コンボのための「オルタネーションズ」 -トランペット、ピアノ、コントラバス、打楽器とライブ・エレクトロニクスのための-(1967) 来馬賢(トランペット)/佐藤英彦(打楽器)/和田則彦(ピアノ)/尚雅俊(コントラバス)/片山幹男(エレクトロニクス)/松平頼暁(指揮) 録音:1969年2月25日 東京文化会館小ホール「現代の音楽展 '69」 放送:1969年5月25日 4. マリンバとオーケストラのための「オシレーション」(1977)初演 高橋美智子(マリンバ)/黒岩英臣(指揮)/東京都交響楽団 録音:1979年10月11日東京文化会館 「オーケストラ・プロジェクト」 NHK電子音楽スタジオ 放送初演:1969年1月5日 松平頼暁「モルフォジェネシスII」Morphogenesis II (1992) by MATSUDAIRA Yori-Aki
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