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中山和記です。 11月24日(木)21:00〜、フジテレビ系全国ネットで、弊社制作番組 3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』 が、放送されます。 引き続き今回も、番組プロデューサーである鈴木プロデューサーに、番組制作の裏側を語ってもらおうと思います。 女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録 鈴木伸太郎です。 今回はスタッフや撮影にまつわる裏話です。(あとが怖いなぁ) まずは、監督の星田から・・・ 彼女を知る人は皆「燃える女」という言葉が頭に浮かぶでしょう。 ともかく、情熱的で一作毎に「命を賭けている」と表現しても過言ではない人です。 役者のテンションが最高潮に達している時に、映像に切り取る感覚が優れているので、 特に女優陣から信頼の厚い演出家です。 そんな人だけに、スタッフは大変です。 彼女の業界でもイチニを争う速い現場のスピードや、熱い演出についていかねばなりません。 今回は、りえサン自身も瞬発力型の俳優なので尚更です。 オーケストラで言えば、凄く激しく指揮棒を振る人と、繊細なピアニストが核をなしている といった感じでしょうか。 役者の一瞬の表情を逃すまいと、カメラと録画機がケーブルで繋がっていなくても、 「本番!」の声が普段よりも多く飛び交います。 カメラさんも照明さんも、いつものメンバーとはいえ、絶えず駆け足状態で、 次々と収録を進めてました。 ですから、現場が押す事(予定時間より遅くなる)は、ホトンド無くて (プロデューサーは有難い!)、熱のこもった演技や一瞬の映像を洩らす事無く 撮影が済みました。 次は音声の菊地サン。 彼は知る人ぞ知る、音に厳しい「職人」です。えっ? 「音声なんだから、『音に厳しい』のは当たり前」ですって? 当然そう思うでしょうが、ロケ現場は騒音の嵐で、音声部はいつも泣かされ、 妥協させられるのです。 犬や虫の鳴き声、飛行機や車、工事などなど・・・ 普段は気にならない音が致命傷になるのです。 しかし、車は止められても、飛行機は止まりません。 そんな時はどうするのか? 「後で加工して」の一言で、音声が寝ずに苦労することになるのです。 そんな現状の中、菊地サンは数少ない妥協しない音声です。 普段は温和で紳士的な方ですが、ひとたびヘッドフォンをかけると厳しい人に変貌します。 ゆえに部下には恐れられ、他部署のスタッフからは一目置かれ、「菊地サンNG」が 出る事も許される希少な音声です。 そんな厳しい人が今回は落ち着きがありません。 撮影前の顔合わせでもソワソワしていて、時には酒でも飲んだみたいに真っ赤な顔をしています。 なんと!彼はりえサンの大ファンで、彼女と目が合うと、ゆで蛸になってしまうのです。 いつもは現場で威厳を保っている彼も、今回は嬉しいやら恥ずかしいやらで、大変だったようです。 次は特殊メイクの森田サン。 彼は「日本の特殊メイク界にその人あり!」と、言われる原口智生サンの若いスタッフです。 しかしその腕前は、師匠に迫る程で、丹念な仕事ぶりは見事なものでした。 ここで現状のドラマ界を説明しますと、特殊メイクはCGと共に、今の表現には 不可欠なモノになってきました。 昔は主にホラー系が活躍の場でしたが、技術の向上と金額の低下によって、 一般のドラマにも多用されています。 例えば、邪魔な建物をCGで消したり、ちょっとした傷を特殊メイクでリアルに表現したり、 等などです。 そんな訳で今回は、勘太郎さんの「老けメイク」と、りえサンの「傷メイク」「剃髪メイク」 を担当してもらいました。 「老けメイク」では、最初に顔面の型を採った上で、シワやタルミなどのパーツを作り、 現場で貼り付けていきます。 随分と細かく、根気の要る作業を2時間ほど繰り返して完成です。 現場を待たせない迅速さと、俳優の顔を傷つけない丁寧さの相反する事を要求されるので、 大変だったと思います。 なのに、いつも淡々と作業を進めつつ、笑顔を絶やさない姿勢が俳優たちの信頼を 得ているのでしょう・・・パチパチパチ! 最後はフジテレビの中村百合子プロデューサー。 「女の一代記」シリーズの3作品を企画として立ち上げ、「寂聴」編では プロデューサーとしても現場に関わりました。 5年越しの御本人の企画とあって、気合の入りようは「燃える女」星田監督に 一歩も引けはとりません。 脚本創りやキャスティングにも時間を惜しまず情熱を傾け、私などは彼女に 引っ張られたといっても過言ではありません。 実はプライベートでは幼稚園児の母であり、第2子がお腹にいる時で、相当ハードな日々だった筈です。 撮影の時期と、お腹が目立ち始めた時期が重なり、周囲からは「大丈夫?」と言われつつも、 いつも楽しそうに現場でニコニコしていました・・・ この企画、この現場を愛している気持ちがキャスト&スタッフに良い影響を与えたのは 言うまでもありません。 スニーカーで山道を登り、海辺を歩き、撮影現場の雰囲気を胎教代わりになさっていました。 きっと、影響を受けてドラマの好きなお子さんが生まれることでしょう・・・ そして!11月10日に女の子が誕生しました!! 縁を信じるなら、寂聴さんのような壮絶な人生が待っているのかも・・・(笑) (第5回に続きます) 鈴木伸太郎(すずき しんたろう)プロフィール 1961年5月24日 東京生まれ。 明治大学中退。ベイシス所属。 <主なプロデュース作品> 連続ドラマ 1997 CX「木曜の怪談/妖怪新聞」 1998 ANB「チェンジ!」 1999 KTV「砂の上の恋人たち」 2000 TBS愛の劇場「永遠の1/2」 2001 〃 「ラブ&ファイト」 2002 ANB「ツーハンマン」 TBS愛の劇場「太陽と雪のかけら」 2004 NHK「トキオ」 2005 CX「海猿」 単発ドラマ 1996 CX金曜エンタテイメント「明智小五郎・暗黒星」 1997 CX 〃 「江戸川乱歩賞受賞作・左手に告げるなかれ」 1998 ANB「スイス体感紀行」 CX金曜エンタテイメント「チャイドルママの事件簿」 1999 CX金曜エンタテイメント「覗かれた主婦」 CX 〃 「江戸川乱歩賞受賞作・果つる底なき」 2002 TBS「モーニング娘。新春!ラブストーリーズ/伊豆の踊り子/時をかける少女/ はいからさんが通る」 TBS年末SP「モーニング娘。ドラマSP/スイッチ/三毛猫ホームズ」 2003 NHKハイビジョンドラマ「R.P.G」 2004 土曜ワイド劇場「キソウの女2」 2005 金曜エンタテイメント「屋台弁護士」 3夜連続特別ドラマ「女の一代記」シリーズ 瀬戸内寂聴 3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』 詳しくはこちらで! |

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