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生き続ける二輪旧車の現実 本業の“彫金屋”HPはhttp://stuworks.jimdo.com

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雰囲気〜an atmosphere〜

久々にお仕事雑記。

職業柄、多種多様なご要望をお伺いして“カタチ”にどう反映させるか。。。
取り分け何かを製作するに当って、お客さんが完成品に思い描く「雰囲気」をどの様に汲み取って品物に落とし込んでいくかは何時も悩みドコロです。

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以前製作した般若リング。
趣味趣向を根掘り葉掘り?伺った上で、「口を大きく開けた」「人に近いひねた笑いの表情」「リアルと非リアルの中間的な感じ」の般若が良い!!とのオーダー。

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前述3点を踏まえた上で“雰囲気”を重視した造形。
リアルさを出す為に一般的な「般若」には付き物の“キバ”は無しにして、人っぽい歯並びに。装着時のサイズ感も重要。


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コチラはかなり前に作って絶賛放置中のトラの“ハーモニカ”エンブレムバッジ(約42mm×23mm)。コチラは元が「工業製品」ですので、造形の「正確さ」を重視。ほぼ原型の縮小版となっております。

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写真では判り辛いですが、留めネジ(ダミー、ピンバッジ同様のキャッチで取り付け)もオリジナルと同じ位置。オリジナルは大体「プラスネジ」で取り付けていますが、雰囲気的には英車に有りがちな「ナベ頭のマイナスネジ」で。真鍮製の釘を加工して“ソレっぽく”加工してます。

まあ、それ程難しい事を考えて製作している訳では無かったりもしますが、出来る限りイメージに近い「雰囲気」を表現出来ればイイなぁ〜と漠然と考えております。

連休1st & 2nd

連休で御座います。

午前中のみですが、久しぶりにバイクでお出かけ。
超近場ですが!

先ずは2日(土)、品川区に有る大井競馬場にて開催されている「東京部品交換会」へ。
本当は10月に開催される予定でしたが、お天気の関係で順延&連休初日と言う事も有り、人出は若干少ない感じでした。
何か掘り出し物が無いかイロイロ物色しましたが、トラカブ関連の品物は見つからず。悔しいので同時開催のフリマで作業用のジーンズ(300円)をゲット。

以下、当日会場で見掛けたイカス車両をPickUP。
イメージ 1
TRIUMPH 5T SPEEDTWIN 53〜4年ぐらいのモデル?
37年に初登場した「SPEEDTWIN」、搭載されていたOHVツインエンジンは言わずと知れた名機中の名機。戦前から続くリジットフレームにそのまま搭載できる"ハブクッション"搭載車は、そのスタイルから特に人気の高いモデルです。

イメージ 2
綺麗に再生されたホンダ ジュノオM80。今見ても古臭さを感じないデザインですね。
54年、需要が高まっていたスクーター市場へ投入した野心作「ジュノオK型」の失敗(あまり売れなかった)を踏まえて60年に再登場したM80型。
スッキリとしたデザインは好評でしたが、当時としては先進的メカニズムのテンコ盛りであまり一般には受け入れられず。。。コチラも前作同様、販売面では振るわなかった様です。

イメージ 3
綺麗なMOTOBI(モデル名不明)。
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もう一台、MOTOBI!こちらはイイ感じのヤレ具合。低く構えたハンドル周りはヤッパリ格好イイっすね〜。

イメージ 5
おぉ〜、珍しい!GREEVES SILVERSTONE!
トライアル競技で名を馳せた英国GREEVES社が送り出したロードレーサー。
GREEVESと言えば特徴的なフロントのボトムリンクサスが一際目を引きます。ストリップにすればこれまた特徴的なアルミ鋳物とアルミパイプを溶接して組まれたフレームがお目見え。
64年のマンクスGPで英国製マシンとしての最速ラップ(平均87.61 mph)を記録しています。当時の市販レーサーとしては結構高い戦闘力を秘めてます。

以上、2日のレポはココまで。
続いて3日のレポ。

本日3日は千葉に程近い「葛西臨海公園」へ。
何やら旧いのが集まると聞いていたのですが、連休中な事も有り集まりは今一つ。
とは言っても、久しぶりにT氏にお目通り&雑談。

そこでカメラを持った御仁にお声を掛けられたのですが。。。
雑談中に「石巻から来た」「タイガーをレストア中」など、何処かで聞き覚えのあるワードが!

