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翻訳の著作権について

maguchiishさんから、翻訳の著作権についてお尋ねをいただきました

maguchiishさんのYoutubeのサイトを拝見すると、実に多数の翻訳ものを朗読を長く続けておられることがわかります。

●さて、その翻訳の著作権ですが、これも一般の著作権と同様に、翻訳者に対して50年の保護期間が適用されます。

 著作権上は、「二次著作物」に当たります。以下のサイトにわかりやすく書かれています。



 翻訳作品を朗読する場合には、原著作権者+翻訳者の 二人の許諾を得なければなりませんが、maguchiishさんが読んでおられるような作品は、その双方とも死後50年が経過していますので、著作権が失効していることになります。

 ご照会にあったように、神西清さんは死後50年経過していますので翻訳の二次著作権も失効していますので。青空文庫にも入っていますが、中村白葉さんや、米川正夫さん、原久一郎さんらは、おっしゃる通り、明治大正から活躍しているにもかかわらず、ご長命だったので、まだ二次著作権が存続しているということになります。

 以前にも書きましたが、作品によっては、発表から実に百年以上経過していても、著作権が存続しているケースもあり、著作権制度自体の合理性に疑問を抱かざるを得ない例がままあります。


● 以前、『星の王子様』の原著作権者のサン・テグジュぺリが死後50年経過して、著作権が失効しましたが、一番有名な翻訳である内藤濯さんは、亡くなったのが1977年ですから、あと10年近くは著作権が存続することになります。
 原著作権が切れたので、他の作家の方々が続々と翻訳をしていることで、また新しい文章で作品を鑑賞できるようになったことは、それはそれで喜ばしいことです。
 
● 私も以前、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の翻訳について調べて記事にしたことがあります。


 現在、文庫本などで出回っている翻訳は、新しい翻訳が多いですが、探すと既に切れている翻訳家の方も少なくありません。

 私も、いずれ外国作品をもっと親しめるように、縮訳?できないかと考えています。
以前、『あらすじで楽しむ世界の名著』という企画がヒットして、類似の企画が他社からも出ていました。
 有名なので読みたいのだけれども、翻訳ものがあまりに長く、かつ文庫本で読むには小さい字でぎっしり詰まっていて読むのを躊躇する、という人々は多数いると思います。
 そういうニーズに応えるためには、maguchiishさんのように朗読作品を耳で楽しむというのは、大変素晴らしいことだと思いますし、長めのあらすじや抜粋、縮訳、超訳で楽しむというのも一案だろうと思います。
 外国作品をもとにして超訳する作業なんて、楽しいだろうなあ・・・と空想しています。もちろん原文などは読めってありませんので(笑)、様々な翻訳をもとに、ほどほどの長さの作品に再構成する・・・そういう試みをいずれしてみたいと思っています。


●なお、森下潤子さんは、「フランケンシュタイン」をご自分で翻訳して朗読しておられますので、敬服します。もうかなりの長期間、アップを続けておられます。翻訳文もわかりやすくて、脱帽です!



●多くの外国作品は、既に明治大正の時代から親しまれているわけですから、当時の翻訳家の方々も多数いるはずです。現在、文庫本や全集等で収録されている翻訳は比較的新しいものが多いですが、

  「日本の古本屋」  http://www.kosho.or.jp/servlet/top

 のサイトなどで探してみると、著作権が切れている翻訳も見つかる場合があります。

 いろいろ思いつくままに書きましたが、ご参考になれば幸いです。


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翻訳作品の場合、原作者の権利に関して、いわゆる「戦時加算」をする法律があります。単純に亡くなってから50年ではないのですよね? 原作者が属する国によりますが、約10年から12年、保護期間が「加算」される場合があります。たとえば、テグジュペリの場合、1944年に亡くなっていますので、50年後の1995年の初日にさらに3794日を加算した日から保護期間が経過することになるのではなかったでしょうか。それとも、亡くなった日に3794日を加算した日の翌年の初日からでしたでしょうか。 削除

2012/1/30(月) 午前 6:05 [ ちゃまが ] 返信する

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戦時加算の件がありましたね。ご指摘ありがとうございます。通常の保護期間満了から更に加算するとのことようです。ウィキペディアでは、「星の王子様」の著作権について、次のような解説が載っていました。

「日本では、岩波書店が独占的な翻訳権を有していたが、原著の日本での著作権保護期間が2005年(公式サイトによれば2005年1月22日)に満了し、論創社・宝島社・中央公論新社など数社から新訳が出版された。ただし、日本語の書名である『星の王子さま』は、岩波版の翻訳者であるフランス文学者の内藤濯によるもの(直訳では『小さい大公』)であるため、新訳本の出版の際には新訳にふさわしい別の書名をつけるか、本の扉裏やあとがきに内藤濯の考案であることを明示してほしいと、岩波書店などは要望している。
続く

2012/1/30(月) 午後 1:59 [ teabreak ] 返信する

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続き)
フランスを始めEU加盟国の著作権保護期間は個人の死後70年であり、サン=テグジュペリの保護期間満了は2014年であるが、サン=テグジュペリはフランス著作権法第123条の10における「愛国殉職者」の認定を受けているため、フランス国内では保護期間を世界最長の死後100年と定めている。
メキシコでは2044年まで著作権が存続する予定である。カナダやオーストラリア・ニュージーランドでは1994年末に保護期間を満了し、パブリックドメインとなっている。」

1944年死亡時から50年+3794日の戦時加算で、2005年1月22日ということになったようです。
なお、戦時加算対象国は、平和条約批准+ベルヌ条約加盟の要件を満たす15カ国だそうで、maguchiishさんが読んでおられるロシアの作家は対象外のようです。 違っていたらすみません。

2012/1/30(月) 午後 1:59 [ teabreak ] 返信する

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ご丁寧な回答をいただきありがとうございました。今後の参考とも、励みともさせていただきます。ありがとうございました。

2012/2/24(金) 午後 5:04 [ maguchiish ] 返信する

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