有害物質は土壌・底質に蓄積する。高砂西港のカネカ盛立地を学ぶ

土壌・底質汚染は、過去の誤りを教えてくれます。カネミ(カネカ)ダイオキシン油症を学ぶ。

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全33ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


平成27年5月25 日

厚生労働省全国油症治療研究班の第25 報告集を刊行することができましたことを大変うれしく思っております.平成25 年度と平成26 年度の研究成果ならびに関連分野の情報などをまとめております.

油症は1968 年(昭和43 年)に西日本一帯の広範囲な住民の方々が,熱媒体として使用されていたPCBの混入した食用米ぬか油を摂取したことによって起こった食中毒事件です.その後,研究班によってPCDF などのダイオキシン類も混入していたことがつきとめられ,油症はPCB 類とダイオキシン類による複合中毒であったことが証明されました.事件発生5 年後くらいからPCBの血中濃度測定が可能になりました.

その後,PCQ も油症に比較的特異的に検出されることが判明し診断基準に加わりました.ダイオキシン類は血中にごくわずかにしか含まれていないために,その定量は困難な状況でしたが,研究班内での技術改良により少ない血液量で再現性のあるダイオキシン類測定が可能となり,2001年(平成13年)は福岡県の検診でパイロット的に測定を行い,2002 年(平成14年)以降は全国の検診で測定を開始しました.

これらのデータを妥当性・精度・再現性などの面から解析しました.その結果,血液中2,3,4,7,8-pentachlorodibenzofuran(PeCDF)値を診断基準に追補することが妥当と考えられ,油症診断基準(平成16 年9月29 日補遺)が新たに作成されました.


患者さんの健康管理と健康相談の窓口として,2002 年から油症相談員システムを立ち上げました.油症相談員は検診での直接面接,電話や手紙による問診や相談受付などを行ないます.油症相談員の活躍によって,従来よりも信頼性の高いアンケート調査を行なうことが可能となりました.そのようなアンケート調査や実際の検診結果などと血液中のダイオキシン類濃度を統計学的に比較することが可能となりました.本報告集のいくつかの論文はその成果です.これらの研究成果は油症ニュース(http://www.kyudaiderm.org/part/yusho/index.html)にとりあげて,認定者の方々に送付しております.こうして少しずつではありますが,認定者の方々との交流をさらに深めたいと思っています.

現時点では油症に著効する治療薬はありませんが,我々を含めた最近の研究によって,さまざまな野菜や漢方薬にダイオキシンの作用を抑制する効果が期待されることが明らかになってきました.毎年検診に参加いただいている認定者の方々に御礼申し上げますとともに,油症検診(http://www.kyudai-derm.org/yusho/index.html)にお力添えをいただいている班員の方々,そして各県の行政の方々,厚生労働省担当課の皆様にも深く感謝申し上げます.

謝辞:本誌は,厚生労働科学研究費補助金(食品の安全確保推進研究事業(カネミ油症に関する研究))研究課題名(課題番号):食品を介したダイオキシン類等の人体への影響の把握とその治療法の開発等に関する研究(H24−食品−指定− 014)によって刊行されています.深く感謝申し上げます.



イメージ




イメージ


課題名 5C-1251 ダイオキシン類曝露による継世代健康影響と遺伝的感受性要因との関連に関す
る研究
課題代表者名 和氣 徳夫 (国立大学法人 九州大学 環境発達医学研究センター研究推進部門ゲノム
疫学分野 特任教授)
研究実施期間 平成24〜26年度
累計予算額 62,970千円(うち26年度20,628千円)
予算額は、間接経費を含む。
本研究のキーワード ダイオキシン類、AhR-130bpC/T SNP、NF1C、IL1β、IL24、油症
研究体制
(1)ダイオキシン類曝露による継世代健康影響及び血中ダイオキシン類濃度との関連に関する研究(地方独立行政法人福岡市立病院機構福岡市こども病院・感染センター)
(2)ダイオキシン類の曝露量と継世代移行量の評価に関する研究(福岡県保健環境研究所)
(3)ダイオキシン類曝露による継世代的健康影響の発症機序に関与するゲノム研究(国立大学法人 九州大学)

研究概要
1.はじめに(研究背景等)
化学物質の胎児期暴露による影響に世界的な関心が高まっている。我が国においても環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査:エコチル調査」が平成22年度に始動し、化学物質曝露等が子どもの健康に与える影響を明らかにする目的でコホート調査をすすめている。一方、高濃度の化学物質に曝露した群において次世代への健康影響を観察することは、化学物質曝露による次世代への健康影響を明らかにするうえで重要な基礎資料となる。

