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みちのく湯めぐり紀行
旧タイトル「歴史と旅のダイアリー」

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万座温泉湯めぐり手形

 宿泊した豊国館で1200円で入手した湯めぐり手形がこれ。
 3枚のシールで3軒までの立ち寄り入浴が可能です。
 また、シールがなくなっても、手形を見せれば、年内なら500円で入れます。
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 立ち寄りで入浴できるのは、ここに書かれている8軒。
 嬬恋プリンスも含まれているので、万座温泉で使えるのは実質7軒です。
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この手形を最も有効に使うなら、次のようなシュミレートが可能です。
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 実際はこんな風には使いませんでしたけど。
 5月と7月の訪問で全軒回ることができましたが、宿泊しないと入れない浴室もあったりして、万座で現在用いられている15源泉すべてを体感することはできなかったですね〜
 松屋ホテルが休館しているのが残念でした。

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        万座亭                  湯の花旅館

 午前5時、出立の日の朝を迎えました。豊国館で過ごす残り少ない時間を味わい尽くすため、頭から湯をかぶり、身体中を硫黄まみれにします。
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 この日も快晴。
 7月とはいっても、朝の万座高原には清々しく澄んだ冷気が漂っています。
 混浴露天の深い湯船にとっぷりと浸かり、全身を白濁湯の中に委ねます。
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 朝食は、恒例のチャーハン(笑)。
 前夜の肉とピーマンの残りに玉ネギを加え、鮭の切身をほぐして炒めます。
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 はい、出来上がり。名付けて「石狩炒飯」
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 残った分はタッパーに詰めて昼食用にします。
 2晩お世話になった豊国館への感謝の気持ちを込めながら食器類を洗い、丁寧に丁寧に拭き取って返却します。


 布団を畳み、荷物をまとめると無性に寂しくなり、もう一度お風呂へ(笑)。
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 新潟の月岡温泉、福島の高湯温泉を凌駕し、日本一濃い硫黄成分を有すると言われる万座の湯。
 豊国館の「にが湯」源泉の遊離硫化水素は、120mg/kgと表記されていました。このデータは、源泉から20m離れた貯湯升で採取したサンプルを分析したものです。
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 炊事場の脇に分湯槽があり、ここで抜気した上で、内風呂と露天風呂に配湯されているようでした。
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 明日からまた怒涛のような仕事が待っていますが、「ず〜っと此処に居たい」という気持ちとの葛藤に苛まれます。
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 うーん、帰りたくないなぁ〜・・・
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 チェックアウトは10時。帳場でご主人にお礼を申し上げてお支払いを済ませます。消費税・入湯税を合わせて2泊で7,860円でした。
 名残惜しい豊国館ともお別れです。いつかまた此処に来れますように。。。
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 未練たっぷりな私は、帳場でこれを購入。
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 万座タイムはまだまだ終わらなかったのですが(笑)、豊国館宿泊記はここまでと致します。

万座温泉【豊国館】 公式サイト
源泉 豊国館苦湯
泉温 75.8℃以上
pH 2.3
泉質 酸性・含硫黄-ナトリウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)
成分総計 1,630mg/kg
自然湧出かけ流し、加水なし、加温なし、塩素消毒なし
マイフェイバリット指数 86
 高原の朝は爽やかです
 早々に寝てしまったので、夜明けと同時にバッチリ目覚めました。
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 ご主人が、朝の4時台からお風呂を清掃してくれていました。


 朝5時の露天風呂。
 高原の空気を肌で感じつつ、朝から硫黄泉にまみれる贅沢な時間です。
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 共同炊事場の利用時間は6時から21時まで。
 前日作ったニラ玉にご飯を混ぜ、「炒飯の素」を加えてフライパンで炒めます。
 私の自炊旅では、朝からチャーハンというのが、もはや定番(笑)。
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 食器洗いをすませ、部屋でゴロゴロしたあと、館内を散策してみます。
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 思わず「おおっ!」と呻ったのが、混浴露天風呂入口前の非常誘導灯(↓)。
 非常の際には、露天風呂に飛び込めばいいのかな(笑)。
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 今回お世話になった32号室は、この非常誘導灯から2つ目の扉のところ。

