このままで良いのか、ニッポン!

助け合う社会へ・・・共同体国家・日本へ!

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           第4回「連帯する日本」セミナー報告(3)

基調講話 「日本の理想社会と政治を考える」 (2)

                            連帯する日本 代表 小川 忠彦

 
 B.新自由主義の世相

日本における歴史的連続性、国民的同一性、文化的共通性は、日本国民の同質性の根っこであり、同じバスに乗ってしまう日本国民の特性・・・共同体性を示すものでもあります。しかし、日本も90年代以降は米国社会に追随するがごとく「新自由主義の政策」が採用されるようになり、何よりも経済的競争力・経済的合理性などの価値が問われるところとなり、著しく日本文化の変質が見られるところとなっています。

日大のアメリカンフットボール事件・・・皆さんはどのように見ておられますか。大学のクラブチームで起きた事件です。もっとも親しい仲間同士でもっとも助け合うべきクラブチームという共同体で起きた事件です。事件後のそれぞれのコメントを見ていますと、大学当局、クラブチーム、監督、コーチ、選手、選手相互・・・それぞれがそれぞれの方向を向いて試合に臨んでいたことがとてもよくわかります。事件が起きて、学生たちは自分たちの生き方が自分をしか見ていず、苦しむ友達に手を差し伸べられなかったことを悔い、間違いだったと反省しています。
彼らは貴重な体験をした訳ですが、実はこれと同じことが少なからず日本中で起きているのではないでしょうか。
新自由主義は実は強者の哲学で、弱者に「自己責任」という言葉を押し付け、強者の責任を逃れようとします。日大の監督さんにもそんな影を見てしまいます。

ある意味ではみんな新自由主義時代の犠牲者かも知れません。しかし、だからと言ってこれらの出来事を時代のなせる業と諦める訳には行きません。伊調選手のレスリング界、首相のモリカケ問題、公文書の改ざんや国会で嘘を重ねる官僚・・・政界やスポーツ界だけではありません。天下の三菱自動車、神戸製鋼など老舗大企業までが嘘を積み重ねた営業で摘発されています。これらはみんな偶然ではありません。同じ船に乗る運命共同体なのに、そこで働くべき精神・・・連帯心も道義心も公徳心も霧散しつつあるのです。
カジノ法案はに至っては、言葉がありません。客の損失=不幸を前提に成り立つハゲタカ商売なのに、これを幸せを呼ばねばならない政治家が70%以上の国民の反対を押し切って推進しています。政府に至っては「カジノは経済成長の柱」などと恥ずかしい拝金主義を口にしています。

ルーズ・ベネデイクトは「菊と刀」で「日本は恥の文化」と喝破していましたが、今や「日本には恥も外聞もない時代」になりつつあります。どこかの首相は「日本を取り戻す」と言いましたが、実際は正反対な拝金拝物主義的なアメリカ化を進めています。実際「日本が日本でなくなりつつある」のが現状です。「旅の恥は掻き捨て」などと言った言葉が日本には有りますが、これは「旅先での知らない者ばかりの世界なら恥も平気」という意味で、今や日本は精神的には、そのような他人社会になりつつあると言えるのかも知れません。政治哲学の脆弱さを感じます。

今年のカンヌ映画祭では日本映画「万引き家族」が最高賞を受賞しました。貧困を万引きで食いつなぐ家族のような他人集団が映画の中核らしいです。その象徴的なセリフが「俺たちは家族だ」という言葉。その言葉が持つ共同体という情感・・・日本だけではなく世界中が新自由主義にアップアップしている観があります。受賞にともなう共同体の再認識は決して偶然ではないでしょう。(続く)

転載元転載元: 「連帯する日本」の公式ブログ

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