申請者らはpolychlorinated biphenyls(PCBs) およびダイオキシン類の曝露によるカネミ油症患者の治療法開発および発症機序の解明に向けた研究をすすめている(九州大学油症ダイオキシン研究センター)。

胎児期に油症に曝露した例では、児の出生体重は母体血中ダイオキシン類濃度に有意な負の相関を示し、この胎児発育抑制効果は男児に特異的であることを明らかにした。また、次世代、次々世代において男児出生率が有意に低いことが分かった。

一方、油症患者より出生した児の血中ダイオキシン類濃度は正常健常人と比して有意な差を認めないことから、これら次世代への健康影響の発現は、高濃度のダイオキシン類の母児間移送によるものとは異なる機序が推察される。

ダイオキシン類はAhRを介して諸種の作用を示すことが知られている。申請者らはAhRのプロモータ領域を明らかとし、この領域内の-130SNP C/T遺伝子多型によって1.5倍以上の有意なプロモータ活性の亢進を認めることを明らかにした。

一方、ラットを用いた実験では、PCBなどの化学物質曝露により次世代、次々世代の雄雌出生率の減少をきたし、この機序にはエピジェネティクス変化が関与することが報告されている。これらの成績から、ダイオキシン類曝露による次世代への健康影響の発現機序には、AhRを介する細胞内シグナル伝達機構の個体差(遺伝子多型)やエピジェネティクス変化による遺伝的感受性が関わっていることが推察される。

そこで、本研究では、油症患者を対象としてダイオキシン類曝露における次世代、次々世代の健康影響と遺伝的感受性要因との関連について明らかにすることを目的とする。

2.研究開発目的
本研究では、ダイオキシン類曝露が次世代の健康にどのような影響をいかに及ぼすのかという継世代的な健康影響とその機序を明らかにすることを目的とする。この主旨に沿って、ヒトがダイオキシン類に曝露した事例である油症患者を対象として、油症曝露世代、次世代、次々世代の3世代にわたる健康影響を明らかにする。ついで、これら実態調査により明らかとなった継世代的な健康影響の機序について、血中ダイオキシン類濃度、ダイオキシン受容体(Arylhydrocarbon receptor, AhR)を介する細胞内毒性シグナル伝達機構の個体差をゲノム多様性及びエピジェネティックな遺伝子発現制御の破綻の観点から明らかにする。

3.研究開発の方法 ※3.についてはサブテーマごとに記載すること。

(1)ダイオキシン類曝露による継世代健康影響及び血中ダイオキシン類濃度との関連に関する研究
ダイオキシン類曝露による曝露世代、次世代、次々世代にわたる継世代影響については、国際的にもわが国においてもほとんど検討がなされていない。今回の高濃度のダイオキシン類に曝露した油症患者より出生した児における検討では、皮膚色素沈着を発症した群では母体血中ダイオキシン類濃度が高く、母体の高濃度のダイオキシン類曝露による児の健康影響のひとつとして皮膚色素沈着が示された。また、母体が高濃度のダイオキシン類に曝露した場合には、次々世代、なかでも女系(母親)曝露においては男児出生割合が低下する可能性が示唆された。一方、油症患者より出生した児の気管支喘息の発症頻度は一般頻度よりも高く、母体の血中ダイオキシン類濃度は児の気管支喘息の発症リスクに影響を及ぼさないことから、ダイオキシン類曝露による児の気管支喘息の発症機序には曝露した量的な問題ばかりでなく、ダイオキシン類に対する感受性が関与している
可能性があることが考えられた。

(2)ダイオキシン類の曝露量と継世代移行量の評価に関する研究
妊産婦から母体及び胎児関連試料(母体血、母体脂肪、母乳、胎盤、さい帯、さい帯血(さい帯動脈血 ( A血)及びさい帯静脈血 (V血) )、羊水、胎脂、胎便、新生児尿の10種)の採取を行った。このうち今回は、羊水、胎脂、胎便、新生児尿のダイオキシン類濃度を測定し、各検体間濃度を比較解析した。また、カネミ油症患者の母親と油症発症後に生まれた子のうち血中ダイオキシン、PCB類濃度を測定した記録のある母親34人、子54人の血中ダイオキシン、PCB濃度を母乳摂取状況と比較し解析した。

(3)ダイオキシン類曝露による継世代的健康影響の発症機序に関与するゲノム研究
九州大学病院油症ダイオキシン診療研究センターで管理・登録している油症曝露患者1420名のなかで、油症発症後に児を得た油症曝露世代437名とその次世代572名、次々世代346名を対象として、アンケート調査による健康実態調査を行う。これら油症患者のうち九州大学病院で検診を行っている曝露世代200名・次世代200名・次々世代100名を対象に、ダイオキシン類血中濃度、ダイオキシンAhR関連遺伝子多型、細胞増殖・ホルモン受容体関連遺伝子などに関してエピジェネティックな変化を解析し、健康影響との関連について検討する。


