いつも・・
食べ物のほうに心のベクトルが向いてるわたし・・ですが・・
今日は・・
このタイトルは・・
食べ物ですが、食べ物ではありません
本のタイトルです・・
才人さだまさしさんが書いた本・・
自伝的家族小説?とてもいうのでしょうか・・
さださんが子どもの頃の
ご家族のいろんな出来事や何かをおりまぜて
さださんのお父様のことを
息子としての思いを込めて
書き上げています
実は
さださんの著書に触れるのは、これがはじめてではありません・・
以前(かなり前)
『眉山』という小説を読んだことがあります・・(確か松嶋菜々子さん主演で映画化もされたような)
さださんは
日本屈指のシンガーソングライターとして活躍していますが
特に私はさださんのファンとか、音楽が好き・・とかいうわけではありません
だけど、なぜか?
さださんの著作に再びあいまみえることとなりました・・
前置きはこれくらいにして・・
内容は・・
軸となるのは
お父様の病室での最期の数日間・・
病院特有の無機質で慌ただしく、それでいて妙に静かな時間の中・・
さださんやご兄弟、近しい人たちが
お父様を見守っている・・
そんなシーンです・・
いろんな回想で構成されているにもかかわらず
いつも、戻ってくるのが
その「病室」・・そしてお父様の伏した姿・・なのです・・
さださんが子どもの頃・・の記憶・・(かなり鮮明)・・の中で
お父様という人・・が
いろんな出来事を通して浮かび上がってきます・・
読んでいて
ここまであからさまに書いてもいいの・・?
と、思ってしまうくらいに
お父様という人が容赦無く浮き彫りにされていて・・
でもそれが
お父様が亡くなってしまったから書けたことなんだな・・と
生きている間はとてもじゃないけど
書けなかっただろう・・と(笑)
笑ってしまって不謹慎かもしれませんが
読んでいて
さださん、そしてご家族、
なにより当事者のお父様は
この本の読者が
なにかやはり、ほほえみや笑い・・のようなもので
読後感を語るなり、心の中が満たされる・・
ということを
望んでいるのではないか・・
と感じたから・・
笑ってみました・・
それくらい
さださんのお父様という人は
戦中に生きた厳しさの中にも
豪放磊落とも言える、ある種のルーズさ?自己チューさを
色濃く感じさせる性格のかたで・・
さださんの中の
静謐さや、ノーマルな雰囲気・・というのは
もしかして、このお父様を反面教師として(意識するしないにかかわらず)
生きてきた結果に自然に?生み出されていったものなのかな〜・・とも
おもいました・・
ふ〜・・
それにしても
この文章の中に「お父様」という言葉が登場し過ぎていますね・・

著者のさださんにとっての「父親」という存在の大きさ?
(どの父息子の間にも存在する形無き感情だと思いますが)
は、あますところなく
この本の中で描ききられており・・
そのいいところも悪いところも
すべてひっくるめて
このお父上なしには
やはり、「さだまさし」という人物はいなかっただろうし
夫と、息子を・・家族を支えた(さださんには、弟さんと妹さんがいます)お母様・・の存在も
いやがおうでも自然に浮き彫られてきて
そんな家庭の環境すべてが、自分を作ってきている・・と
さださん自身が一番自覚しているんだな・・と
そう、思わせてくれました・・
コンサートやライブで忙しく動き回っている
今現在のさださんの
リアルな実情と・・
過去の自分、父、母、家族・・への感慨が・・
交差しながら
意外にもクールに
さださんはお父様の最期を迎え入れます・・
本のタイトル「かすてぃら」は
出身地長崎の名物であり
お父様の大好物(文中にもおりにふれ、とても印象的なアイテムとなって登場)であり・・
ということで、まさにぴったりのタイトルだと思います
“カステラはちぎって食べるのが一番うまい
”
・・これはお父上がご機嫌な様子で好物のカステラを食べながら言った言葉ですが
いいこと聞いちゃった・・ような・
知らなかった〜〜〜〜
だって、あんなにきちんと四角四面に整った端正なたたずまいのかすてぃら・・を・・
ふわっ・・と手でちぎっちゃうなんて・・
って普通思いますよね・・
きちんとまっすぐにきれいに四角に切って食べたい・・(切り口もきれいだし
)
って誰だって・・
でも、いつか今度かすてぃらを食べる時は
手でちぎってみようと思いました
あと・・
家族5人と犬一匹で
玄関の前に整列して写って写真・・が載っていて・・
それを見るに
さださんは、お母さん似?・・って思いましたヨ・・
(あくまで外見です)
おなかすいてる時読むと
かすてぃら食べたくなったりもするかも・・
そんな愛すべき一冊でした・・
※長文読んでいただきありがとうございました