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お世話になっております。
妻の病気のことでいろいろとご迷惑をおかけしていて申し訳ありません。 一昨日、滋賀医大病院で妻の手術をして、最大限、最良の治療が行
えましたと思います。 現状でCT画像や直接視認できるがん(リンパなどへの転移) はすべて取り除きました。 最初に行った大阪の病院では、「腹水が少しあり『腹膜
播種』が疑われるので手術できない」と言われていました。 しかし、今回の手術前の腹腔鏡検査の腹水と腹腔内の細胞診で「腹 膜播種」はないことが確認され手術は行われました。 (「腹膜播種」というのは胃がんの転移であり、胃の外壁に浸潤し たがん細胞が種を蒔くかのように、 無数に腹膜に散らばる状態を指します。これがあると予後が厳しい んです。) また、予防のために「術中腹腔内温熱化学療法」という、滋賀医大 病院が国内で最も進んでいる治療法も施術して、 今後の「腹膜播種」の可能性もないそうです。 今回のことで、病院というものは、その病院のキャパシティ以上の
治療法を考えないということがよく分かりました。 つまり、「大手術」をするレベルに達しない病院に入ると、「大手 術」という治療法は発想になく、 患者に化学療法だけをして、根治のない延命治療を行うのです。 「術中腹腔内温熱化学療法」のことを、前の病院の主治医に尋ねたとき、 「そういうのがあるみたいですね〜、僕はよく知りませんが〜」と いう答えが帰ってきました。 そのような井の中の蛙が、まかり通っているのが日本の医療現場な のだと痛感し、恐ろしく思いました。 私はたまたま、医療関係のライターをしている友人がいて、いろい
ろと教えてくれたので 今回の滋賀医大病院で手術を受けられました。 その貴重な情報がなければ、あえて不便な立地の病院を選択肢にこ とはありませんでした。 大きな病気には、セカンド・オピニオンは絶対に必要です。 お金がかかるけど、サード・オピニオンくらいまで足を運んでもい いと思います。 とりあえず、ベストの手術を受けられたとはいえ、
まだ、リンパにがん細胞が潜んでいる可能性が疑われますので、 今後も術後補助化学療法を続けて行きます。 先進医療で「抗がん剤感受性試験」というのがあり、採取したがん の組織を培養し、 その検体にいろいろな抗がん剤を試して、患者のがんに対して、 もっとも効果のある 抗がん剤を体外で見つける試験です。「オーダーメイド化学療法」 とも言われています。 そのような先進医療も今の病院では受けられたので、今後は抗がん 剤の無駄打ちも回避できます。 まだまだ、長い闘いになるかもしれませんが、まずは一勝をあげました。
今の妻は、術後の痛みもやわらぎ、歩行訓練も始めました。
合併症もなく、先生も順調な経過だとおっしゃっていますので、ひ と安心です。 これまで、皆様には多くのご迷惑やご不便をおかけして申しわけあ
りませんでした。 また、ご心配、ご配慮、励まして いただきありがとうござい ました。 私がやれることは、もうやり尽くしたと思うので、
後は妻のがんばりと、お医者さんに期待して、これからは仕事に集 中して行きます。 妻は自分の病気が、私の仕事の弊害になっていると思い、 悪びれ続けていたので、私が仕事をすることで妻も安心できます。 とりあえずのご報告でした。
いろいろとありがとうございました。 |
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