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みちのく湯めぐり紀行
旧タイトル「歴史と旅のダイアリー」

書庫震災と文化遺産

災害報道に接して

 九州での大地震の報道に接し、5年前の記憶が蘇ってきました。

 あのとき、耐えがたい不幸に見舞われた多くの方々に比べれば、仕事も家も友人も家族も失わなかった自分は、十二分に恵まれていると思いました。
 「福島で生活して良いのだろうか」という不安はありましたが、自分が傷を負わなかったこと自体がなんとも後ろめたく、生きてしまったことへの罪悪感すら感じてしまいました。
 その後、自分は被災史料の保存に必死になり、「地域文化継承のため」とか「後世のため」とか、偉そうな事を語っていました。

 でも、今回の災害報道に接し、安易な私は、文化財保護のために動き出すのは時期尚早だろうと思っていました。未知の土地で起きた災害ということもあってか、当事者意識が完全に欠落していました。
 要するに、偉そうな言葉で語っていた5年前の救援活動も、そんな高邁な精神で続けていたわけではなかったのです。活動を通じて、自分の中に芽生えた罪悪感を薄れさせ、精神状態を平静に保とうとしていたのかもしれません。

 しかし、地元は違いました。今日にも大雨になるという予報が出ていることから、地元では、倒壊建造物内の文化財を水損から防がねばならないという危機感を抱き、驚くほど速い対応を見せているそうです。

 ふくしま史料ネット事務局のA先生がシェアしてくださった記事を転載させていただきます。

Facebookワクワク都市くまもと(熊本市役所)からの呼びかけ
【熊本市の宝を未来に残すために今できること!! 皆で守ろう熊本の歴史!!】
 このたびの地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げますとともに1日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 さて、阪神・淡路大震災や東日本大震災等の大規模災害の際に、災害復旧時の後片付けや被災家屋撤去に伴い、文化財・歴史民俗資料の処分・廃棄が起こりました。今回の被災で同様の状況になることは、貴重な歴史遺産が失われるにとどまらず、復興のよりどころが永遠に損なわれることになりかねません。
 そこで、市民の皆様には被災により大変な時期とは存じますが、以上のような理由により、家に残されている古文書や古い本、自治会等の記録(地域の記録となりますので、時代の新旧を問わず)や資料、農具や機織りの道具、絵馬のような信仰に関わるもの、生活のための道具などの保全にご協力くださいますようお願いします。
 仮に水に浸かったり、破損してしまった資料でも、今後修復することができる可能性がございます。
 この件についてご質問、ご要望等がございましたら、下記までお尋ね下さい。
(問合せ)熊本市熊本博物館
  TEL 096−324−3500
  FAX  096−351−4257

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