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2013-2014シーズン、浅田選手が自らの集大成と位置付けたソチ五輪のシーズンが遂に開幕しました。
グランプリシリーズは、1戦目のスケートアメリカ(10月)と、4戦目のNHK杯(11月)に出場して、いずれも優勝。
スケートアメリカでの優勝により、グランプリシリーズ7大会を全て制覇したことになりました。これは、シングル競技のフィギュアスケーターとしては、男女を通じて史上初となる偉業でした。
ショートプログラム スケートアメリカ(2013年10月 デトロイト)
フリースケーティング NHK杯(2013年11月 東京)
ファイナルでも優勝し、グランプリシリーズの3戦は、すべて200点を超える高得点となりました。
印象的だったのは、NHK杯終了後のインタビューで、「もっと上に行けるという実感を得た」と話していたことでした。
優勝してなお目指す「もっと上」とは、トップアスリートにしかわからない次元のことを意味します。少なくともそれは、競技の順位などではありません。
全日本選手権は3位となりましたが、シーズン前半の4戦で特に際立ったのは、ショートプログラムの抜群の安定感でした。ローリー・ニコル氏の振付により、高難度の技を柔らかにつなぎ、エレガントに表現した「ノクターン」は、4戦すべてで70点を超える高得点をたたき出していました。
フリースケーティングには、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18が選曲されました。バンクーバーの「鐘」以来となるラフマニノフの曲に、タチアナ・タラソワ氏が情熱的な振付を行いました。
ソチ五輪を前にして、タラソワ氏は次のように語りました。
「記憶に残る演技となるでしょう。この曲目を通じて、彼女はこれまでのフィギュアスケート人生の全てを表現するのよ。『困難を克服すること』、それがこの演目のテーマ。もし、真央がラフマニノフの調べにのって全ての演技を終えることができたら、それこそが困難を克服したということ。一人の人間の人生、一流のスケート選手の人生を表現したことになる。五輪で、彼女がとびきりの笑顔を浮かべることを心から祈っている」
ソチ五輪という大きな舞台で、「最後の、最高の演技」を披露するという目標に、彼女は一歩ずつ近づいていました。
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