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みちのく湯めぐり紀行
旧タイトル「歴史と旅のダイアリー」

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いいたて散歩

福島インターネット動画放送局「きぼうチャンネル」というサイトがあります。

「いいたて散歩」という全10回の特集に、なんだか目頭が熱くなりました。

この画像(↓)をクリックするとサイトに飛べます。

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催しのご案内

今週末に開催される催しのご案内です。

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詳細は → こちら

被災地の発掘調査

 昨日、津波被災地の復旧工事に伴う遺跡発掘調査の現地説明会を見学してきました。
 2011.3.11のあのとき、この一帯でも多くの方々が犠牲となられました。そして、多くの漁船が陸地に打ち上げられていました。
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2011.4.6南相馬市鹿島区小島田にて

 ここで、ガラス片などのさまざまな残骸(一般に「ガレキ」と呼ばれているもの)や海底のヘドロなどが混じってしまった水田土壌を他の土と入れ替え、水田を復旧させる工事が進められています。

 そして、その工事区域内に埋蔵文化財があるため、工事に先立って記録保存を行うための発掘調査が行われています。

 津波被災地に人が住んでいたのは現代人だけではなかったんですね。この説明会ではたくさんの方が見学されていました(軽く100人を超えていたと思います)。私も、古墳時代から中・近世までの遺構と遺物を、地元の皆さんとご一緒に見学することができました。

 被災地における発掘調査では、過去における同様の災害の痕跡を調査し、災害の頻度と程度を把握できる場合があります。
 ここは、9世紀の貞観地震と17世紀の慶長地震でも津波をかぶった可能性がある場所です。その痕跡が残っているかどうか、残っていればどのような状態なのか、という点が私の最大の関心事でした。でも、土層断面を観察できる場所が少なかったため、残念ながらよくわかりませんでした。

 見つかった遺構などについては、いずれ関係機関の公式サイトに掲載されると思うので省略します。 (だって、テキトーなことは書けないので

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 震災復旧に伴う発掘調査は、「遺跡の発掘のせいで災害復旧が遅れる」と言われかねない側面を持っています。「今の人たちの生活よりも、昔を調べる方が大事なのか?」という意見も当然のように出てきます。

 なので、被災地の発掘調査については、できるだけ工事に支障をきたさないような事前調整がなされたうえで、被災地支援を担当する専門家が全国からも派遣され、急ピッチで実施されています。

 さて、もしも私が「今の人たちの生活よりも、昔を調べる方が大事なのか?」と尋ねられたら、「今と昔という比較ではなく、未来と今という視点で考えましたか?」と尋ね返すかもしれません。

 だって、歴史に学ばなかったから防災対策もできなかったんですよ。

 何百年以上も土の中に残っていた情報を、現代人のニーズのためだけに消してしまうのであれば、きちんと調査して、そのデータを未来の人に伝えるというのは当たり前じゃないですか。

 開発に伴う埋蔵文化財の取り扱いが法的に定められているのは、そういう理由に基づくものだと私は勝手に解釈しています。

 ただし、埋蔵文化財の調査に「完璧」というものはありません。

 発掘調査は、堆積土と遺構と遺物の空間関係を壊してしまうものなので、やり直しがききません。やり直しがきかないということは、それ自体が「破壊行為」なんですね。失敗と判断ミスを繰り返しつつ、日々それを是正し、ミスの原因と結果も隠さずに記録し、確実な情報にたどり着くまで試行錯誤を繰り返します。

 つまり、発掘調査とは、破壊しながら記録を取っていくという行為なんです。これは、開発目的・学術目的の別を問わず共通します。

 したがって、その発掘行為に携わる人は、何千年・何百年にわたってその遺跡を残してきた人たちと、何百年・何千年後に生まれて高度な技術でその遺跡を調査できるはずの人たちの権利を奪う権限と責任を負っていることになります。

 調査に関わる人たちは、正確な情報を後世に伝えるため、どんな方法で調査すればよいのか、毎日意見を戦わせるべきです。

 最大の敵は、「あの遺跡ではこうだったから」などという自分自身の先入観です。議論の中で、証拠に基づかない見解は淘汰されていきます。また、証拠を残しながら掘れば、大抵の事は解決します。

