共同テレビブログ〜テレビ歳事記

共同テレビは、ドラマやバラエティをはじめ、幅広い分野で活動している総合制作会社です。

古畑任三郎を誰より知る男

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

中山和記です。

今回でラストになりますが、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、
関口静夫に登場してもらいます。

☆関口静夫的“プロデューサーの醍醐味”

一番の醍醐味って言うのは、自分の作った作品によって、視聴者、
見てくださる人の心に入って感動を与えることが出来る職業だということ。

これは最高に気持ちのいい事で、心に刻まれた名作、感動したものって言うのは、
子供時代に見たものが大人になっても消すことができない。

こういう心に入り込める作品を作って送れるという快感は最高です。
一生その人は覚えてる。
もちろんそれに足るだけの作品を作らなきゃダメなんだけど。

泣いた笑ったいい話だったあれは良く覚えてる、っていうような作品を
作り続けて、それを視聴者の心に送り込む、こんな職業に就けたのは僕としてはとても幸せ。
もちろんそのために努力もしたけどね。

やっぱり、人を描くっていうのは喜びですよ。

プロデューサーっていうのは、“ゼロ”から発想する人。
で、監督、ディレクターは、脚本という文字があって映像化する人。

プロデューサーの発想の原点、“ゼロ”っていうのは、周りの新聞記事や事件、
慣習、情報、もちろん情報ってのは書物、コミック、色んな情報がある。

そこで自分が何を感じるかの感性が大事。

感じたことを文字にして企画書にするんです。
これをやりたいって訴える、これが感動を残す作品になりえると思いますと。

初めはなんでも“ゼロ”なんです。
でもその“ゼロ”の中で、何かを思いつく。
そこにあるものを自分で情報分析する、あるいは自分の知識や教養、
何かによって感動を求め、それを文字化して企画にする。

必要なことを訴える、監督にお願いして映像化する、そのときには
キャスティングや脚本などが決まってきて、予算を考えながら完成させる、
視聴率が悪ければ責任を取る、良ければ次の話を進める、これがプロデューサー。

最近の若い人達が感覚に頼るっていうのは分かる。
感性は勉強しなくていいと思う人がいるかもしれませんが、
でも感性こそ勉強しなくちゃ磨けないんですよ。

勉強って言うのは、新聞を読むのでもいい、小説を読むのでもいい、
テレビで津波や地震や突風のニュースを見て考えるのでもいい、
そういう状況の中で繰り広げられた現実の人間ドラマに触れて感じたことを
ドラマにしようというのでもいい、それも感性の勉強。

電車男が当ったからって同じようなことをやってもダメ、
そういう事を先にキャッチする姿勢が大事。

そういう意味ではそこらじゅうにアンテナを張り巡らして
絶えず勉強しないといけない。

おいしいレストランに行くのもいい。
でもそこで何かを感じなきゃ。
そこでこういうレストランのドラマを作ったらお客さん感動してくれるかな、とか。

プロデューサーという名前とポジションを得るためには、ヒット作がなければダメです。
何本かのヒット作がないとプロデューサーとは言えません。

視聴率至上主義ではないけれど、最低それくらいのヒット作を
持っている人でなければ勝ち残れない、と思います。

研ぎ澄まされた感性で、常にアンテナを張り巡らして
知識を得ようという気持ちが大切。

今の自分の感性だけに頼っていこうとする人は多いけど、
自分の生まれながらの感性だけでやっていける人は
5万人に一人いるかどうかですよ。

ピカソみたいな天才は別だけど、それ以外の人はみんなほとんど一緒。
何が違うかは努力と勉強が違うんです。

今の人は本は読まない。
マンガだけ読んでそれだけの感性で行こうとする。
だから行き詰まる。

あるいは同じようなハリウッド作品を真似する。
それをベースにして勉強するのはいいけど、真似しちゃあダメです。

今の人たちはよっぽど勉強しないと、お客さんに感動を
与えられるようなものは作りきれない。

それと他人の真似はやっちゃいけない。
他人がやったら逆のこと行かないと。
同じ事をやったところでその人に負けますよと。
負けない為に違ったことを考える。

そのためにはさっき言った“ゼロからの発想”を常に持ってること。
その心がけが大事なんです。

多くの人の心に感動を残せるプロデューサー、こんな素晴らしい仕事はないと思いますね。

古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!
http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#huruhata