4.結果及び考察 ※4.のうち、結果についてはサブテーマごとに記載すること。
(1)ダイオキシン類曝露による継世代健康影響及び血中ダイオキシン類濃度との関連に関する研究
アンケート調査を施行したカネミ油症女性患者737例のうち581例(78.8%)より回答を得、カネミ油症発生後に妊娠・出産となった油症患者は206例であった。この206例のうち64例(117妊娠)においては母体血中ダイオキシン類濃度を測定し、59例(142妊娠)においては母体ダイオキシン類受容体(AhR)遺伝子多型を解析した。

また、27例においては次々世代(49例)の健康情報が得られた。

① 次世代への健康影響と母体血中ダイオキシン類濃度との関連
油症患者より出生した児(次世代)のなかで、皮膚色素沈着を発症した群では母体血中ダイオキシン類濃度が高く、母体の高濃度のダイオキシン類曝露による児の健康影響のひとつとして皮膚色素沈着が示された。また、母体の血中ダイオキシン類濃度は児の気管支喘息およびアトピー性皮膚炎の発症リスクに影響を及ぼさないが、母体の血中ダイオキシン類濃度が高いと児のアレルギー性鼻炎の発症リスクは低下する傾向があることが分かった。
一方、油症患者より出生した児の気管支喘息の発症頻度は一般頻度よりも高く、母体の血中ダイオキシン類濃度は児の気管支喘息の発症リスクに影響を及ぼさないことから、ダイオキシン類曝露による児の気管支喘息の発症機序には曝露した量的な問題ばかりでなく、ダイオキシン類に対する感受性が関与している可能性があることが考えられた。


② 次世代への健康影響と母体AhR遺伝子多型および母体血中ダイオキシン類濃度との関連
油症発生後の人工流産、自然流産、胎児死亡の頻度は油症発生前10年間に妊娠した油症患者における頻度と比較すると有意な差はなく、母体血中ダイオキシン類濃度や母体AhR遺伝子多型との間に明らかな関連はなかった。


③ 次々世代への健康影響と母体AhR遺伝子多型および母体血中ダイオキシン類濃度との関連
次々世代における男児出生割合は0.51と次世代の割合(0.55)より低下し、なかでも女系(母親)曝露では男児出生割合は0.38とさらに低下したが、general populationの割合(0.514)と比較して有意な差はなかった。また、母体AhR遺伝子多型と次世代・次々世代の男児出生割合との間においても明らかな傾向はみられなかったが、母体の血中ダイオキシン類濃度が高い場合には男児出生割合が低下する傾向があった。

このように高濃度のダイオキシン類に曝露した油症患者より出生した児で観察された健康影響のなかには、母体のダイオキシン類曝露量と関連するものと関連しないものが存在すること、さらに次々世代にも影響、すなわち継世代的な影響があるものがあることが示された。今後、ダイオキシン類の量的な問題ばかりでなく、児への健康影響と遺伝的感受性(遺伝子多型やエピジェネティックな変化)との関連について検討することが必要であると考えられた。


(2)ダイオキシン類の曝露量と継世代移行量の評価に関する研究
生体試料(母体血、母体脂肪、胎盤、さい帯血、胎脂、胎便)中の分析結果についてダイオキシン類濃度(Total TEQ) の比較を行ったところ母体血、胎盤、母体脂肪、胎脂、さい帯血、胎便の順に低くなる傾向が認められた。さらにこれら生体試料と母体血のダイオキシン類濃度間に良好な正の相関 ( r2 =0.8322〜0.9399 ) が認められた。母体内でのダイオキシン類の胎児への透過は、胎盤部位で一定の抑制がなされ、胎児へ移行する毒性量は軽減されることが示唆された。

カネミ油症患者母子間の血中PCDF、PCB濃度の明確な関連は認められなかった。しかし、母子間の血液中PCDF濃度の関係より母乳摂取が影響する可能性がある。

(3)ダイオキシン類曝露による継世代的健康影響の発症機序に関与するゲノム研究
化学物質の胎児期暴露による影響に世界的な関心が高まっている。我が国においても環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査:エコチル調査」が平成22年度に始動し、化学物質曝露等が子どもの健康に与える影響を明らかにする目的でコホート調査をすすめている。一方、高濃度の化学物質に曝露した群において次世代への健康影響を観察することは、化学物質曝露による次世代への健康影響を明らかにするうえで重要な基礎資料となる。