 露天風呂側から見ると左から2番目の窓のところですね。
 旧館とはいえ、畳も新しく、とても綺麗なお部屋でした。
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 新館に通じる廊下のところに、さまざまな資料が展示されています。
 草津と軽井沢を結んでいた「草軽電気鉄道」に関係する資料もありました。
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 なんと、沼尻軽便鉄道の時刻表まで展示されていました。昭和9年のものです。
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 さらに、新館側の一角には展示室があります。
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 その扉を開けると、豊国館を愛する方々のさまざまな資料が飾られていました。
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 こちらが新館。首都圏からのスキー客は、主にこちらを利用するのでしょうか。
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 とても綺麗ですけど、自炊湯治派の私は、旧館の方がなぜか落ち着きます。

 そして、またまたお風呂へ(笑)。
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 日ごろの忙しさや、時間の感覚をすべて忘れ去ります。
 何も考えず、ただただ絶品の湯に浸かるという境地に酔いしれます。 
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 お風呂に入ってるだけでもお腹って空くものなんですね〜(笑)
 冷蔵庫には玉子と納豆しか残ってなかったので、買い出しに行くことにしました。
 しかし・・・コンビニはもちろん、万座にはそもそも商店がありません。
 なので、山を越えて草津まで下ることにしました(笑)。
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 草津のスーパーで食材を少々仕入れ、再び万座に戻ります(笑)。

 お米を少しだけ炊き、納豆玉子かけごはんで遅めの昼食。
 この玉子ですけど、露天風呂湯口の所でちょっと遊んでみました。
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 半熟の温泉玉子の完成です(笑)。
 このあと、本を読んだり、うたた寝したりしていると、あっという間に夕暮れ時を迎えてしまいました。
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 明日にはもう此処を離れなければいけないのかと思うと、ちょっとセンチメンタルになります。

 夕食は焼肉にしてみました。
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 夜は、露天風呂に入りながら、ずーっと星空をウォッチング。
 「非日常」に浸り切りました。
つづく・・・  
 上州の万座温泉は、草津白根山の湯釜から西方2kmほどの標高1700〜1800m地点にあります。雲上に湧く温泉と言っても言い過ぎではありません。 地図
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 今年の7月、万座温泉の「豊国館」へ2泊3日のプチ湯治に出かけました。5月に立ち寄った際、この宿の雰囲気が、私のハートに「どストライク」だったのです。
 前日、仕事を終えてから草津まで移動。道の駅で車中泊してから「躑躅の湯」・「碧の湯」・「巽の湯」・「長寿の湯」をハシゴし、草津のスーパーで食材を調達。準備万端で午後2時半に豊国館に到着しました。
 建物は木造3階建て。なかなか渋いたたずまいです。玄関を入ると、これまた自炊宿らしい雰囲気がプンプンしています。
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 ここは、2食付き宿泊も可能ですが、全自炊・半自炊など、ニーズに応じた宿泊パターンを選ぶことができます。また、旧館と新館のいずれかを指定することもできます。鄙びた方が好きな私は、迷わず旧館・全自炊の2泊をお願いしました。
 ご案内いただいたお部屋は、露天風呂入口から2部屋目で、炊事場も近い、絶好の場所でした。
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 とりあえずバッグとクーラーボックスを窓際に下ろし、窓を開けて外の景色を眺めます。目の前の板塀の向こうは、すぐに露天風呂。酸味の効いた硫黄臭が襲ってきます。そして、その向こうには噴気漂う「空吹」を望むことができます。


