このままで良いのか、ニッポン!

助け合う社会へ・・・共同体国家・日本へ!

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   BI・歌を忘れたカナリヤ

ベーシックインカムは、そこで生活するすべての人に最低生活を保障するという意味ではとても人間的な制度であり、 極めて「共同体」的である。
或いは「家族的と言えるかもしれない。
家族生活は、ある一定線までは食事にしろ買い物にしろ一律的で共産的だが、成長して一定線を越えればそれぞれが自由な意思に基づいて羽ばたき自由に行動する。

ベーシックインカムも、それと似たところがあって人が一本立ちする土台のようなものだから、一本立ちして商売に失敗したり、災害に会ったり、不幸にあったりしても、人間としての再起を支えるバネにもなってくれる…。

今では大ウソつきになってしまった安倍首相だが、その安倍さんでさえ首相就任時には「日本はお互いが助け合って生きる瑞穂の国の資本主義・・・そんな社会を目指す」と言わしめたほどに、「共同体国家・日本」は日本のあるべき姿、理想であった・・・。

世界の中では、その歴史的連続性、文化的同一性、国民的一体性から言って最も「共同体国家」に近い距離にあると思われる日本だが、今日日本は、強欲な新自由主義の支配する金融資本主義社会…持てる者と持たざる者との経済格差・社会格差を益々広げ、国家社会を格差分裂させるような道を進んでいる・・・。

日本社会は、「反共同体」的な格差の現実にあるにもかかわらず、それを乗り越えるための「共同体的なベーシックインカム」の研究が進んでいないのは、誠に残念なことである。
諸外国ではその貧富の社会矛盾を乗り越えようと、すでにベーシックインカムの様々な社会実験が繰り返されている…。目に付いた社会実験を上げてみる。

1.イギリス・ロンドン・2009年―13人のホームレスに使途自由のフリーマネー45万円/年支給。13人とも浪費はなく、再起する人生に挑戦した。ホームレス対策費の支出に比べ予算は大幅に減少した。

2.ケニア・2016,17年―ギヴ・デイレクトリー(送金プログラムで知られる慈善団体)が幾つかのBIの社会実験を開始。ひとつは、40の村々が12年間にわたって月々おおよそ22.5ドルを受け取り続けるというもの。二つには、80の村々が2年間だけ月々一定額を受け取り、他の80の村々は2年間で貰える合計額を一度に受け取る、さらに、100の村は何も受け取らないという比較実験も行う。包括的なデータを得ることが目的。

3.ウガンダ・2008年―1800人の女性に150ドル支給。家の修繕、ビジネスに、子供の飢えに使われた。
また非営利団体が村の50世帯に毎週8ユーロを2年間支給し、変化を見る。

4.リベリア―最下層のアルコール中毒患者、麻薬中毒、軽犯罪者に200ドル支給し実験。3年後、浪費はなく、食料、衣服、薬、ビジネスに使われ、医学雑誌「ランセット」は「貧しい人は怠惰」を否定した。
5.カナダ・ドーフィン・1973年・ミンカム計画―人口13000人の3割・1000世帯に毎月支給。4人家族で19000ドル。4年間順調に進んでいたが政権交代で実験中止に。年収保証で人は働くのを止め、子供が増えると予想されたが、実際は結婚年齢は遅くなり、出生率は下がった。労働減少はなく、家庭内暴力やメンタルヘルスも減少し町全体が健康になったの報告。

6.カナダ・オンタリオ州・2017年―前項の中止になったミンカム実験を再開。単身者最高140万円、夫婦最高195万円、障害者はプラス50万円で社会実験。

7.フィンランド・2017年―Kelaというフィンランドの政府系経済機関が、失業者2000人対象に月額6万9千円支給。『積極的な求職活動』の条件なし。目的はBIの社会保障機能とBIによる生産性の変化。

8.インド・マドヤ・パラデシュ州・2010年―18か月に及んだ2度の社会実験に続くもので、対象は6000人。

9.イタリア・リボルノ市2016、17年―15万の市民の内100人に月約6万円支給。2017年にはさらに100人追加。支給は6カ月間。ラグーザやナポリでもBIの動き。

10.アメリカ・1964年―ジョンソン大統領の「貧困との戦い宣言」を受け8500人を対象にニュージャージー、ペンシルベニヤ、アイオワ、ノースカロライナ、インデイアナ、シアトル、デンバーでBIの社会実験。

11.アメリカ・カリフォルニア・オークランド―シリコンバレーのベンチャーキャピタル=YコンビネーターがBI導入実験。100人を対象に十分な生活を送れる金額を支給し6ヵ月〜1年間追跡。オークランドは貧富差が激しいから選ばれた。BIが支給されボランティアに勤しむのか、変わらず働くのか、仕事をやめてしまうのか、外国に行ってしまうのかなど。Yコンビネーターは、BIで人が本当にやりたかった仕事に着手してくれることを願っているという。

12.オランダ・ユトレヒト・2017年―今年から2年間、250人に月々およそ12万4000円支給。

これらの他にもナンビアやマラウイなどがあり、共同体社会として予想以上に多くの国々がベーシックインカムの導入に積極的な実験をしていることが分かる。

日本でベーシックインカムを大々的に問題提起したのは、2012年、大阪維新の会が発表した「船中八策」であった。
それを経済評論家の山崎元氏が「夢物語ではない」と言ったから俄然注目を浴びるところとなったが、その後の日本での議論は、理想を忘れたカナリヤではないが、現実ばかりを追いかけ活発ではなかった…。

私は、残念というよりも「情けない」という思いである…。

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BIがあれば例えば子供一人の過程が地方で農業に就きたいと思えば7万円なら21万円を生活の基盤に使え ビニールハウスなどの施設購入費を貯金で賄えます。
未だと生活の基盤のために貯金が必要です
地方に行き1次産業につく機運も出てくると思います

ただ自民党員(私も党員だが・・・)は必ず「働かなる」と決まり文句のように言ってくる・・・・

2017/7/6(木) 午後 8:32 [ 道後 ] 返信する

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古今東西、極端な貧富の格差と、その反対側にある共産主義の間を行ったり来たりしてきましたが、どちらもうまくいかず、振り子は反動を繰り返してきました。そろそろ適当な幅に落ち着いて欲しいですよね。

2017/7/9(日) 午前 10:20 [ suu*uu*h*i ] 返信する

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> 道後さん

働かなくなるのは、お金がたまらない生活に疲れ希望を失ってしまうから…とか。
だけど、最低生活が保障されることで余裕が生まれ、自分の人生の選択を考えるようになる…。
つまりは、「真面目なことを考えるようになる」らしいですよ。

2017/7/13(木) 午後 2:44 [ 帝王の涙 ] 返信する

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> suu*uu*h*iさん

存在はいつも相対するプラスとマイナスを同時に内包しており、あるときは表に、上に、右に…またある時は裏に、下に、左に・・・正に振り子ですねえ。

或いはらせん階段を上がるように、或いは降りるように…。

2017/7/13(木) 午後 2:54 [ 帝王の涙 ] 返信する

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