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6年前、宮城・岩手・秋田・山形の温泉を一日で回るという「東北四県湯めぐり弾丸ツアー」を敢行しました(笑)。
その時に訪ねたのが、こちら湯浜温泉「ランプの宿 三浦旅館」。
ここは、文政7年に開湯したと伝わる秘湯。電気が通じない「ランプの宿」として、都会人の人気を集めていた宿でしたが、2008年に起きた「岩手・宮城内陸地震」で被災して源泉が枯渇。翌年に採掘に成功したものの、2011年の東日本大震災で再び枯渇するという苦難に見舞われました。
2012年版の「みやぎ日帰り温泉」に、2012年春に再開する見込みだと掲載されていたので、さっそく訪ねてみましたが・・・ちょっと気が早すぎました。
下の写真の右側に建物があるのがわかるでしょうか。この通り、本当に山深い秘境地帯に立地しています。
宿まで車で行くことができないため、物資はここからロープ伝いに運搬されます。
R398の脇に駐車場があります。ここからは徒歩となります。
しばらくは、渓流を眺めながらの森林浴コースです。
7分ほど歩いて到着。
煙を上げているのは、掘削・引湯に成功したばかりの新源泉でした。
ん???
営業している気配がないぞ・・・
本に予告されていた再開時期は、「見込み」に過ぎなかったようです。
ところが、再開準備に忙しいご主人と奥様が、「まだやってないけれど、お風呂だけなら入ってもかまわないですよ。かなり熱いから水で調整してくださいね」と言ってくださり、開業前の(しかも掘削・引湯成功直後の)新源泉に入らせていただくことができました。2012年6月のことです。
無色透明で、タマゴ臭漂う湯。湯船の板の感触と、熱くてキリッとした浴感に酔いしれたひとときでした。
再開前だったのに、突然の訪問者を暖かく迎えてくださったご主人と女将さんに、丁重にお礼を申し上げて退館しました。
駐車場への経路上には露天風呂もあります。このときは、まだ脱衣所が復旧していなかったので、入るのをご遠慮しました。
湯浜温泉三浦旅館は、今年も5月3日から通常営業が再開されました。被災に負けず頑張る秘湯を応援していきたいです。
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宮城紀行
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福島から鳴子を経てR108で秋田の実家に向かうとき、必ず通るのが鬼首(おにこうべ)。ここから望む神室(かむろ)山には神々しさを感じます。
その道沿いにあり、以前から気になっていたのが、こちら「せんとう目の湯」。
「せんとう」とは言うまでもなく銭湯のことですが、正真正銘の温泉です。
2年前の早春に訪ねてみました。
もともとは150年の歴史を有する温泉で、目に効く温泉として知られた「目の湯旅館」という旅館がこの場所にありました。この旅館が廃業したあと、役場を退職したご主人が日帰り入浴専門の「銭湯」に改築して現在に至っているのだそうです。
ウッディーな館内は、とても綺麗でした。
こちらが男湯。無色透明で、無味無臭の単純泉が掛け流されています。
洗い場には、使い勝手の良いシャワー付き混合水栓があり、シャンプーとボディソープも備え付けられています。
こちらが湯口とそのアップ。源泉温度が高いため、上の穴からチョロチョロと注がれる湯は、その下の台座でワンクッションされてから湯船に滴り落ち、42℃程度の絶妙な湯温を実現しています。湯口の脇には析出物が層を成していました。
「目の湯」という名ですが、目に入れて刺激を感じるわけではなく、とてもやさしい感じの湯でした。草津の「目の湯」(地蔵の湯)とは全く違います(笑)。
