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日本とは、日本人とは

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小泉首相は26日、首相公邸で「皇室典範に関する有識者会議」の吉川弘之座長ら同会議メンバーと会食し、「報告書に沿った改正案を今国会に提出し、必ず成立させる。安心してください」と述べ、あらためて今国会での皇室典範改正に意欲を示した。また、出席者から「皇室の歴史と伝統を変えるのだから、改正に反対する議員の説得には、十分な理論武装が必要だ」と指摘されると、小泉首相は「郵政の方が大変だった。国会で議論すれば国民の理解は深まる」と語った。会食には安倍晋三官房長官、風岡典之宮内庁次長らも同席した。

今朝の産経新聞によると、小泉首相に近い自民党幹部が各派の中堅議員に皇室典範改正に反対する会合には出席しないよう呼びかけるなど、切り崩しを図っているという。
また、小泉首相の宮中行事に対する言動を目撃した複数の関係者の話として、天皇が神々に新米を供え自身でも召し上がる新嘗祭に参列した際、「暗いから見えない。電気をつければいいじゃないか」と主張。周囲に「だから皇室はもっと開かれなければならないんだ」と話したという。
さらに、歴代天皇、皇后らの神霊を祭る皇霊祭に参列したときには、宮内庁長官に「中で何をやっているのか」と質問。天皇、皇后両陛下に三権の長らが祝賀を述べる国事行為である新年祝賀の儀では、燕尾服着用を求める宮内庁側の要請に応じず、儀礼上、ふさわしくない紋付きはかまで通し「皇室ももっと改革が必要だ」と主張したという。
櫻井よしこ氏も、この場面を取り上げ、小泉首相の国家観や歴史観の欠如を指摘しているが、まったく酷い話である。

天皇家の最重要の務めのひとつは祭祀をとり行うことである。春や秋の祭祀はとりわけ重要で、首相以下三権の長をはじめ閣僚らも参加する。全員、モーニング着用の厳粛な雰囲気のなか、天皇はひとり三殿で祭祀を行われる。首相らは回廊に設けられた席で、ひたすら待つのである。
或るとき、小泉首相は伝統に従い三権の長、閣僚らと共に回廊に控えていた。席からは、奥の様子を窺い知ることは出来ない。やがて、首相は宮内庁長官に、陛下は一体どんなことをなさっているのかと尋ねた。祭祀は祖先神への祈りであり、感謝であり、それを陛下がどのように行われるのか、知る由はない旨長官は答えた。すると、首相が厳しい表情で呟いたという。「改革だ」と。
回廊を充たす静寂をわずかに震わせた首相の呟きが、いまや、有識者会議の報告書となり、皇室の在り方を根本的に変えようとしているのだ。長い歴史と日本文明の象徴である皇室をわずか1年足らずの議論で変えようという性急な手法は、皇室の未来を郵政三事業や金融機関の再編成と同列に置こうとする首相の国家観と歴史観の欠如を示している。それは首相が、皇室に対して真の意味での関心を抱いていないということでもあろう。

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