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聾者であり、広島被爆者の系にある作曲家ということもあって、メディアを通じて、その名と作品『交響曲第1番《HIROSHIMA》』の在るを認知してはいたが、なにせ、その注目度は半端じゃなく、ネット図書館で検索したところ以下のごとくだった。 【所蔵件数: 3件 全館予約状況: 予約があります。(70件)】 これは直近のデータだけれど、少し前(所蔵件数1件時)には、待ち人(=予約者)が100人を超えていた。 NHKだったかで【佐村河内 守(さむらごうち まもる、1963年9月21日 - )を特集したNHKスペシャル「魂の旋律 〜音を失った作曲家」が放送される。番組では、『交響曲第1番』の成功、聴力を失った苦悩、東日本大震災の被災者へ向けたピアノ曲「レクイエム」作曲に至る経緯などが紹介された。】(WIKI)のを機に上記のごとくの大ブレークとなったのでしょう。メディアの力ってすごいですね。 わたしは、新聞でのCDリリースの宣伝広告で、この、なんともめずらしい苗字をもつ佐村河内守という作曲家の存在を知ったのだった。SAMURAGOUCHI・・・?。広島、福島・・・。それに身体バリア。 根がひねくれもので、斯くセンセーショナルな事柄には一定の距離を置くたちなのだけれど、しかしここまで反響すごい(メディアの影響もあるとはいえ)となると、やはりちょっぴり気になる。どのような作品か? ところがさいわいなことに、きょう、わが町の図書館の新譜紹介コーナーに、まだ借りられずに棚にあったのに出くわし、さっそく借りてきて鑑賞させてもらった。 ひとこと、労作。 演奏時間82分という渾身の大作だ。 絵画で模写することが大きな制作行為のひとつであるように、音楽にだって、それに近いものがあってもいいではないかと・・・。 まえにも言ったことがあるけれど、後期ロマン派の極点リヒャルト・シュトラウスの豊麗な音などを聴いていると、斯くなる西洋管弦楽の世界に近づくことのはるけし隔絶(天才のワザとはいえ、もう、カナワンナーと言った嘆息)を思い知らされ、せめて模写することの修練をと思うのだった。 たぶん、エスタブリッシュメントでは書きえない作品。しかし、それでいいではないか。 佐村河内守『交響曲第1番 HIROSHIMA』 1. 交響曲第1番 HIROSHIMA 第1楽章 - 19.58
2. 交響曲第1番 HIROSHIMA 第2楽章 - 34.33 3. 交響曲第1番 HIROSHIMA 第3楽章 - 26.53 |
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