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NEW YEAR ! である。何がどうということもないが、除夜の鐘を聴き、屠蘇を飲み、餅やおせちを食べ、親戚が顔を合わせ、年賀のあいさつをする。
…と、気分も改まるので、ちょっといいね。年一回のやりとりしかしない人からの年賀状でも、近況を書いてあると楽しい。
もと同じ学校にいた数学の先生からの年賀状で「新春2題」が届いた。
1.2006=AB×CDとなる2つの2桁の数、AB、CDを見つけて下さい。(易)
2.自然数Nを3乗したとき、その下4桁が2006になることはありますか。あればそ
れを見つけ、なければその理由を説明して下さい。(難) │
ちなみに、昨年は、こんなだった。
1.2つの平方数の和が2005になるものをみつけてください。
2.連続する奇数の和が2005になるものを見つけてください。
平成17年の“17”の逆数は1/17=0.0588235294117647…
で、とても面白い数です。
循環節の最初の7桁に1を足すと“5882353”となりますが、588の2乗と2353の2乗
を加えると、アラ不思議、5882353になります。
「こんにちは! 新しい家政婦です!」
玄関に現れた博士が家政婦に一番に尋ねたのは、名前ではなく靴のサイズだった。「君の
靴のサイズはいくつかね」「24です」「ほお、実に潔い数字だ。4の階乗だ」
交通事故のせいで博士の記憶は80分しかもたない。博士は忘れてはならない事柄をメモ
し、そのメモをどこへやったか忘れないため、身体に貼り付けているのだった。
「見てご覧、この素晴らしい一続きの数字の連なりを。284の約数の和は220、2
20の約数の和は284、……友愛数だ。神の計らいをうけた、絆で結ばれた数字なんだ。
美しいと思わないかい? 君の誕生日と、僕の手首に刻まれた文字が、これほど見事なチ
ェーンでつながって合っているなんて」
今月公開される映画「博士の愛した数式」(小川洋子原作)の一節。この原作を一昨年の図書館だより「なんじゃもんじゃ」にお薦めの本として紹介したが、やっぱり映画化されましたか…。ちょっと残念なような嬉しいような。
さらに、「世にも美しい数学入門」藤原正彦/小川洋子(筑摩書房)がこの映画の世界を伝える。この対談相手の数学者藤原正彦さんも「祖国とは国語」という評論がやたら面白かった。 これまたお薦め。
T山の新春は数学で始まった。
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