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みちのく湯めぐり紀行
旧タイトル「歴史と旅のダイアリー」

書庫新潟紀行

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 もう3年以上も前になりますが、大河ドラマ「天地人」の放映にさきがけ、かなりマニアックなホームページを作成して公開しておりました。ホームページはすでに閉鎖したのですが、せっせと作ったコンテンツを眠らせておくのももったいないので、断続的にこのblogで紹介してみたいと思います。
 
 左の写真は、会津と越後を結ぶ阿賀野川(会津では大川または阿賀川とも呼ばれます)です。越後国蒲原郡の一部(東蒲原郡)は、もともとは会津領で、その後若松縣、福島縣を経て明治19年に新潟縣に編入されました。この写真は、現在の東蒲原郡阿賀町にて撮影したものです。
 
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 右の写真は、阿賀町の津川河湊跡から望む津川城跡です。阿賀野川と常浪川の合流点にそびえる麒麟山(きりんざん)の上に立地していました。 (地図
 
 津川城は、はじめ蘆名氏の一族である藤倉氏(のち金上氏)によって設けられたと伝えられ、狐も登れない要害として「狐戻城(きつねもどし)城」とも呼ばれました。
 
 津川城が立地した麒麟山(標高195m)は、全山が峻険な岩山となっていて、植物群落の宝庫として天然記念物にも指定されています。
 
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津川河港跡
 
 
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別名「狐戻城」の由来を記した解説板
 
 
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 山頂付近の「本丸跡」です。近くに展望台があります。「本丸跡」直下の「出丸」には、石切場と思われる部分があり、この石が石垣に利用されているものと推測できます。
 
 
 これがその高石垣の一部です。
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イメージ 14 戦国末期の石垣遺構としては、越後屈指のものです。
 ・・・というか、近世のものを除けば、今のところ越後にはこれに比肩する例は見つかっていません。南側の城下から城を見上げた場合に、最も目立つ部分に石垣が構築されていたようです。
 
 「水の手曲輪」と名づけられた中腹の平場で、こんこんと清水が湧いています(右写真)。
 
 会津蘆名氏の支配下にあった津川城は、「御館の乱」と「新発田重家の乱」において、反上杉景勝勢力を支援する役割を果たしていました。景勝は、新発田攻めの際には会津領最前線にあった赤谷城を攻略することによって、会津から新発田への支援ルートを遮断しています。津川城主の金上盛備は、赤谷城を救援することができずに退却したと伝えられます。

 新発田攻めの際に活躍したと伝えられる景勝方の武将として、藤田信吉(ふじたのぶよし)が挙げられます。のちに信吉は、上杉景勝の会津移封にともない、1万1千石の高禄で津川城代に任命されたと記録されています。

 慶長5(1600)年3月中旬、藤田は上杉家を出奔し、徳川秀忠・徳川家康のもとに走ったと伝えられます。出奔なのか追放なのか、あるいは全く別の経緯があったのかについては、いまだ明確でありません。信吉の讒言によって家康の会津征伐が具体化したという説があるため、彼を「裏切り者」呼ばわりする書物も多く見受けられます。しかし、讒言を行ったことを示す決定的な同時代史料はなく、藤田信吉が「関ヶ原」の種を撒いたという認識が正しいのかどうかは、もう少し慎重に検討されるべきかとも感じます。
 
 
 下の写真は、津川城跡からさらに下流に下ったところにある平等寺の薬師堂です(新潟県東蒲原郡阿賀町)。「道の駅みかわ」の近くにあります。 (地図
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 堂内の嵌板(はめいた)に、天正6(1578)年6月に記された墨書があります。「御館の乱」に便乗し、越後の菅名に侵攻して敗退した蘆名方の兵によるものと見られ、その生々しい記載は、リアルタイムに記された一級史料と言われています。 
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 雪混じりの山城歩きで疲れ切った身体をほぐしたのが、咲花(さきはな)温泉でした。ここが、かつての上杉領・蘆名領のほぼ境目に当たります。
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 この温泉郷は、昨年7月末の新潟・福島集中豪雨による洪水で、大きな被害を受けました。訪問した3年前は、鄙びた温泉宿へのこだわりがなかった頃なので(笑)、もっとも大きくて目立っている「佐取館」(上写真の中央)に立ち寄りました。
 
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 「翠玉の湯」と書かれていましたが、なんのことか良くわからぬまま、高級感あふれるロビーに入りました。立ち寄り入浴は、たしか1,000円だったような気がします。
 
