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 日経新聞の11月25日付朝刊に、グーグルが電子書籍の有料サービスを、来年にも開始すると報じられていました。すでに中小出版社とは交渉を始めている由。


○ 米グーグルの電子書籍、10年に日本で有料サービス

 検索大手の米グーグルは、パソコンなどで書籍を一冊丸ごと読めるようにする有料サービスを2010年中に日本で開始する。書籍の一部分だけを読める「ブック検索」を拡大した事業で、出版社の同意を得たうえで、開始時点で最大1万冊をそろえる計画。ただ大手出版社の多くは現時点で作品提供に慎重で、普及に時間がかかる可能性もある。

 新サービス「グーグル・エディション」では、グーグルが出版社から提供を受けた書籍をスキャナーを使って電子データ化、ネットを通じて有料で販売する。無料のブック検索では内容の一部しか読めないのに対し、全ページを閲覧できる。米英など英語圏で10年春にも開始する予定で、約半年遅れで日本に導入する。


 上記は、ネット版の記事ですが、新聞本体の記事には、以下のような点が書かれています。

 ・販売価格は出版社が自由に決められる。
 ・出版社が売り上げの63%を受け取る仕組み。
 ・中小出版社とはすでに交渉を始めているが、大手出版社の多くは、今のところ慎重姿勢。
  「様子見としか言えない」(大手出版幹部)
 ・背景には、グーグルのブック検索に対する出版界の反発がある。グーグルに依存しない独自の
  配信基盤づくりを模索する動きさえある。


● 例の問題となっていた絶版書籍の検索・閲覧サービスとの関係が、今一つ明確ではありませんが、

 ・絶版になった書籍
 ・現在流通している書籍

 の双方を含むということであれば、その相手は出版社なのか、著作者本人なのかで、また大きく
 検討内容が違ってくることでしょう。


● 以前、ここでも紹介したように、国立国会図書館と文藝家協会、書籍出版協会との共同プロジェクト
 が始動しつつありますし、すでにグーグル類似の電子書籍サービスは「電子書籍パピレス」
 「ebook-japan」などが存在します。

   http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt/55295598.html

   http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt/57802788.html

 これらとの関係がどうなるのか、微妙なところがあるでしょう。


● 読者側として大きな関心をもって見守りたいのは、以下の点です。

  \簇破椶眤仂櫃亡泙泙譴襪箸垢譴弌当然、作家のみなさんや文藝家協会、ビジュアル著作権協会
   などに使用許諾申請をすることになります。
    米国での動きと異なり、正面から許諾申請をしてくるわけですから、今までグーグルを批判し
   てきた「こちらがノーと言わなければ、認めたものとみなすというやり方は乱暴だ」という
   論拠がなくなります。作家のみなさんの立場からは、実質的にほとんどこれが唯一の反発材料で
   したから、許諾申請に対して、どういう判断をするのか注目されるところです。

 ◆ー,、前回も指摘した利益配分についてです。
  ・既存の電子書籍では、著作権者への配分は10%です。
   絶版本の場合、出版社相手に63%とするのか、著作権者相手に63%とするのかでもめる
   可能性があるかもしれません。
  ・仮に出版社に支払うとしても、では、著作権者に対しては、従来どおり10%なのか、もっと
   高率の配分をするのか・・・。
  
   どのみち、著作権者と出版社の利害が大きくぶつかることになるでしょうし、既存の流通慣行
  が見直される契機になるかもしれません。

  あとは、現在進行中の国会図書館と文藝家協会等との共同の有償電子書籍提供サービスプロジェ
  クトとの関係です。
   ほとんど同時並行での話になりますので、少々複雑かもしれません。


 ともかく、利害調整が円滑に図られて、どこでもだれでも閲覧可能な図書データベースが提供される
 ことを期待したいと思います。


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