恐る恐る「ブログやってませんか?」とお尋ねした所、何とこの御仁、"45CLUB"さん!
何やら某夢の国で家族サービス中に抜け出して(時間制限付き)来たとの事。
いやぁ〜、まさか葛西くんだりでお目に掛かれるとは!この出会いが本日一番の収穫で御座います!

オートバイ談義に限らず、貴重なお話を沢山聞かせて頂き感謝感激で御座います。短い時間でしたが、改めて御礼を申し上げるとともに、またお会い出来る日を楽しみにしておりますョ!
またまた間が空いてしまいましたが、前回の続きです。

謎多きGPレーサー「LINTO」のアレコレ。
イメージ 1
LINTO 500cc(ワークスの個体か市販の個体かは不明)
ちょこっと記載しましたが、アエルマッキ アラドーロのエンジンを並列に2つ並べた心臓を持つレーサー。

この車両が誕生した背景としては、当時GPレースシーンで資金力に乏しいプライベーター達が用意出来る予算でそれなりの"戦い"が出来る市販ロードレーサーが枯渇していた事情が御座います。
500ccクラスで多くのプライベーターに愛されたノートンManxやマチレスG50は、優れた操舵性能を差し引いてもすでに絶対的な性能が不足し、日進月歩の日本&イタリアンワークス勢との差は開く一方となっていました。
その現状を憂いたLino Tonti氏(グッチ等々で活躍したレースエンジニア)が、アエルマッキのサポートを受けて開発したのがこの"LINTO"というレーサーです。

イメージ 2
腰上はアラドーロのパーツをそのまま搭載しています。
1967年のイタリアGPでLINTOは試作車のテストを行なっています。
このテスト時には360度クランクを採用していましたが、凄まじい振動で乗れる状態では無かったみたいでコレ以降、180度クランクが標準採用となった様です。
30mmのデロルト製レーシングキャブを介して58bhp/9800rpmを発生、トップスピードは約150mph(=240kph)。
度重なるテストを重ね、1968年モンツァGP、アゴスティーニ(MVワークス)に続きAlberto Paganiが4位でフィニッシュ。信頼性に多大な不安を抱えていましたがそのポテンシャルを証明し、LINTOはこのレース後に12台の"市販レーサー"受注を請けて各プライベーター達の元へ届けられました。

翌1969年、LINTOのワークスレーサーとして契約(1967年〜)を延長したAlberto Paganiは全24回の騎乗で完走は僅かに2回と、度重なるマシントラブルに悩まされますが、イモラGPでPaganiはLINTOに唯一の勝利をもたらしました。
ワークス、市販車共に度重なるマシントラブルを抱え(1969年シーズンオフ時、オーバーホールを受けた全ての"LINTO"の実に80%がプライマリギアを破損した状態だった模様)、根本的な解決に至る前にLINTOは短期間(2年強)の活動をもってグランプリシーンから姿を消します。

*注*
1969年冬に15台の市販車追加受注を発表していますが、この"15台"が製作されたかどうかは何処にも記載が有りませんでした。とある書籍に1969年内には「一台も製作していない」との記載を見つけましたが、翌1970年に製作されたのかどうかは発見出来ませんでした。

イメージ 3
純正で採用されていたフォンタナ製のレーシングブレーキ。
デカいドラムはやっぱり良いですな〜。ゾクゾクします!

少ない資料から随分とかいつまんで記事にしていますので、説明不足な部分はご容赦下さい。記載に間違いが有った場合にはご指摘頂けると有り難いです。

補足ですが、2005年5月ネコパブリッシング発行の雑誌「Classic Motorcycling Vol.02」に若干の記事が有りますので、お手元に有る方は見返してみては如何でしょ?

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