申請者らはpolychlorinated biphenyls(PCBs) およびダイオキシン類の曝露によるカネミ油症患者の治療法開発および発症機序の解明に向けた研究をすすめている(九州大学油症ダイオキシン研究センター)。胎児期に油症に曝露した例では、児の出征体重は母体血中ダイオキシン類濃度の有意に負の相関を示し、この胎児発育抑制効果は男児に特異的であることを明らかにした。また、次世代、次々世代において男児出生率が有意に低いことが分かった。一方、油症患者より出生した児の血中ダイオキシン類濃度は正常健常人と比して有意な差を認めないことから、これら次世代への健康影響の発現は、高濃度のダイオキシン類の母児間移送によるものとは異なる機序が推察される。


ダイオキシン類はAhRを介して様々な機能を示すことが知られている。申請者らはAhR遺伝子内DNA多型がAhR機能に影響を及ぼし継世代的健康影響に関与するのではないかと考えた。

①AhR-130bp C/T SNPがプロモータ活性に及ぼす影響について

まずAhRプロモータ領域を決定するため、1精子受精・雄核発生全奇胎DNAを用い、様々なAhRプロモータ欠失変異体を作成し、リシフェラーゼリポータに組み込んだ。

1精子受精・雄核発生全奇胎は全ての対立遺伝子間でホモ結合を形成しているためSNP解析に有用である。ルシフェラーゼアッセイの結果、AhRプロモータは転写開始点から-452hpの領域に存在することが判明した。
  本領域内にはマイナーアリルの頻度が高い2種類のDNA多型が存在した(-59bpのGGGGCリピート数変化、-130bp C/T多型)。全奇胎DNAを用い予想される9種類のハプロタイプの頻度を調べた結果、-130bp C Xリピート数2(18.0%)、-130bp T Xリピート数2(24.0%)、-130bp C Xリピート数3(52.0%)のハプロタイプが日本人には高頻度に出現することが判明した。
 それぞれのハプロタイプを有するAhRプロモータをルシフェラーゼリポータに組み込み、AhRプロモータ活性を解析した。

その結果、-59bp DNA多型に関係なく-130bp C/T SNPのみがプロモータ活性の変化に関与していた。C/CよりT/Tで転写活性が1.75倍亢進していた。
 AhRプロモータ領域-59bp領域には転写因子SP1が結合する領域が存在し、SP1によりAhR転写が制御されている。

一方、-130bp近傍にはNF1転写因子結合サイトが存在する。NF1にはNF1A、NF1B、NF1C及びNF1Xのサブタイプが存在する。NF1C及びNF1Xは転写抑制因子として機能する。AhR-130bp C/Cプロモータでは転写が抑制されることから申請者らはNF1Cに着目し、-130bp C/T SNPによるAhRプロモータ活性の制御機構について解析を進めた。

HeLa細胞(SNP-13bp C/C)及びTYK-nu(SNP-130T/T)からDNAを抽出し、NF1C抗体を用いたクロマチン免疫沈降を行った。NF1Cと-130bp領域のDNAは特異的に結合し、T/TよりC/Cの方がNF1C結合親和性が高いことが判明した。
 さらにElectrophoretic mobility shift assayを行った。-130bpCプローブはTプローブに比し複合体
形成能が高く、さらにNF1C抗体によりスーパーシフトすることからNF1Cと-130bp領域との特異的結合が証明された。3倍量のcompetitor存在下において、NF1CはTプローブに比し、Cプローブで結合能が亢進していた。
 さらにHec116細胞(SNP-130bp C/T)を用いてFlag-NF1Cを遺伝子導入した。NF1C抗体を用いてクロマチン免疫沈降し、複合体中に含まれるSNP-130bp領域をPCRにより増幅した。PCR産物をサブクローニングし、塩基配列を決定した。
その結果、複合体に含まれる-130bpDNA領域はTアリルよりもCアリルの方が有意に高率であった。これらの結果から、-130bpC/CはT/Tと比較し高率にNF1Cと結合しAhRプロモータ活性が抑制されるが、T/TはNF1C結合親和性が低く、AhRプロモータ活性が有意に抑制されないことが判明した。


