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国立博物館
この秋のメイン天皇陛下ご即位20年慶祝記念展覧。
「皇室の名宝」たちを拝みに上野公園で秋を満喫。といっても庭園開放見物は12日におあずけとして。
三の丸尚蔵館所蔵の相国寺に寄進された伊藤若冲「動植綵絵」全30幅がずらり。
「三の丸尚蔵館がどこにあって全30幅が全開」がどれほどかはともかく
「時空を越えた異次元の怪画」に江戸中期の奇想の煙が立ちこめる館内。
狩野派に学ぶもデジタル技法を開眼、しつようなまでの入魂超細密シュールレアリズム画は
藍・群青の保存がバツグンで保管修復に注がれた宮内庁のご尽力の賜物。
はたして皇室の宝物で無くてこれほどの保存が実現したものか。
館内はご長老方ひしめき、おもいおもいに鑑賞するおん姿。
日本の四季が穏やかに現された「赤坂離宮御苑」を前に目頭があつくなるを覚え、戦中戦後をかいくぐり今平成の秋晴れのひとときを安らかにすごさるることをつい願う。
大観の「朝陽霊峰」は陽に帝、富士を国土とし松林を民と現す一双。
富士の裾野は雲海に覆われる様でその無限性を、どこまでも連なる松山は連綿と栄え、ぽっかりと浮かぶ陽はまことにゆかしく無私無欲の様をとどめ、これ以上省きようの無いひかえめな色遣いは大和の感性そのままに「いとおかし」。
永徳の「唐獅子図屏風」の左隻は曾孫の常信が描き対であるのを味わうべしとは意外と知られていないはず。
ひまごは「どうだい、おいらの獅子は」と誇らしげなのに稚拙(失礼つかまつる)で、じっちゃんの二頭は「まだまだじゃの」と目を細めているようなので見物人もつい「ちょっと漫画っぽくない?」と不謹慎にもつぶやいてしまう。
11月1日平成の大修復が済み落慶法要や奉納で話題の1200年の時がよみがえった鑑真和上ゆかり奈良の「唐招提寺」。金堂の「盧舎那」仏像も、今年旋風を巻き起こしたフィギアが売れまくりの興福寺のイケメン「阿修羅」像も実はひこにゃん達「ゆるきゃら」の系譜にカテゴライズされている。
山川草木に仏を見いだす特技?に長けてキャラ創りに秀でているからこそアニメ、そのキャラクター達
は押しも押されぬ日本文化の代表選手なのだ。
アニメ文化こそ、明治時代「皇室技芸員制度」を敷いてせっせと輸出した工芸品 にとってかわってわるいわけが、、、ないよね?!
千葉市美術館にて来春開催予定「伊藤若冲―アナザーワールド―」(Ito Jakuchu -Another World-)
byタロウ
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