 この硫黄臭に誘われてしまったら、もう我慢できません。食材を冷蔵庫に入れるのも後回しにして、まずはお風呂へ直行!(笑)
 この脱衣所、床下を温泉が流れているせいか、天然の床暖房となっています。階段を下りて、木造りの内風呂へ。 
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 「にが湯」という独自源泉が注がれる内風呂。
 くう〜っ!と呻いてしまうほど濃厚で、適度な熱さの硫黄泉です。
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 窓の外には混浴の露天風呂が。
 ミルキーブルーの美しさにうっとりします。
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 ひと風呂浴びたあと、しばらくは部屋でテレビを見ながらゴロゴロ。
 このゴロゴロする時間こそが「非日常」なんですね〜。
 部屋のテレビは、アナログ式旧型テレビにデジタルチューナーを取り付けたもの。
 リモコンの操作法を理解するまでちょっと時間がかかりました(笑)。


 夕方になり、炊事場に向かいます。部屋からは約15歩の距離です(笑)。
 このとおり、炊事場はかなり充実していました。
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 東鳴子のきくちゃんから教わったやり方で、フライパンでご飯を炊いてみました。
 結構美味しく炊き上がります。
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 玉ネギとニラを切り、玉子を和えて簡単なニラ玉炒めを作りました。
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 古いガスコンロにマッチで点火させるというのも、昭和風情を感じさせてくれるひとこまでした。

 これがこの日の夕食。
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 食事のあと、布団を敷いてゴロリと寝転がったら、そのまま深い眠りに落ちてしまいました。
 長距離運転に5湯のハシゴ。やっぱり疲れてたんだろうなあ。。。

 プチ湯治2日目の記事は次回。

大谷吉継と草津温泉

 今年の5月、草津温泉を拠点に、真田氏関係の資料を見て歩く旅に出かけました。
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 早朝の湯畑は、観光客の姿もなく、とても清々しい空気に包まれていました。
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 湯畑には、草津温泉を訪ねた著名人100人の名が記されています。
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 ん? ルシウス・モデストゥス???
 古代ローマから現代日本にタイムスリップし、「平たい顔族」の入浴文化をローマのテルマエに応用した、あのお方ですよね!(笑)
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イメージ 5 でも、ここに記されている方々が草津を訪ねたというのは、もちろん架空の話ばかりではありません。

 たとえば、こちらのお方(→)が草津を訪ねことを示す、次のような史料があります。

(文禄三年)10月1日直江兼続宛て
     大谷吉継書状
草津より令帰着付、早々御飛札、忝存候、湯治弥致相應候間、乍恐御心安可被思召候、近日御成之旨、尤目出度存候、永々御普請、御太儀奉謝候、拙者事、於爰元、今少加養性、軈而可罷上候條、其節相積儀、旁可得其意候、此等之趣、御心得所仰候、恐々謹言
         大谷刑部少輔
  十月朔日(文禄三年) 吉継(黒印)
  直江山城守殿
         (後略)

 追書の中で吉継は、「眼相煩い候間、慮外ながら印判にて申し上げ候」と記し、目の病気が進行していて、祐筆に任せて黒印状で済ませたことを兼続に詫びています。

 兼続は、吉継が草津湯治から戻ったことを聞き、秀吉の御成(上杉邸への訪問)が決定したことを報告したのでしょう。吉継は、長らく在京して伏見城の普請に従事している兼続の労に謝しています。

 吉継は、「湯治いよいよ相応いたし候あいだ、恐れながら御心安く思し召されべく候」と記しています。花押を据えられないほど目の病気が進行していたことがわかる書状なので、本当に湯治が効いていたのかどうか、真相は定かでありません。

 でも、湯畑の近くにある「地蔵の湯」には、幕末の頃にこの湯で目を洗った人がたちまちにして眼病が治ったとの言い伝えがあります。それ以来、「地蔵の湯」で洗眼する人が増え、眼病を治した人が後を絶たなかったといわれています。

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   共同浴場「地蔵の湯」              眼洗地蔵

 最近、メガネをはずさないと新聞の文字が読めなくなった私・・・その効能が本当かどうか、ここで目を洗ってみました。
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 ひえ〜〜〜っ! 眼に沁みる〜っ!
 ここのpHは2.0!
 玉川・川原毛大湯滝・蔵王ほどではないけれど、かなりの刺激でした(笑)。

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