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米朝会談・日本の心配

           米朝会談・日本の心配


米朝会談は、一口で言えば、内容のない「政治ショー」であった・・・。
会談の本質たる「CVID=完全、検証、不可逆、非核化」には、一言も触れられていない。
トランプ大統領は記者会見で「時間が足りなかった」と言っているが、見通しの甘さを自ら認めたことになる。会談の成功への下準備・詰めがないままに、秋の中間選挙・・・民主主義国の最大の欠点である「選挙での人気主義」を優先させて「会談成立」を急いだ結果であるかもしれない。

昨年の「米朝戦争勃発か」という状況を考えれば、会談の成立自体に一定の成果を認める考え方もあろうが、私は、それよりも一番恐れていた「中途半端な結果」に終わったのではないかと危惧する。
中途半端に終わった場合は、「北朝鮮の思う壺」を意味するからである。

北朝鮮は、4月の南北会談と同じレベルの「非核化の決意」を表明することだけで、米国の「体制保証」を事実上獲得した。

北朝鮮の人権を含む国家のあり方をアメリカが事実上認めたことになる。
北朝鮮に対し、いたずらに「敵愾心」を煽る必要もないが、過去の歴史に学べば理由もなく「融和ムード」を醸成することも注意を要する。

トランプ大統領は、「金正恩は非核化をすぐやるだろう」と記者の質問に安易に答えているが、そこには何の裏付けもない。会談の成果を誇るためのトランプ大統領の甘い期待感でしかない。言葉をとても軽く感ずる。

北朝鮮が獲得した「体制保証」とそれがもたらすであろう「融和ムード」は、中国や韓国、ロシアの制裁緩和をもたらし、北朝鮮を会談に引っ張り出した強力な武器だった経済制裁や軍事的圧力という手段を今後は無力化させるだろう・・・。

トランプ大統領は「北朝鮮が合意を破った時は軍事行動も考えるか」と記者に問われ、「韓国などへの甚大な影響を考えれば軍事行動は非現実的」との認識まで示してしまっている。

かくして、北朝鮮制裁の構図がなし崩しに消されていく…。
これらのことは、みんな過去に経験した道を再び歩むことを想像させる。

ああでもない、こうでもない議論が北朝鮮を巡って繰り返されていく・・・。
何だかんだと議論されている間は、「体制保証」で攻撃を心配することもなく安心して北朝鮮は現状維持、ないしは現状強化を続けていく…。

2002年の日朝平壌宣言は、国交正常化後の日本の経済協力実施を明記しているが、核・ミサイルと拉致の包括的解決が国交正常化の前提条件だ。

現状ではCVIDどころではない。
日本を標的にする核もミサイルも温存が図られかねない…。
拉致問題も、国際的には「体制保証」と「「融和ムード」の霧の中に隠されて見過ごされかねない…。

日本にとっては、トランプ大統領が金正恩に拉致問題を提起したことは感謝に堪えない次第だが、しかし拉致問題が進展しないからと言ってトランプ大統領を責める訳には行かない。
独立国・日本としては、あなた任せの姿勢からもっともっと主体的なアプローチの道を探し築く必要がある。不当に拉致された自国民を救おうともしない国家とは一体何なかという事が問われる…。

トランプ大統領は「CVID」を今後の交渉に任せるそうだから今後を見なければならないが、日本の立場から言って最も心配な「中途半端なコース」…結果としての現状維持コースにはまり込まないように細心の外交努力を今後もアメリカをはじめ、韓国や中国など関係国にも続けねばならない。

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