 
 浴室に入ってみて感動! 「翠玉の湯」とは、エメラルドグリーンの湯という意味だったんですね!
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 露天風呂からの景色は最高でした。
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 ガラスの向こう側は大浴場の内湯です。
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 源泉の投入量はそれほど多くありませんが、この円形露天風呂は源泉掛け流しでした。
 淡い硫化水素臭がとても心地よく、雄大な景色を眺めながら、しっかりリフレッシュできました。
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 同じエメラルドグリーンでも、月岡温泉のようなアブラ臭はなく、濃厚な感じは受けませんでしたが、とても肌に優しくて上品なお湯でした♪
 
 咲花温泉街は、洪水被害から立ち直ってきているそうです。越後の史跡散策を兼ねながら、ぜひ再訪したいと思っています。
 
咲花温泉【翠玉の湯 佐取館】 (地図
源泉名 : 咲花温泉6号井
源泉温度 : 50.2℃
泉質 : 硫黄泉(含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉)弱アルカリ性

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    咲花温泉は1度泊まったことがあります。
    駅から近くて行きやすい温泉地です。
    私は碧水荘という旅館に泊まりました。
    よい温泉でしたね(^^)

    馬太郎

    2012/4/6(金) 午後 10:58

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    馬太郎さん、こんばんは♪
    そうですかぁ!泊まったことがあるんですね♪
    脇を磐越西線が走っていて、川の眺めも良くていい場所ですね。
    あまり観光化もされていなくて趣のある温泉街でした。
    お湯も綺麗で気持ちよかったですよね。

    hiro

    2012/4/6(金) 午後 11:28

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    おはようございます♪

    いや〜、津川城の場所も知らなければ、佐取館も知りませんでしたね!

    この周辺を走っていると(国道49号線で)川向こうに見える建物が確認できるんですが、いつもあれは温泉かな〜って見ながら通過してました。
    昔は佐取館とか建っている道が江戸時代の国道49号線かな〜って思うんですよ。

    mamazo

    2012/4/7(土) 午前 9:31

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    平等寺も行かれたのですね。あの落書、いいですね。『新潟県史』に収められている翻刻にだいぶお世話になっております。
    津川宿は舟運が発達して津川湊の跡もあるそうです。

    [ 三楽堂 ]

    2012/4/7(土) 午後 0:07

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    ままぞうさん、おばんでございます。
    大きめの写真を使ってレイアウトし直しました。
    2008年11月末に撮影した写真です。
    寒かったのと、麒麟山の断崖絶壁におののいた記憶があります。
    このあたりは、どこを通るにも難所だらけなので、舟運が多用されたのではないかと思いますね〜。

    hiro

    2012/4/7(土) 午後 6:31

  • 顔アイコン

    三楽堂さん、こんばんは♪
    平等寺薬師堂の写真、レイアウトし直しました。
    薬師堂の中には入れなかったので、私も『新潟県史』のお世話になっております(笑)

    津川河湊跡の写真も追加しておきました(^-^)

    hiro

    2012/4/7(土) 午後 6:37

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    津川城、納得でした。m(_ _)m
    今の国道49号線を走っていると、そのまま新潟県に何事もなく行ってしまうので歴史を感じることもない風景なんですが、紐解いていくと埋もれた歴史が浮上して津川が会津の西玄関とは・・・知識がふえました♪(^o^)/


    阿賀川や最上川の観光用の船下り乗り場はひょっとして歴史の再現場所なのでしょうかね〜♪

    mamazo

    2012/4/7(土) 午後 8:07

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    ままぞうさん、おばんです♪
    蘆名・伊達・蒲生・上杉・再蒲生・加藤・保科・松平と領主は替われど、津川はずーっと会津領で、そのあと若松縣→福嶋縣→新潟縣となるまで、会津の玄関だったんですね、

    舟下りには、そんな背景があるところもあるんでしょうね〜。

    hiro

    2012/4/7(土) 午後 9:54

  • hiroさん、こんにちは。「天地人」が放映され、ゆかりの地をめぐっていた頃を思い出しました。♪ ポチ☆

    kei

    2012/4/8(日) 午前 9:49

  • アバター

    去年 磐越道から見えた阿賀野川流域 大雨の被害心配してました。花咲・麒麟山温泉も 行ってみたいところのひとつで 復興されて
    良かったです。 緑がかった湯にますます惹かれます♪

    [ acoron ]

    2012/4/8(日) 午後 4:06

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    keiさん、ポチありがとうございます♪
    そういえば、「天地人」がらみで流布していた通説に対抗するというのが、そもそもこのblogを立ち上げた動機でした。
    それをすっかり忘れて温泉blogと化しておりました(笑)

    hiro

    2012/4/8(日) 午後 8:43

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    acoronさん、豪雨被害は甚大でしたが、力強く立ち上がってきているそうです。
    うまく表現できませんが、とても上品なお湯です。
    次の記事に、勝手にリンク貼らせていただきました。お許しをm(_ _)m

    hiro

    2012/4/8(日) 午後 8:46

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