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朝日新聞は1日、「いま『60年たっても反省できない日本』が欧米でも語られがちだ。誤解や誇張も大いにあるが、我々が深刻に考えるべきはモラルだけでなく、そんなイメージを作らせてしまう戦略性の乏しさだ」とする社説を掲載した。
社説では、能力や成果を争う競争の時代が「勝ち組」と「負け組」という嫌な言葉を生んだが、「そんな折、この国の近所づきあいがすっかりこじれたのは偶然ではないかもしれない。日中も日韓も首脳間の信頼がこれほど壊れてしまうとは・・・・・・」として、「大きな火種は小泉首相の靖国神社への参拝だ。悪いのはそっちだ、いや、そっちの方がおかしい。子供のようなけんかは歴史の歯車を逆転させ、せっかく緒についた『東アジア共同体』の機運にも水を差してしまった」と、小泉首相の靖国神社参拝を批判した。 また、「空前の韓流ブームは救いだが、一方で『嫌韓』の言葉を冠した漫画が何十万部も売れている。インターネットにはさらに激しい言葉があふれる。冷静さを欠いた言論は、まるで国内のいらだちを外に吐き出しているかのようだ」と指摘した。 さらに、『国家の品格』の著者である藤原正彦氏の言葉を引用し「ならば『武士道精神に照らし合わせれば、これはもっとも恥ずかしい、卑怯なこと』(藤原氏)だった日中戦争に、いまだけじめがつかないのでは話にならない。あの時代、アジアでいち早く近代化に成功した『勝ち組』が『負け組』に襲いかかったのがこの戦争だった」と述べ、「いま『60年たっても反省できない日本』が欧米でも語られがちだ。誤解や誇張も大いにあるが、我々が深刻に考えるべきはモラルだけでなく、そんなイメージを作らせてしまう戦略性の乏しさだ。なぜ、わざわざ中韓を刺激して『反日同盟』に追いやるのか。中国の急成長によって、ひょっとすると次は日本が負け組になるのかも知れない。そんな心理の逆転が日本人に余裕を失わせているのだろうか。だが、それでは日本の姿を小さくするだけだ。子供のけんかをやめて、大国らしい仁や品格を競い合うぐらいの関係に持ち込むことは、アジア戦略を描くときに欠かせない視点である」とし、「『新年愉快』ならぬ『年中不愉快』が続いては困るのだ」と締め括った。 朝日新聞は期待を裏切らない。
自分で種を撒き、すっかりこじれさせておきながら、「そんなイメージを作らせてしまう戦略性の乏しさだ」とは笑わせてくれる。 「反日同盟」の広報係として汗を流す朝日新聞こそ、歯車が動き出したことで余裕を失い、自分たちの苛立ちを吐き出すかのような言論を撒き散らしているのではないか。 『マンガ嫌韓流』をランキングから外しておきながら、都合の良いときだけ言及する姿勢は「もっとも恥ずかしい、卑怯なこと」であり、NHKとの問題も未だケジメがつかない朝日新聞にとって、深刻に考えるべきは自身のモラルの欠如ではなかろうか。 社説では、「牙を剥く中華帝国」「反日国際ネットワークを粉砕せよ」など、「まるで戦争前夜のような見出しが一部の大手雑誌に毎号のように躍る」としているが、『諸君!』6月号の特集「牙を剥く中華帝国の暴乱」での秦郁彦「朝日の『自虐』が反日運動を招き寄せた」ほか、「朝日新聞」という見出しも毎号のように踊っている。国民を「年中不愉快」にさせているのは誰か。朝日の社説には肝心なところが抜け落ちているのではなかろうか。 |

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