②NF1CによるAhR発現抑制の分子機構

 NF1Cを強制発現させるためflagをタグした安定型NF1CcDNA変異体をアデノウィルスベクターに組み込んだ。さらにNF1Cノックダウンの為SiRNAを用いた。HEK293細胞へ遺伝子導入しAhR mRNA及び蛋白発現変化をrealtime PCR及びウェスタンブロッド法で解析した。
NF1Cの過剰発現によりAhRプロモータ活性がいかに変化するかを解析する為、-130bpC/C及びT/T遺伝子多型を有するAhRプロモータをルシフェラーゼ・リポータベクターに組み込み、ルシフェラーゼ活性を解析した。
 HeLa細胞でNF1Cを過剰発現すると-130bpC/C遺伝子型ではAhRプロモータ活性が有意に抑制されたが、T/T遺伝子型では抑制を認めなかった。同様にNF1CをノックダウンしAhRプロモータ活性の変化を解析した。
-130bpC/C遺伝子型ではAhRプロモータ活性の有意な亢進が示され、-130bp T/T遺伝子型では有意な変化は観察されなかった。

以上より、SNP-130bpがCアリルの場合、Tアリルの場合より強くNF1Cと結合し、AhR転写活性を負に制御すること、及びSNP-130bpがCアリルの場合、NF1Cの強制発現はAhRプロモータ活性を抑制し、NF1Cの発現抑制はAhRプロモータ活性を有意に上昇させることが判明した。


③ -130bp C/T SNPの子宮内膜癌進展への関与
-130bpC/T SNPが子宮内膜癌進展にいかに関与するかを明らかにするため、正常健常人130例及び内膜癌患者121例から血液を採取し、DNAを抽出した。ケース及びコントロール間で-130bp C/T SNPの遺伝子型頻度に有意差は無かった。しかしT/T遺伝子型はC/C及びC/Tに比し、進行癌患者において有意に高頻度に出現した。

さらに子宮体癌組織では、正常子宮内膜に比しAhR発現量が有意に高く、NF1C発現は有意に抑制されていた。

AhR高発現、NF1C低発現は未分化子宮内膜癌において顕著であった。

AhR高発現、NF1C低発現が内膜癌の進展にいかに関与するかを解析するためHHUA及びHEC6内膜癌細胞にSiRNAを投与しAhRをノックダウンした。親細胞ではAhR高発現に伴いNF1C発現が抑制され、ビメンチン、SNAILなどの間葉系マーカーの高発現さらにはE-カドヘリン等の上皮系マーカーの低発現が観察された。AhRノックダウンに伴い、NF1C高発現、間葉系マーカーの発現抑制、上皮系マーカーの発現誘導が観察されAhRによる上皮間葉系移行(EMT)が明らかになった。EMTにより癌細胞の増殖、運動能、浸潤能も亢進していた。

④ダイオキシン類高濃度曝露により出現する病態に関与するAhR下流シグナルの解析
ヒト絨毛細胞の培養系を用い、TCDD非存在下におけるSNP-130 C/C及びT/T型におけるAhR mRNA及び蛋白

転載元転載元: 企業の社会的責任を持たす市民のブログ

この記事に

開く コメント(0)





福一以前より何も変わらぬ醜悪極まりないこの国のリアル。清志郎が歌っていたように、もう誰にも止められないのか。


東京新聞 2013.9.24 掲載
「こちら特報部」
カネミ油症事件 阻まれる救済
の転載です。


関連情報
九州朝日放送
カネミ油症 - KBCが追った44年の記録 -
http://www.kbc.co.jp/tv/kanemi/

↓上記サイトのイントロダクションより転記

「美容と健康にいい」
そんな宣伝文句で売られていた米ぬか油。
その油には猛毒のダイオキシン類が含まれていた。
44年前、福岡県を中心とする西日本一帯で起きたカネミ油症事件。
吹き出物、手足のしびれ、肝機能障害、骨の変形、永久歯の欠落、大量の脱毛、そしてがん・・・。
根本的な治療法もない中、猛毒は44年がたった今もなお被害者たちを苦しめる。さらに被害は子や孫の世代までにも忍び寄る・・・。
人類史上初めてダイオキシン類を直接口にしたカネミ油症事件。
KBCはこのカネミ油症事件を発覚から44年にわたり追い続けてきました。
被害者の心と体の痛み、救済への悲痛な訴え・・・。
これまでに制作したドキュメンタリーは11本に上ります。
KBCが追ったカネミ油症44年の記録です。



イメージ


カネミ倉庫はすべての判決で賠償金の支払いを命じられたが、これを完全には履行しないまま現在に至っている。
その債務は2006 年現在、原告1 人当たり約500 万円、元本と利息をあわせて約206 億円にのぼる(五島市職員労働組合 2010)。
体調不良による収入の減少と医療費負担の増大によって多くの被害者が経済的困窮に陥っているにもかかわらず、このような債務不履行が甘受されている理由は、カネミ倉庫の資力不足にある。
カネミ倉庫は年商15 億円の赤字経営の中小企業であるがゆえ、賠償金を支払えば倒産してしまい、これまで患者に支払ってきた医療費も支払えなくなると主張したのである(カネミ油症事件原告団・カネミ油症事件弁護団 1984: 10)。
被害者は公的補償を得られる当てもなく、国に救済を求めることもできず、カネミ倉庫の主張を受け入れざるを得なかった。