開く トラックバック(2)

☆ファイナルに思う…

中山和記です。

今回も、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、
関口静夫に登場してもらいます。

☆ファイナルに思う…

フジテレビの石原さんも僕も、三谷さんも、最初から作ってきたという思いがあって、
正直これまで続くとは思ってなかったし、最初の1シリーズ目は
それほど視聴率も良くなかったのに、色々な方のバックアップもあって続けてこられた。

そういう中で作品と共に関係者の誰もが成長してこられたという感慨もあるし、
これだけ手間隙かけた作品を長く続けてこられたということも自負にもなっていますね。

“古畑”に対する思いというのは関係者の誰にもあって、
僕らもやり遂げたということになるでしょう。

非常にモチベーションの高い作品だったので、
胸の中を去来するのは寂しいものがあります。

田村正和さんもホッとしたというところがあるんじゃないかな。
これまでえらい苦労してきたから。
これでもう、あの膨大なセリフを覚えなくていいという(笑)

古畑に対する愛着は、古畑組といわれるスタッフ達、カメラマンやメイクさん、
照明さん、それから助監督達も、みんなこれまで頑張ってきたので、
万感の思いはあるんじゃいかと思います。

西村さんや石井さんに関しても、思いは強いだろうと思います。

古畑は関わってきたみんなそれぞれにとって、原点、
ステータスになってるんですね。

僕らは放送に間に合わせる為に暮れも正月もなしで
仕上げ作業をしてますから、感慨にふけるヒマもないです(笑)

でも放送終わった後にしみじみくるかな…


古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!
http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#huruhata

開く トラックバック(2)

中山和記です。

今回も、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、
関口静夫に登場してもらいます。

☆古畑の撮影現場の真実

石坂さんや藤原さんに限らず、イチローさんや松嶋さんも、
かつてはあのさんまさんでさえも、田村さんと対等に芝居をするっていうことの
緊張感、これは皆さんものすごいプレッシャーを感じるみたいです。

不思議なことに田村正和さんという役者さんは、非常に相手を緊張させる
オーラを持ってるんですよ。

石坂さんにしても緊張されてましたし、演技に定評のある藤原さんでも
本読みの時はかなり緊張してましたからね。

それをやりおおせて“やって良かった”って、藤原さんは言っていました。

松嶋さんにしても、あれだけの女優さんでもやっぱり緊張しました
とおっしゃっていました。

田村正和さんという役者さんに、スタッフも誰もが緊張感を覚える、
という雰囲気でいつもやってましたね。

ゲストの皆さんは、古畑に対決して古畑に突っ込まれて、
白状せざるをえないっていうのが大体のストーリー展開の
コンセプトなんですが、脚本にあるからということじゃなくて、
そういう田村さんの芝居の迫力に押されて、自然に
白状させられてしまったというような感じははありますよね。

☆現場の田村さんって…

役者としては、非常に厳しい方です。

脚本をお渡ししたら、その脚本を全部覚える。
芝居を完全に消化できるようになるまで、必要なことはトコトン勉強されている。

スタジオに入られるたら、ほとんどスタジオから出ない。
基本的には田村さんは、ず〜っとスタジオの中にいらっしゃる。

ず〜っと脚本を読んで、役作りとか、言い回しだとか、
相手とのコンビネーションを確かめている。

非常に真摯な姿勢で取り組まれている。

その姿を(古畑任三郎)最初のパート1で見た時に、大変申し訳ないので、
田村さん専用の大きな椅子を買ったんです。

スタジオでもゆっくりくつろいでもらえるように。
パイプ椅子に座って腰が痛くなったりしないように。

その椅子は“田村椅子”としてずっと使われてるんです。
終われば誰も使わずに倉庫にしまって、田村さんの時だけ出してくる。

田村さんの中ではきっと、スタジオに入ったら真剣勝負で仕事をしてるんだ
という意識が強いんでしょうね。

本当のプロフェッショナルだと思いますよ。


次回は、関口Pの"ファイナル"に思うことをお届けします!