 その意味において、発掘調査の現地説明会というのは、説明責任を果たす行為のひとつなんですね。未来の人には記録と出土品しか残せませんが、今生きている人には現地をお見せすることができるんです。

 ただ、掘り上がってしまった現場を見ても、第三者は「そうでしたか」としか言えません。「こうじゃないでしょうか」という意見を聴くことができる機会は、掘っている途中にしか存在しないわけです。

 ならば、調査の結果だけではなく、判断のプロセスがわかるようなタイミングで説明会が開催されれば、より効果的ですよね。あのときの反省もありますし。。。

 余計な事を書きましたが、こんな寒い中でも、被災地で奮闘されている方々に、本当に頭が下がったひとときでした。


 さて、説明会終了後は、いつもの頑固おやじに会いに行きました。
 どんな店かは、詳細な口コミを書かれている方がいらっしゃるので、そちらをご覧ください(→食べログコメント記事)。書かれている「噂」は必ずしもその通りではありませんが、万人向きではない名店です(笑)。  地図   過去記事
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 おやじさんの見事な手さばきは相変わらずでした!
 味も相変わらず絶品でした!

災害報道に接して

 九州での大地震の報道に接し、5年前の記憶が蘇ってきました。

 あのとき、耐えがたい不幸に見舞われた多くの方々に比べれば、仕事も家も友人も家族も失わなかった自分は、十二分に恵まれていると思いました。
 「福島で生活して良いのだろうか」という不安はありましたが、自分が傷を負わなかったこと自体がなんとも後ろめたく、生きてしまったことへの罪悪感すら感じてしまいました。
 その後、自分は被災史料の保存に必死になり、「地域文化継承のため」とか「後世のため」とか、偉そうな事を語っていました。

 でも、今回の災害報道に接し、安易な私は、文化財保護のために動き出すのは時期尚早だろうと思っていました。未知の土地で起きた災害ということもあってか、当事者意識が完全に欠落していました。
 要するに、偉そうな言葉で語っていた5年前の救援活動も、そんな高邁な精神で続けていたわけではなかったのです。活動を通じて、自分の中に芽生えた罪悪感を薄れさせ、精神状態を平静に保とうとしていたのかもしれません。

 しかし、地元は違いました。今日にも大雨になるという予報が出ていることから、地元では、倒壊建造物内の文化財を水損から防がねばならないという危機感を抱き、驚くほど速い対応を見せているそうです。

 ふくしま史料ネット事務局のA先生がシェアしてくださった記事を転載させていただきます。

Facebookワクワク都市くまもと(熊本市役所)からの呼びかけ
【熊本市の宝を未来に残すために今できること!! 皆で守ろう熊本の歴史!!】
 このたびの地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げますとともに1日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 さて、阪神・淡路大震災や東日本大震災等の大規模災害の際に、災害復旧時の後片付けや被災家屋撤去に伴い、文化財・歴史民俗資料の処分・廃棄が起こりました。今回の被災で同様の状況になることは、貴重な歴史遺産が失われるにとどまらず、復興のよりどころが永遠に損なわれることになりかねません。
 そこで、市民の皆様には被災により大変な時期とは存じますが、以上のような理由により、家に残されている古文書や古い本、自治会等の記録(地域の記録となりますので、時代の新旧を問わず)や資料、農具や機織りの道具、絵馬のような信仰に関わるもの、生活のための道具などの保全にご協力くださいますようお願いします。
 仮に水に浸かったり、破損してしまった資料でも、今後修復することができる可能性がございます。
 この件についてご質問、ご要望等がございましたら、下記までお尋ね下さい。
(問合せ)熊本市熊本博物館
  TEL 096−324−3500
  FAX  096−351−4257

あの日から5年を経て

あの日から5年を経ても、時計が止まったままの場所があります。
これから、どのように時が刻まれていくのでしょうか。
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2013.3.10 双葉町にて

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