イメージ



イメージ




イメージ

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp > ... > ニュース、事件 - キャッシュ
(1) カネミ倉庫はライスオイルの製造業者として、カネカはわが国で初めてPCBの生産を始めた化学企業として食品 ... (2) カネミ倉庫とカネカは賠償しました。1968年当時はそれによって、会社を倒産させるほどの影響を及ぼせなかった。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp > ... > ニュース、事件 - キャッシュ
カネミ倉庫賠償金を支払いました。 訴訟ではカネミ倉庫・鐘淵化学工業・日本政府の三者が訴追を受け、 いったんは三者とも賠償金を支払いました。 しかし最終審では政府だけが逆転勝訴し、既に支払った賠償金の返還を要求しました。
ja.wikipedia.org/wiki/カネミ油症事件 - キャッシュ
カネミ油症事件(カネミゆしょうじけん)とは、1968年に、ポリ塩化ビフェニル(PCB)などが混入した食用油を摂取した人々に障害等が発生した、主として福岡 .... 1970年、被害者らは食用油を製造したカネミ倉庫・PCBを製造した鐘淵化学工業(カネカ)・国の3者を相手取って賠償請求訴訟を起こした。二審では被害者側が国に勝訴し、約830人が仮払いの賠償金約27億円を受け取ったが、最高裁では逆転敗訴の可能性が強まったため、 ...
サイト内リンク:
カネミ倉庫 - ダーク油事件 - ポリ塩化ビフェニル - カネカ
www.nikkei.com/.../DGXNASDG21057_R20C13A3CC... - キャッシュ
1968年に西日本一帯で起きた食品公害「カネミ油症」の認定患者55人(うち4人は死亡)が原因企業のカネミ倉庫(北九州市)に計6億500万円(1人当たり1100万円)の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、福岡地裁小倉支部であった。
www.kaburitsuki.com > ... > 食・フード - キャッシュ
中国の地溝油(下水から作る食用油)が話題になっていたとき、「カネミ油症事件」のことを思い出した。 どれぐらいの人々が ... 1969年、カネミ倉庫・PCBを製造した鐘淵化学工業・国の3者を相手取って賠償請求訴訟を起こした。 原告は1985年 ...
www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/63/1/63_53/_pdf
まず,カネミ油症の被害に対する補償の現状を検討すると,類似する被害を. もつ他の ... 油症(以下,油症)とは,カネミ倉庫株式会社(以下,カネミ倉庫)が製造した米. ぬか油を ..... カネミ倉庫は,過去の訴訟で被害者に敗訴し,賠償金の支払いを命じられたが,.
rkb.jp/move/contents/20130623.html - キャッシュ
油を加熱する為に使っていた化学物質「PCB」がパイプから漏れ出して混入。西日本一帯で、油を口にした1万4千人以上が、皮膚・爪・目・内臓…全身に及ぶ異常を訴えた「 カネミ油症事件」。加害企業となったカネミ倉庫は「賠償金を支払う余裕 ...
dennjiha.org/?page_id=7685 - キャッシュ
内容は、1審同様に加害企業カネミ倉庫の責任は認めていますが、「除斥(じょせき) 期間」が経過しているので、原告の請求権は消滅しているとしま ... そこで2008年に「一人当たり1100万円の賠償金を求める」新認定被害者損害賠償訴訟が提起されたのです。
mainichi.jp/articles/20170607/ddp/041/040/027000c
猛毒ダイオキシンが原因物質の国内最大の食品公害・カネミ油症事件は来年、発生から50年を迎える。1968年10 ... 被害者らは、カネミ倉庫や国などを相手に損害賠償 請求訴訟を起こし、福岡高裁は84年3月に国の責任を初めて認めた。
blog.goo.ne.jp/.../e16bc2575373f87c068ba539b4c708... - キャッシュ
そのため、原告団は苦悩の中で、敗訴の判決を得るよりも訴訟以前の段階に戻す方が良いということで、1989年に訴訟取り下げに踏み切った。その結果、仮払金の返金義務が生じてしまった。しかしカネミ倉庫からはまとまった賠償金が支払わ ...
Q.A.Q.A.
(1) カネミ倉庫はライスオイルの製造業者として、カネカはわが国で初めてPCBの生産を始め...
解決済み-回答数:1-質問日時:2007年4月10日
同じような油症事件でも台湾では健康被害を受けた2世3世が救済されています。 政治家や官...