湯船の脇にあるドアを開けると、露天風呂があります。湯が冷たかったので入りませんでした。冬季においては露天風呂を稼働させていないのでしょう。
鬼首温泉【せんとう目の湯】 地図
泉質 弱アルカリ性単純温泉
泉温 63.1℃ pH 8.0
入浴 10:00〜20:00(最終受付 19:30)
大人500円 小人(4歳〜小学生)250円
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昨年の2月、まるみや旅館2泊3日のプチ湯治に行った際、洗濯の時間に立ち寄ってみたのがこちら「いさぜん旅館」でした。このとおり、いかにも湯治宿っぽい外観を保ってくれています。
若女将のご案内にしたがい、まずは「炭酸泉」と「鉄鉱泉」がある浴室へ。広い脱衣所に入ると、左に「炭酸泉」、右に「鉄鉱泉」と表示された扉があります。
でも、どちらから入っても同じ浴室になり、炭酸泉の湯船が左に、鉄鉱泉の湯船が右にあるという作りです。二つの湯船の間には立派な仕切りがありますが、混浴浴室ゆえの配慮と思われます。
左側にある長方形の湯船が「炭酸泉」浴槽で、タタミ一畳程度のサイズです。いさぜんの湯1号・2号源泉の混合泉がパイプ湯口から掛け流されています。明瞭なモール臭を漂わせ、肌触り滑らかな、ぬるめの良泉でした。ただ、この日はあまり泡付きが認められませんでした。
右側にあるひょうたん形の湯船は「鉄鉱泉」浴槽。いさぜんの湯3号源泉と赤湯地区共有源泉群の混合泉だそうで、赤みを帯びた美しい湯でした。鉄鉱泉という命名の印象とは異なり、金気臭やキシキシ感はあまり感じられず、東鳴子らしいアブラ臭が漂っていました。 反対側から二つの湯船を眺めるとこんな感じ。色の違いがはっきりわかります。
炭酸泉
源泉 いさぜんの湯1号・いさぜんの湯2号混合泉 泉質 ナトリウム-炭酸水素塩温泉 泉温 42.9℃ pH 7.0 鉄鉱泉 源泉 いさぜんの湯3号・新井第2号・新井第5号・唐竹沢源泉 混合泉 泉質 ナトリウム-炭酸水素塩温泉 泉温 45.1℃ pH 7.2 このあとは、赤湯地区共有源泉が張られている中浴場へ。新しく整備された浴室と思われ、きれいな作りとなっていました。それよりも何よりも、(ウワサには聞いてはおりましたが)特定球団を熱烈に支持するグッズの数々に仰天します!
木造りの湯船に張られている湯は透明で、赤茶色の小さな湯花が浮遊しています。
この浴室から外に出ると、小さな露天風呂があります。
内湯・露天ともに湯が勢いよくあふれ出していて、爽快な湯浴みを体感することができました。
中浴場・露天風呂
源泉 新井第2号・新井第5号・唐竹沢源泉 混合泉 泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉 泉温 45.1℃ pH 7.4 このほかにも、宿泊者向けの家族風呂や、大浴場があるとのことです。
湯治場風情を残す静かな宿ですが、タイガースが優勝したときは、ものすごく賑やかになるみたいです(笑)。
東鳴子温泉【いさぜん旅館】
外来入浴 10:00〜20:00 大人500円(湯めぐりシール2枚)
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今日の蔵出し画像は、東鳴子の旧赤這温泉「阿部旅館」。
東鳴子温泉の中心部から離れ、江合川の北岸にポツンと立地しています。 地図
一見民家風の建物ですが、大きな看板があるので道に迷うことはありません。
車で行くときは、玄関前を素通りして、その奥にある駐車場に停めます。
ここを初めて訪ねたのは5年前。なかなか味のある炊事場に魅せられます。
ここの温泉の一大特徴は、なんと言ってもこれ!
そう! 二つある浴室には男湯と女湯の区別がなく、入浴表示札をかけるだけで、自由なパターンで入浴できるのです。しかもこの二つの浴室は源泉が異なるんです!
