津田沼 天昇をおうえんします

第12回津田沼ふれあい夏祭り 7/26(土)午前11時〜午後7時 津田沼一丁目公園ほか

国立新美術館

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【モ ネ  反映と反影のはざまで】最終章

●_______________________ なぜ「睡蓮」だったのか
貿易が活発になり中国・日本の美術品がコレクションされ、
浮世絵にも多用されたモチーフの睡蓮はこの頃の「アール・ヌーボー」様式にも受け入れられた。
しかし、単なるジャポニスムととらえてしまうのは危険であり、
睡蓮を「東洋思想」の象徴ととらえるのが自然ではないかと思われる。
当然「西洋思想」への反旗である以上、風当たりは強かったに違いない。

日本では包装紙の絵柄でしかなかった浮世絵のほとんどがギメ美術館など海外に流出しているなかで、
友好のあった松方幸次郎氏により日本にもたらされた貴重な作品の数々。
もちろん現代の日本人もモネがだいすき。

いまなお多くの人が訪れる「巡礼の地」ジヴェルニーの自邸でモネは  
「こんなにも戦争で人々が命をおとしているのに自分は芸術に没頭している」と恥じたそうである。
そしてその生涯を
「大気を描きたい。それは不可能にほかならない」といい残してもいる。

参考文献 岩波 世界の美術 モネ カーラ・ラックマン著

読売新聞 モネと印象派の巨匠たち
      光の美学 蚊輝く遺産 高階 秀爾
オルセー美術館館長 セルジュ・ルモワンヌ
 終わり


        津田沼タロウ

【モ ネ 反映と反影のはざまで】3

●_______________________ 「近代化を逃れてセーヌ川に暮らす」
近代化をのがれるようにアルジャントゥイユを去りベェトゥイユへ移る。
面白い事に、事業に失敗したパトロンの一家と生活をともにし、二世帯を養うことになる。

<「パラソルを持つ婦人」>
たしかに「風景にとけこんだ人物像」だろう。だが、この明るい色調に深い悲しみを見いださずにはいられない。
元妻カミーユのには顔があり、カミーユの死後再婚したパトロンの妻アリスの連れ子、シュザンヌのは顔が無い。
永い闘病で無くした妻の、最後の顔を描かせたものが画家の性ならば、もう、そのモデルに顔は必要としなくなったのもそのせいだと言わざるを得ないだろう。しかし、「描かなかったのではなく描けなかった」のではないだろうかと思えてならない。
●_______________________ 「連作______蓮池のある自邸で」 
・やがてセーヌ川に近いジヴェルニーに家を構える。
「つみ藁」「ルーアン大聖堂「ポプラ並木」「睡蓮」の連作を生み出す彼の人生のクライマックス。


<「つみ藁」>
やがてますます表現するもののために主題が選ばれるようになり、刻々と移ろう積み藁の連作はたくさんの子ども達の運び手によって支えられることになる。夕日に黄金の穂をなびかせる畑道をキャンバスを抱えながら、ひげに山高帽子の画家の後ろを連なる様はさながらかるがも親子かも。


<「ルーアン大聖堂」>
絶対的宗教の対象の「ルーアン大聖堂」をただの雰囲気の移ろいを映す岩盤として扱い切った。そのためには連作である必要があった。朝日、夕日、もや、霧、雨、雪…それらを駆使して防衛した。「一分の攻撃の手も挟めぬように」。


<「睡蓮、日本の橋」>
「大装飾画」 
戦争記念碑として「庭の女たち」を国家買い上げの条件をつけて寄贈作品とする。なぜならアメリカでの絶大な評価ほどフランスでは価値がなかった。
よりデザイン性を帯び平面な「装飾パネル」へと充実していくのと方向を違える二次元的表現画は「キュビズム」画家セザンヌらによって展開されてゆく。
白内障を煩いながらも、なかば引きこもり気味に自邸の蓮池を描き続ける。
しかしセーヌに面したルーブル美術館にほど近いオランジェリーの地下に円形部屋の壁に貼付けられたその作品は流行をとうにすぎていた。