イメージ




イメージ




イメージ




イメージ




イメージ



イメージ



イメージ



イメージ



イメージ




イメージ




イメージ



イメージ

転載元転載元: 中国汚染と食品汚染と反日デモとカネミ・カネカ油症

この記事に

開く コメント(0)



イメージ



イメージ

緑風出版 検証・カネミ油症事件(ISBN4-8461-0422-2)

www.ryokufu.com/isbn4-8461-0422-2n.html
溶接棒の先がPCB管に接触 大量の補給PCBが油に混入 毒物汚染を隠して出荷・販売 隠された工事ミスと油汚染 数々の改ざんとすり替え 日誌類の改ざん・焼却、偽証の疑いのある事柄 難航した原因と汚染物質の究明 原因究明を妨げたピンホール説 事件から十九年、原因物質を究明 第二章 油症の大発生と認定行政 油症の大発生と被害の実態 今も続く油症患者の苦しみ 問題多い油症研究班の認定業務 油症の診断基準表 支援運動と診断基準見直し 「カネミ油症被害者支援センター」の設立 第三章 前兆見逃した ...

神戸新聞NEXT|東播|被害者ら救済訴える カネミ油症とPCB考える会

2017/10/16 - 1968年に西日本一帯で発生した食中毒事件「カネミ油症」とポリ塩化ビフェニール(PCB)汚染について考える会が14日、兵庫県高砂市高砂町朝日町1の同市文化保健センターであった。市民をはじめ、全国から被害者と支援者ら約40人が参加。患者らは「油症は過去の問題ではない」と、救済の必要性を訴えた。 来年、事件発覚から50年を迎えるのを機に、被害者支援センター(東京都)などでつくる実行委員会が企画した。油症は、カネミ倉庫(福岡県)が製造した食用米ぬか油を食べた人が発症。

北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(1)カネミ油症事件の起きた地域に ...

2013/11/19 - https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/k0900000.htmlより2013年平成25年10月25日、高濃度PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の処理について、環境省から北九州市に対し、国の処理基本計画の見直し案に関する検討要請がありました。北九州市ではすでに若松区響町のJESCO日本環境安全事業(株)北九州事業所で西日本(中国、四国、九州・沖縄)17県にあったPCB廃棄物の処理を実施していますが、環境省が新たに関西、東海、関東甲信越の分まで北九州に処理の上積みを要請してい ...

[PDF]PCB廃棄物処理に関する 経緯と現状 - 環境省

PCB廃棄物の経緯①. 8. 約30年間、民間事業者による処理施設立地が試みられるが、. すべて失敗(39カ所で施設立地を断念). 1954年(昭和29年) PCBの国内製造開始. 1968年(昭和43年) カネミ油症事件発生、PCBの每性が社会問題化. 1972年(昭和47年) 行政指導(通産省)により製造中止、回収等の指示. 2001(平成13年) PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の制定. 環境事業団法の改正. 2001年 ストックホルム条約(PoPs条約)の締結. 平成40年までのPCB廃棄物処理を求められている.
未指定: 考える

高濃度PCB処理の最前線 – NPO法人 国際環境経済研究所 ...

ieei.or.jp/2017/11/expl171109/
2017/11/09 - ポリ塩化ビフェニル(PCB)は、絶縁性、不燃性などに優れた特性を有することから、トランス・コンデンサーなど電気機器をはじめ幅ひろく工業用途で使用され技術のイノベーションに少なからず貢献したが、1968年にカネミ油症事件が発生し、その毒性が社会問題化し、1972年にPCBの製造と使用が禁止された。 わが国では、POPs条約で承認された「2028年PCB全廃」を2001年に調印し、その年にポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法が制定されPCB処理に向けた施設 ...

PCB恫喝 市民のための環境学ガイド

www.yasuienv.net/PCBDeath.htm
2003/05/11 - その後、広域の運搬ルートなどを整えた上で、施設を増設し、岡山県以西の17県のPCB約1万1000トンを処理する。 B君:ここまでの記事だとそれほどの問題は無いのだが、ここから先が問題。 A君:PCBは耐熱性、絶縁性に優れた化学物質。蓄電器の絶縁油などに使われたが毒性、発がん性が指摘され、死者約300人を出したカネミ油症事件の表面化(68年)を契機に、72年から製造、使用が禁止された。しかし、国内に5万トン余り残されたPCB処理は約30年間放置され、問題化していた。 C先生: ...

