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「カネミ油症の被害は、今も続いている」。高砂市文化保健センター(兵庫県高砂町朝日町)で2018年12月1日に開かれた集会「カネミ油症事件から50年」で、被害者たちは時折声を詰まらせながら苦しみを訴えた。
被害が表面化してから数年後に生まれ、原因物質を直接摂取していない人も発症。国や企業に、次世代を含めた幅広い救済を求めた。(本田純一、津田和納)
集会では、被害者7人が体験や思いを語った。姫路市の女性(62)は12歳の時、転居先の長崎県・五島列島で、ポリ塩化ビフェニール(PCB)に汚染された米ぬか油「ライスオイル」を口にした。「おできや痛み、まひなどに苦しみ、一時は歩行困難になった。成人してからも病弱で、何度も激しい腹痛に襲われた。
50年たっても体からPCBがなくならず怖い」と話した。
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カネミ油症被害者の診療に長年当たっている武田玲子・クリニック玲タケダ院長(東京)が29日、長崎市上戸町4丁目の上戸町病院であった学習会で講演。ダイオキシン類など原因物質の血中濃度に主眼を置く油症認定の基準について「(体内の脂肪などの状況で)変化する血中濃度だけを“科学的”とするのは恐ろしい間違い」と批判した。
武田院長は、五島市奈留島での健康調査などを基に、出産経験がない女性患者より出産経験が複数回ある患者の方がダイオキシン類の血中濃度が低い傾向にあることを説明。「ライフヒストリーが影響する血中濃度によって、汚染油を食べた食べてないと決めるのはおかしい」とした。
また、「一部の歯が生えないなど、歯の異常をよく聞く。数値的に調べる必要がある」と指摘した。
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PCB(ポリ塩化ビフェニル)特別措置法が改正されました
平成28年5月2日に改正PCB特別措置法が公布され、平成28年8月1日に施行されました。
改正概要について下記にまとめましたので、参考にしていただきPCB廃棄物の適正な処理及び保管をお願いします。
改正の背景
兵庫県内の高濃度PCB廃棄物の計画的処理完了期限は、予定どおり平成34年3月31日までとされており、残された期間は長くないが、現在もなお高濃度PCB使用製品を使用している事業者も存在し、期限内処理の達成はこのままでは容易ではない。
こうした全国での状況を踏まえ、PCB特措法の一部を改正する法律が改正され、処分期限が計画的処理完了期限の1年前と定められた。
1日でも早く確実に処理を完了するため、必要な措置が講じられることとなった。
改正の概要
高濃度PCB廃棄物の処分期間 平成33年3月31日まで(兵庫県)
使用中のPCB含有機器も新たにPCB特措法の対象
高濃度PCB使用製品の廃棄 平成33年3月31日まで(兵庫県)
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西日本一帯で起きた食品公害「カネミ油症」が表面化して今年で50年となり、認定患者数が多い長崎県五島市で11月17日、追悼式が開かれ、参列した約200人が犠牲者を悼んだ。
被害者支援の拡充や未認定患者の救済がなお課題となっており、被害に苦しむ患者らは「油症問題をここで終わらせてはならない」と誓いを新たにした。
式典では、患者団体会長で同市の旭梶山英臣さん(68)があいさつし「今も続く被害をより多くの人に知ってほしい。どれだけ月日が流れても、被害者や遺族の心は癒えない」と訴えた。被害者救済法の立法に尽力した坂口力元厚生労働相(84)も出席した
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カネミ油症患者は裁判所で静かに語り始められました。
カネミのライスオイルを使った食事を取ったあとかなりの早い時期に発症したこと、
ひどい発作に襲われたが当時は原因不明、その後、油症のことを知るも検診を受けられず妹さんだけが認定されたこと、
関節の痛み、めまい、・・・・ 数々の病苦を味わうも当時は情報も少なく検診が続いていることさえ知らされていなかったこと、
ようやく最近になった検診を受けられたものの、認定されたのは3年後だったこと、
慢性の毒性症状を訴えていたにもかかわらず長い間、皮膚症にのみ偏った診断しかなされて来なかったこと、
ご家族の中にはご自分よりも高い血中ダイオキシン濃度が検出されているのに未認定のままの方がいらっしゃること、
嗚咽されながらもこれまでの、そして現在の苦痛を懸命に訴えられました。
議場は静まり返ったままです。人類として始めて猛毒による食品公害の犠牲者となった自分たちが切り捨てられたままでは次世代には何も残せないと言われ、落ち度のない被害者の救済への道を閉ざす原審の判決を覆すような判決を望まれて発言を締めくくられました。
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