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共同体維新の追及                                    ブレジンスキー氏「自分で立とうとしない、当てにならない国・日本」

ハーバード大学、コロンビア大学教授で政治学者、アメリカ民主党の、そして今はオバマ大統領の安全保障政策のブレーンであるブレジンスキー氏が、この1月に発刊した「戦略ビジョン―アメリカ、そしてグローバルパワーの危機」。
まだ翻訳本が出ていないから、朝鮮日報に掲載された記事(2月10日付)による。
韓国のマスコミだから、紹介も韓国に偏っているが仕方がない。
 
1.それにしても、著名な学者による「台頭する中国と激動するアジア・その将来」が問題提起されているのに、なぜ日本のテレビ・新聞は、こういったニュースを報道しないのだろうか。
日本マスコミのジャーナリズムのあり方を厳しく問いたい。
 
どうでもいいような枝葉末節のようなことばかりを面白おかしくあげつらって、いつも肝心なことを報道しないのは、本当に「日本のこと」を考えた上での行動とはとても思いえない。
 
まるで「日本」が、戦略思想に目覚めることを恐れているかのごとき「偏見」を強く強く感ずる。
 
          *            *           *
 
さて、朝鮮日報で紹介されたブレジンスキー氏の見解。
 
「近い将来、中国とインドが浮上し、米国は衰退する。
地政学的に直接危険な状況に陥る国は、小国のグルジアと台湾、そして韓国だ。
米国の衰退は韓国に苦渋の選択を迫る。
韓国は、中国の覇権を受け入れ、さらに中国に接近するか、歴史的な反感にもかかわらず、日本との関係を強化するか、二つの選択肢がある。
しかし、米国の後押しがない場合、日本が中国に対抗することは疑わしい。
 
米国の衰退で、「核の傘」への信頼が低下すれば、韓国と日本は、新たな「核の傘」を他国に求めるか、自国での核武装を迫られるだろう。
 
中国は、朝鮮半島統一にも決定的な影響を及ぼす。
その場合、韓国は、「中国が後押しする統一」と「韓米同盟の縮小」を取引せざるを得ないかもしれない。
 
韓国の将来に決定的影響をもたらす国際情勢の変化の時期は、中国が経済と軍事の両面で米国を追い越すと見られるおよそ20年後だろう。
例え韓国が米国との同盟を強く望んだとしても、米国が朝鮮半島から手を引く時代は少しずつ近づいている。」
 
                *          *            *
 
2.日本についてどのように触れているかは分からないが、文脈から「韓国」を「日本」に置き換えて読めば、まず間違いはないだろう。この文脈は「文明の衝突」(1996年刊)を書いたハンチントン理論とほとんど軌を一つにしている。
 
自虐するわけではないが、「戦略ビジョン」と「文明の衝突」から共通に感ずることは、日本については、「当てにならない日本」と両氏とも見ていることである。
ブレジンスキー氏は、1972年に「ひよわな花・日本」を著し、経済発展した日本が、政治・外交で独立した力を備えていないことを批判し、すでに日本大国論を戒めていた。
 
氏に言わせれば、それから40年、「何も変わっていない日本」と言うことになるだろう。
 
3.氏は、中国の台頭にともなう国際情勢の変化の時期を20年後、つまり2030年ごろと言っている。
 
社会学には「人口ボーナス期」と言う考え方があって、養われる人口(子供や老人)に対し働く人口が2倍以上であれば、国は栄えるそうだ。
それが日本では1960年から2000年までであったらしい。
中国では、それが1995年から2035年の間とされているから、ブレジンスキー氏の見方と適合する。
 
しかし、隣国日本としては、すでに東シナ海、尖閣でその波をかぶりつつあるのが現実である。
今後は、ますます中国の圧力が強まることが予想され、親米従属派が金科玉条とする米国の力はますます衰えアジアから消えていく・・・。
 
さて、日本はどうする。相変わらず流れに流されていくのか、当てもなく・・・。
 
4.朝鮮日報は、「中国に頼る」ということは、「中国秩序による付属品となり、屈従して延命を図り、その圧倒的影響力の下で生き延びる」という意味だと強調し、「日本と手を結ぶことについては、改めて説明する必要もないだろう」と「有り得ない話」のように解説している。
 
韓国がどのような道を選ぶかは分からないが、朝鮮日報は「韓国のあらゆる政治勢力は、この状況で5000万の国民をどちらの方向に導くか、決断を下さなければならない」と結んでいる。
 
日本も、全く同じ状況におかれていると思うのだが、未だに日本政治には全く危機感がない。
 
自らの戦略を持たないままに、TPPを議論し、その場しのぎで普天間問題に明け暮れている。
つまり、「未来」の話をしているように見えるが、その内実は時代遅れな「過去軸」の映像を見ているような気がする。
アメリカに寄生している間にすっかり「骨抜きにされた日本政治の腐食」の既視感だけが募る。
 
5.日本が本当に「自主独立」の道を歩くには、「日本の核武装」は必要であると私は思っている。しかし、「即・日本核武装」には慎重派である。
理由はただ一つ。核武装しても、それを「平和的」に使いこなす政治家がいないという事実である。
 
「核」は使えない兵器であるが、また使うかもしれない兵器でなければならない。
つまり物理的に「ボタン」を押す識見・判断力・勇気・覚悟を持った政治家が、「核」を使わなくても必要であるし、
また「外交交渉」では「平和的」に「核」を使いこなす「能力のある政治家・外交官」が必要でもあると言うことである。
 
そのためには、まず、日本政治が、平和ボケと寄生ボケから脱し、本当に国の将来を憂う政治家が選ばれることが必要である。
お公家集団の「外務省」も、戦争をしないと言う「防衛省」も生まれ変わる必要がある。
 