PCB廃棄物問題の背景 - JESCO

www.jesconet.co.jp/business/PCB/pcb_02.html
毒性が社会問題化し、製造中止へ ポリ塩化ビフェニル(PCB)は、絶縁性(電気を通しにくい)、不燃性(燃えにくい)などに優れた特性を有することから、トランスコンデンサといった電気機器をはじめ幅広い用途に使用されましたが、昭和43年にカネミ油症事件が発生して、その毒性が社会問題化し、昭和47年にPCBの製造は止められました。 長期保管による汚染の懸念 PCBを使ったトランス等の製品の処分のため、民間主導によるPCB廃棄物処理施設の設置が図られてきましたが、なかなか処理施設は設置できず、中小 ...
未指定: 考える

「日本のPL法を考える」より

ponpo.jp/madarame/lec1/kanemi-pl.html
カネミ油症事件. 注:杉本泰治、「日本のPL法を考える」(地人書館 2000年)から著者の承諾を得て抜粋。 (1) 事件の概要(1)〜(4). カネミ倉庫株式会社は、福岡県北九州市に本社と本社工場があり、 事件発生の昭和43年当時、資本金5,000万円、 従業員訳400名の規模であった。 米糠からとった粗製油を原料にして食用ライスオイルを製造するとき、 粗製油を脱臭する工程での加熱に、 脱臭缶内の蛇管に高温のPCBを熱媒体として循環させて使用していた。 そのPCBを供給していた鐘淵化学工業(鐘化)は、 わが国 ...

[PDF]PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは PCB(ポリ塩化ビフェニル) - 島根県

www.pref.shimane.lg.jp/infra/kankyo/.../pcb/.../a-1kigennaisyorinimukete-yomimono....
しかし、昭和43年のカネミ油症事件(注)の発生を契機に、その毒性が社会問題化し、. 我が国では昭和47年以降は製造や新たな使用が禁止されています。 (注)カネミ油症事件. 食用油の製造過程において熱媒体として使用されたPCBが混入し、健康被害を発 ... 処理を行うこととなりました。 加えて、低濃度のPCB廃棄物の焼却処理が、環境大臣認定の無害化処理施設及び. 都道府県市許可施設において平成22年に開始されました。 しかしながら、JESCOでの処理が想定よりも時間を要するものであったこと、これ.

学校におけるPCB使用器具の管理および処理対策に関する質問主意書

www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumona.nsf/html/shitsumon/a147018.htm
学校におけるPCB使用器具の管理および処理対策に関する質問主意書. 一九七二年の「カネミ油症事件」を契機に、電気絶縁油等に広く使用されていたPCB(ポリ塩化ビフェニール)の毒性が大きな問題となり、七四年には製造・輸入が禁止されました。しかし、すでに流通していたPCB使用器具は、廃棄されるまでは規制の対象とされず、また廃棄についても処理方法が確立されるまで、市町村や事業者による保管が義務づけられました。このため、PCBの製造が中止された後も、学校で蛍光灯などPCB使用の電気器具が ...
.mfr{margin-top:1em;margin-bottom:1em}#brs{}#brs{margin-bottom:28px}#brs .med{color:#222;height:auto;padding-bottom:8px}.brs_col{font-size:14px;margin-top:-1px;padding-bottom:1px;display:inline-block;line-height:20px;vertical-align:top;max-width:100%;box-sizing:border-box}#brs .nVcaUb{margin:0;clear:both}#brs a{padding:3px 32px 3px 0;display:inline-block;float:left}#brs a{text-decoration:none}g-section-with-header{display:block;margin:40px 0}.e2BEnf{padding:0 0px 12px 0px}

カネミ油症とPCB処理問題を考えるに関連する検索キーワード

転載元転載元: 不法投棄撲滅

この記事に

開く コメント(0)



2018/10/06 に公開
国内最大級の食品公害、カネミ油症事件の問題を考える集会が福岡市で開かれました。

カネミ油症事件は、北九州市のカネミ倉庫が製造した米ぬか油に、有害物質であるPCBやダイオキシンが混入し、このぬか油を使った人に障害などが残ったもので、事件の発覚からことしで50年を迎えます。

福岡市で開かれた集会では当時、この米ぬか油を使った料理を食べ深刻な健康被害を受けた、北九州市の蔵元義人さんが講演し、被害者への補償が進まない現状に怒りをあらわにしました。

【蔵元さん】
「油症を治すために欠かせないのは、治療費負担に関する新協定書の早急な締結です。
これを国は是非、応援して頂きたい」

実行委員会は今後も、被害者の救済と有害物質の処理について、問題提起を続けることにしています。

この記事に

開く コメント(2)

全33ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事