(最近は、この表示札に外国語表記もプラスされているそうです。)
他のお客さんの姿がなかったのと、私一人で「貸切」の札を掛けるのもいかがかと思ったので、「男湯」の札にして、まずは手前側の浴室へ。
浴室の中に入ると、なんとも土類臭のような甘い匂いと、微アブラ臭混じりの微硫黄臭が鼻をくすぐります。もうこれだけで満足感たっぷり。
パイプ湯口から勢いよく注がれるお湯は、赤這温泉3号源泉。無色透明に見えますが、湯船では半透明薄白濁となり、たくさんの白い湯花が舞います。
やや熱めで、肌触りなめらかな浴感はなんとも心地よいものがあります。この湯に身を委ねながら、ほんの一瞬だけ「無」の境地に達してしまいました(笑)。
赤這温泉3号源泉
泉質 含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉 泉温 62.1℃ pH 7.2 次に奥の浴室へ。やはり「男湯」の表示にして入室します。
こちらの湯は、少し透明度が高く、やや赤みを帯びた色となっていて、金気臭も少し漂っていました。
大量に注がれている源泉は、赤這1号と3号の混合泉。かつてはこちらの湯船には赤這温泉2号源泉という湯が投入されていたのですが、現在は混合泉となっています。鮮度が良くて、実に気持ちいい湯でした。
赤這温泉1号・3号混合泉
泉質 ナトリウム−炭酸水素塩・硫酸塩泉 泉温 62.1℃ pH 6.8 2種類の湯を貸切で堪能でき、素敵な若女将が作る手料理も好評な宿です。
ちなみに、私が幾度か訪問した3〜5年前は、外来入浴300円、自炊泊3,000円、二食付き宿泊6,500円(IN 13:00 OUT 12:00)でしたが、2018年4月からは以下の料金となったそうです。
東鳴子温泉【阿部旅館】
外来入浴 500円 9:00〜18:00 シャワー・アメニティなし 自炊泊 3,850円(税込) IN 14:00 OUT 11:00 一泊二食 8,520円(税込) IN 14:00 OUT 11:00 Wi-Fi利用可能 |
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今回の蔵出し記事は、東鳴子温泉の高友旅館の巻。4種類の源泉を有する宿で、特に「黒湯」が有名です。夏と冬の画像をUPしましょう。
ではでは、有名な黒湯から。それにしても、なんだか昭和30年代にタイムスリップしたかのような雰囲気。
脱衣所の入口前に置かれていた古いウオーキングマシーンが、先進器具のように見えてしまいます(笑)。おそらく昭和50年ごろのものでしょう。動くのだろうか。。。
壁に、黒湯に関する解説が掲示されていました。「気にしないでください」、「この温泉わ」、「不潔でわありません」、「薬湯です」などの独特な言い回しに、ついついニヤけてしまいました。
黒湯は混浴風呂なのだそうですが、誰もいなかったので、のんびりできました。
暖かい季節に訪ねた時の画像はこちら。湯気が籠もっていないので、画像の右上にプール風呂も写っています。
湯中には黒い湯花も舞っています。強いタール系アブラ臭に加え、かなりインパクトのある浴感! ヘロヘロになりそうでしたが、成分表を見ると、それほど濃厚という感じの数値でもありませんでした。
黒 湯
源泉名 幸の湯 泉 質 含硫黄−ナトリウム−炭酸水素塩泉(硫化水素型) 泉 温 57.8℃ pH 6.7 黒湯の隣には、全く色あいの異なるプール風呂が接しています。
冬に訪ねた時は、青白く濁っていました。
こちらは夏に訪ねた時の画像。このとおり、通常は無色透明です。
溢れた湯は黒湯側に流れていきますが、決して混じったりはしません。
黒湯とは異なり、ややあっさりした浴感なので、交互浴が楽しくなります。
次に訪ねたのは「もみじ風呂」。家族風呂として貸切利用もできる浴室です。
残念ながらお湯張りの途中でした。源泉は、プール風呂と同じ「顕の湯」。プール風呂よりも透明度が高く、こちらの方が鮮度がよさそうです。
プール風呂・もみじ風呂
源泉名 顕の湯 泉 質 ナトリウム・カルシウム−炭酸水素泉 泉 温 76.0℃ pH 7.2 次に目指すは、「玉の湯」源泉の「ひょうたん風呂」。
その「ひょうたん風呂」の手前には、女性専用の「ラムネ風呂」があり、扉が開放されていました。一見したところ、そんなにアワアワな感じには見えませんでした。
ところが、同じ「玉の湯」源泉が張られた「ひょうたん風呂」(男性専用)は、見るからにアワアワ!
アブラ臭ただよう明るい浴室の中で、思いがけぬアワアワに恵まれた素敵なひとときでした。私個人としては、黒湯よりもこちらの方がくつろげた感じがしました。
ひょうたん風呂・ラムネ風呂
源泉名 玉の湯
泉 質 ナトリウム−炭酸水素塩泉 泉 温 49.3℃ pH 6.5 このほか「鷲ノ湯」という源泉が張られた家族風呂もあるのだそうですが、そちらは未体験ゾーンのまま。今後の楽しみに残しておきます。
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