従来のような「米国任せ」の「いい加減集団」では「核」を扱えないということである。
さらに、政治家の判断を形成するための信頼の置ける「戦略・頭脳機関」も必要である。
つまりは「核」を持つには、各種の条件が必要ということだが、今の日本には、何も準備はされていない。
 
野田内閣の陣容を見れば、いかに日本政治が「ノー天気」な状況にあるかが分かるだろう。
内閣ばかりではない。与党も野党も、財政危機、経済危機、外交危機、軍事危機、災害危機・・・つまり日本の危機を前にしていても、日本政治には何の危機もないかのごとく「お遊び」が続いている・・・。
 
6.しかし、私の議論も「鶏と卵の議論」になっては意味がない。
「日本の戦略」として「自主独立」の道を描き、その道を支える道具として「核の道」を選択するなら、また、それにふさわしい政治家が出てくるのかもしれない。
 
そうなることを期待して、今、核の道を選択・決断しても、「核」が実効性を持つには10年を要するだろう。
 
「核」の開発、小型化、「核」を運ぶ「ミサイル」の開発、「核」を発射する「潜水艦」の開発、追尾されない移動発射基地の確保・・・。また、武官、文官の人材育成、自衛隊の再編成、法整備・・・自衛隊の軍隊化、憲法改正・・・。
 
本心を言えば、許された時間はないのだが・・・。
 
6.今「核」を持つ国は、日本の隣国としてアメリカ、中国、北朝鮮、ロシアの4カ国、さらにアジアではインドとパキスタン、ヨーロッパではイギリスとフランス、持っているとされるのがイスラエル、持とうとしているのがイラン、ウイキによればシリアとミャンマーも核開発をしているとのことである。
 
「核」の良し悪しは論議を待たないが、善悪を呑み込んで進む歴史の現実も直視しなければならない。見たくない事実も見て歴史に向かうと言うことである。
 
7.私は、今日日本は、原発対策をはじめ、何事につけても「いい加減さ」が目に余るが、
官民を問わず日本は「国の基本」である「防衛」をないがしろにして考えてこなかったことに起因していると思っている。
だから、とにかく一度日本はどこかでまじめに国のことを考える必要があると思ってきた。
「日本がシャンとする」そのいい機会にしなければならないと思う。
 
「核」については、小論のよくするところではないからまた触れようと思うが、明日は「文明の衝突」が描いたアジアの未来戦争物語を見てみよう。
 
                             *
 
それにしても、なぜ、こういう戦略的な評論が、日本の知識人、学者から出てこないのだろうか、不思議でならない・・・。
 
 

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閉じる コメント(6)

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政治が変わらん限り、日本に戦略なんか学者からも、誰からも出てこないでしょうね。。

世界もそして、日本国民でさえも、自国をあてにしてません。
没落、崩壊を目の前にして、このままいんでいくんだろなあぁ・・
って冷めた目で見ている。
それが日本の現状でしょう・・
なんとかしないと。。

2012/2/16(木) 午前 0:44 [ 神石 直樹 ] 返信する

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帝王の涙さん
小生もそのことを何回か書きました。
韓国は反日の報いをその内に朝貢再開と言う強要・屈辱の中に見る_と書いたと思います。
日本も毅然とアメリカなど頼らず防衛外交を築かないと実に危いですね。
アメリカも日本を今更危険視せず・・・将来を見据えた。
日本の自立自存を促すべきですね。
帝王さん・・・うかうか・・・早死には出来ません。
安定の日を迎えるまでは_
傑作

2012/2/16(木) 午前 7:58 [ 天空 ] 返信する

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おはようございます。

的確な指摘ですね。
米国に見放された日本はこの先どうするつもりなんでしょう。どうなっていくのでしょう。
アメリカにいつまでも頼らず、日本独自の軍隊を持ち核保有することが今一番重要なことでしょう。
安心して暮らせる日本を創るべきです。

傑作
転載させていただきます。

2012/2/16(木) 午前 8:32 [ - ] 返信する

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naoさん>
何ができるか、こそが最終目標ですね。
わたしは、naoさんの「反原発署名活動」を注目していましたが、有効な協力活動ができませんでした。そのとき、naoさんは、我々にどんなことを期待しましたか。差支えがなければ、お聞かせ願いたいと思っています。
私もかつてはいろいろな運動・活動をしてきましたが、今という時代にマッチしたメスの入れ方が、なかなか分からないのです・・・。率直なところです。

2012/2/17(金) 午後 2:57 [ 帝王の涙 ] 返信する

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天空さん>
オバマは就任時、[G2」アメリカと中国で世界分割する合意を目指す戦略を描いていましたよね。「親中政策」は米民主党の伝統的政策でした。しかし、中国は、アメリカと交渉するにはまだ力が足りないことを自覚していて、話し合いを急ぐことを拒否したと思います。オバマは、アメリカが力を維持している間に主導権をとりたくてオバマは自ら反対していたTPP構想を持ち出し、中国を何とかテーブルに着かせたい・・・。そのえさに「日本」が呼び出されたのではないかと思っています。
利用されてばかりで、情けないですね。

2012/2/17(金) 午後 3:20 [ 帝王の涙 ] 返信する

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ことりんさん>
まあ、無責任ですが、逆説的に言うと、日本は行き着くところまで行かないと、方向転換できない国かもしれませんね。大東亜戦争の終結も、そうでした。
そこまで行って、また「奇跡の復興」に挑戦ということになるのでしょうか。
日本は、歴史に学んでいませんね。責任を取りたくない東京電力の経営者たちの今の姿は、まるで当時の既視感を思わせますね。

2012/2/17(金) 午後 3:29 [ 帝王の涙 ] 返信する

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