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民主党の新代表となった前原誠司氏は17日、憲法改正について「憲法改正を行うべきだと党内で議論を進めており、憲法9条も含まれている。私の意見は、憲法9条2項は削除して自衛権を明記するということだ」と述べ、党内の改憲議論を加速させる方針を明言した。
『諸君!』6月号の特集「『占領憲法』の終焉」で、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が安倍晋三、前原誠司の両氏とそれぞれ対談している。
憲法9条2項を削除するという点は安倍氏とほぼ変わらないと言えるが、安倍氏が「今の憲法を全面的に見直すことなくしては、占領軍による付与のものである戦後体制を自ら変えることができません」と主張するのに対し、前原氏はスペインの建築家ガウディの建築を例に段階的な改憲を主張、「自民党は本気で憲法改正するつもりがあるのか、疑うところがあるんです」としている。 また、前原氏は「憲法の第1章には国民を持ってくるべきです。この並べ方というものがまさに日本の在り方を決めるものではないか、と思っています」と、第1章に「国民主権」を掲げる2004年の読売試案、あるいはライブドアの堀江貴文氏同様の考えを持っているように思われる。 そんな前原氏に朝日新聞は18日付社説で、「前原氏がかねて前向きな姿勢を見せてきた憲法改正には、党内にさまざまな考え方がある。『寄り合い所帯』気質からの脱却とはいっても、党の基本理念にかかわる問題では丁寧な議論を尽くす必要がある」とし、「首相の靖国神社参拝には明確に反対している前原氏である。自民党などに広がりつつある国家主義的な空気には断固として対抗してもらいたい」とエールを送る。 安倍氏が同対談で、「1章に『元首』という形で書き入れるのであれば、前文にあえて書く必要はないと思います。ただ『元首』ではなく、現在同様『象徴』として書くのであれば、前文で『長い歴史の中で天皇は、日本人にとってどういうものであったか』について触れておくべきだと思います」とし、「日本国民は、天皇と共に歴史を自然と紡いできたんです。これまで天皇に取って代わるものを国民は望まずに、天皇とともに生きてきた。これは外国から見ればある種不思議な歴史でもあり、それこそが日本の特色でもあると思うんです。それを前文にうまく書き込めたらと思います。日本の歴史がひとつのタペストリー(つづれ織り)だとすると、その糸を中心にわれわれ日本人は歴史を紡いできた。いわゆる絶対的中心ということではなくて、自然な形で、常に歴史の中心的存在であったと言えるでしょう」と述べている。 43歳の前原氏が民主党の代表に就任したことは安倍氏にとっても追い風である。安倍氏には、安易な妥協を行わず、新憲法制定の舵取りをして頂きたい。 |

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