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一昨日の夜、見違えるほど都会的になったM大学にお招きいただき・・・
こんな臨時講義を担当させていただきました。
地域伝統の継承こそが、「復興」のよりどころになると良く言われますが、それが本当に可能なのでしょうか。
コミュニティが壊れ、伝統の担い手もなく、それを維持し、伝えていくことの意味さえ見いだせない境遇にある人々は、いったいどうすればよいのでしょう。
伝統文化とか文化遺産を守る取り組みは、それでも必要なのでしょうか。
そんな問いかけを、若者たちにあえてぶつけてみました。
津波被災地の避難者と、原発被災地の避難者の最大の違いは、地域コミュニティ存続への希望をつなげるかどうかという可能性にあります。
正直言って、旧来のコミュニティに立脚した地域復興というのは、原発被災地においては極めて困難です。
伝統を受け継ぐ次の世代が地域に根付くのか、という現実的な問題があるからです。
それでも、その地域で育まれてきたものを残し、伝えていくことを、決してあきらめてはいけないと思うのです。
なぜあきらめてはいけないのか。
その答えは、私の話に耳を傾けてくれた院生たち自身の手で導き出してほしいと思います。
3.11以来、艱難辛苦を分かち合ってきた仲間たちによる苦闘の経緯がつづられています。
「復旧」すら困難な状況において、「復興」などという言葉は安易に使いたくありません。 しかし、新たな歴史を刻む道のりを「再生」と呼ぶことは許されるでしょう。
この本に書かれているかすかな「希望」は、過酷な現実の前に打ち砕かれるかもしれません。 それでも、あきらめないことが一番たいせつです。
いい本です。 詳細については こちら をご覧ください。
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歴史学・考古学