古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!
[http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#huruhata

開く トラックバック(1)

中山和記です。

あけましておめでとうございます。

わたしの新年の挨拶は、あとで書かせていただくとして、
引き続き今回も、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、
関口静夫に登場してもらいます。

☆「女性殺人犯」という苦悩…

3夜目は、女性の犯罪です。

実は女性の犯罪って、なかなか難しいんですよ。
古畑の中でも何本かしかないんですが、女性が人を殺すっていうのは
なかなか腕力では殺せないので、難しいトリックが要求されるし、
殺人まで行くという心情も難しいということで、女性が犯人というのは少ないんですよ。

でも3本やるなら1本は女優さんでということで、早い段階から
松嶋菜々子さんのイメージは上がっていたんです。

そもそも古畑のゲストは、これまで田村さんと競演したことのない、
見たことのない組み合わせというのが基本のコンセプトにあるのですが、
松嶋さんも一度も田村さんとお手合わせしたことがないということでしたので。

今回三谷さんが提案されたのは、古畑史上初の一人二役、
姉妹役を演じるということでした。

撮影上でも面白い仕掛けで、ワイプ合成ではなくて(※後の編集作業で合成する作業のこと)
モーションコントロールカメラを使って二人が同じ画面に出るという、
斬新な手法にも挑戦しています。

このシーンを撮るのに丸々1日かかったという大変な状況でしたが、
これもまた楽しんでいただけるんではないでしょうか。

全体で言うと、3本それぞれ異色の話が出来ていて、どれ一つ似ている話がない。
全部変化に富んだ話です。

次回は、知られざる撮影現場の真実をお伝えします。

古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!
http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#huruhata
中山和記です。

今回も、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、関口静夫に登場してもらいます。

前回に続いての「古畑ファイナル」エピソード2、ついにイチローさんの裏話です。

☆三谷幸喜のイチローオーディション?

Q、イチローさんのことは巷でも話題ですが?

イチローさん出演の経緯については色々な所で話題になっているようですが、
そもそものきっかけは、あくまで3本の作品として考えた場合に、
そのうち一つは役者さんというより少し異色のキャストを選びたい、
という意向が当初からあって、それがイチローさんの回になったということなんです。

彼が古畑任三郎の大ファンで、古畑を見尽していると紹介されまして、
ダメもとで、そんなに古畑任三郎が大好きで見ていらっしゃるなら、
ありえないと思いつつご出演いただくことが可能かどうか、
1年ほど前に打診してました。

正式に会ったのは今年の2月だったかな?
シーズンが始まる前にです。

基本的にはスポーツ選手ですし、実際お芝居がどこまでできるのか、
好きなのとやるのとでは全然違うので、これが普通の青春群像劇とかなにかに
お出になるならいいけれど、古畑と1対1の対立劇をやるというような、
普通の役者さんでもかなり緊張するというような、
こういう作品でお願いできるかどうかということで、
まだ神戸で自主トレをされてたイチローさんに、
フジテレビの石原さんと三谷さんと一緒にお会いしたんです。

そこでイチローさんに初めて本読みをやっていただいたところ、
三谷さんからGOが出たんです。

ただし条件がありました。

野球をやってる最中に発表してしまって、野球に影響が出といけないので、
シーズンが終わるまでは、完全に秘匿することになりました。

三谷さんに、野球選手のイチローさんをどういう役どころでイメージされますか?
とお伺いしたところ、やっぱりイチローさんはイチロー選手でしょうと。

という三谷さんの提案で、イチローさんには「本人役」を納得していただきました。

収録が終わってみてなかなかの名演技で驚いたというか、
正和さんをして“出来てる”と言わしめたくらい役者としても見事でした。

セリフも全部入っていたし。
殺害のシーンなんかも、ホントによくできてたと思います。
非常に演技派だなあと痛感しました。

出来上がりを楽しみにして下さい。

次回は第3夜。松嶋菜々子編です。


古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!
[http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#huruhata

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


.
tel*vi*aiji*i
tel*vi*aiji*i
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

標準グループ

登録されていません

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事