技術士Y「ちょいワク食ノート」

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あなたのなかのDNA

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 タイトルの書籍(写真)1)の著者が、中村桂子(なかむら けいこ)氏である。ご存じの方が多いだろう。東京都出身で、「お茶の水女子大学(通称:お茶大)」附属高校を卒業している。東京大学理学部化学科に進み、同大学院生物化学を修了。2002年から、「JT生命誌研究館」館長を務めている。

 12年前の2005年、氏の講義を最前列の中央で受けたことを鮮明に覚えている。筆者が、ヒゲタ醤油に勤務していた時である。朝礼で、順番に数分話す制度になっていた。その際、講義と氏の印象を紹介した。普段は無関心の女子社員が、「ヘェ〜」としっかり聞いてくれた。当時、女性は男性の補助員レベルが普通だった。

 講義は、LWWC「化学・生物総合管理の再教育講座」の1コマ(90分)である。「遺伝子組換え生物のリスク評価と管理(全15コマ)」2)中の「組換えDNA技術の発祥〜現在〜将来像とリスク論議の原点」。東京は文京区「お茶大」が会場だ。無料で多様な講義を受講できたことは有意義だった。

 講義に話を戻そう。受講生が最初に認識するのは、講師の外観である。印象深い講義のため、外観は極めて重要である。この点、氏の衣服は際立っていた。うす紫色のスーツをビシッと決めていた。それ以上に、氏の発する凛としたオーラに眼を見開かされたものだ。

 いうまでもなく、重要なのは内容である。生命化学の黎明期、物理分野から多くのスゴイ科学者が参入した。「○○年、△△氏が◇◇を明らかにした」ということを、何も見ることなく黒板に「ダダダッ」と書き始めた。もちろん、言葉で説明しながらである。多分、含まれていた例が、オズワルド・アベリー氏である。肺炎双球菌を用いた実験で、遺伝の本質がDNAと証明した。最後に、組換えDNA技術のリスクに触れた。

 講義の中に、書籍の内容が多く含まれていた。遺伝はDNAというミクロのシステムで機械的に決まる。ただし、生命の理解のため、反対のマクロの方向から観ることが大切とも説く。誕生後の影響も大きい。これらを学生との対話という形式でわかりやすく説いている。

 この視点が、氏の提唱する「生命誌」につながると考える。当時から実践していたのが、著者のサインを書籍にいただくことである。ヤケ感のある早川文庫だが、筆者にとって大切な宝物の一冊である。
1) 中村桂子,「あなたのなかのDNA」ハヤカワ文庫(1994)
2) http://www.lwwc.ocha.ac.jp/saikyouiku/2005/kamoku/kamoku_202.pdf

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遺伝子組換え食品とDNAの相性があるから気をつけないと!

2017/8/27(日) 午前 6:47 [ よこくん ] 返信する

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遺伝子組換え食品ですが、表示の再検討が始まっています。
機会を見てレポートしたいと思います。

2017/8/29(火) 午前 3:45 [ YOKKO ] 返信する

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