つづく

                           津田沼タロウ

【モ ネ 反映と反影のはざまで】2

●_______________________ 「近代生活」
 
<「草上の昼食」>のデッサン。
マネのタイトル(こちらは謎めくスキャンダラスな作品らしい)をそのままに戸外の太陽光のもとに等身大の人物を描く(でも仕上げは自分のアトリエ)。似た名前ゆえに混同されたというネタをうまく利用して、自分の主張を印象づけているあたりなかなかのビジネスマンぶり。人物はこれといって物語性を醸し出さず、うっかりすると風景にまぎれてしまうほど。映すのは押しつけではない「近代生活」。
●_______________________ 「スナップショット」
 
<「庭の女たち」>
アカデミックな主題性を否定するもの。ここでもコラージュのような人間関係表現法がとられている。サロン落選。

 
<トルーヴィルノ海岸>
「庭の女たち」同様「不自然な構図で不自然な人物」なんだけど、もしかしたら「自然なポーズほど不自然なものなのかもしれない」と思わせてくれる。「はい、チーズ」とシャッターをきらないで撮影したような、「スナップショット」なのだ。

 
<「船遊び」>
春信作「蓮池船遊び」に主題をとったかのような作品。
ロンドン、オランダと旅や滞在をつづけながら、「船・水面・反映・蒸気・もや・霧」を追求していく。
日本の浮世絵の雰囲気も随所にちりばめながらも、単なるジャポニスムで終わっていないのは「部分と全体の把握と表現」がフランス芸術を近代たらしめるに必要な避けて通れないテーマだったにちがいないからだ。

<「サン=ラザール駅」>
パリに戻り「サン=ラザール駅」の連作を12点描く。写真芸術の手法「何枚組作品」のように。そして帝政時代の都市開発最後のモチーフとなる。

                            津田沼タロウ
つづく

【モ ネ_____反映と反影のはざまで】


ジャン・クロード・モネ。
彼が画家として生きた人生は、
近代化が急速にすすむ19世紀フランスの歴史に色濃く縁どられたものだった。

●_______________________  「サロン」から「アンデパンダン展」へ

「ハイ・アート」と呼ばれるように古典的神話・聖書に題材をもとめ、
王立制度に育まれた芸術はやがて、
クーデターや揺れる政治の圧力を受けながらも急速な経済の発展に支えられた
プチ・ブルジョワ市場の圧倒的な求めに応じるがごとく、
その発表の場を「サロン」から「アンデパンダン展」にうつす。

それは管制のお仕着せの価値から市民の台頭を暗示するものであった。
と同時に芸術は商品としての市場価値をぜったいのものとするのであった。

「印象派(近代生活を主題とする戸外の雰囲気を大切にした作調)」と
「レアリスム(主観を排除した作調)」画家や著述家やパトロンなどとの親交を深め
モネの画家としての浮き沈みの多い人生が展開する。

つづく

…というわけで、やっとこさ「モネ展のレポート」がまとまったので、
プレ・アップしまーす。
                          津田沼タロウ

睡蓮

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建築家であり党首でもある黒川紀章最近の作品。
裏通りから進んだら文字通りウラ門みたいなのに出てしまいました。
人気の「モネ」だけにさすがの人出で入室までに30分待ちのプラカード。
とても鑑賞というものではなかったけど、
自分のし好とは別に日本人にうけのいい作家ということで、
図書館で本を選んでみました。
岩波 世界の美術
モ  ネ

「疑問といえばね、なんで睡蓮をあれだけこだわって描き残したのか」
「北斎の手法を取り入れた時期でもあるし、ジャポニスム画家だし」
「でも、どう考えても睡蓮…釈迦…インドになっちゃって。江戸時代に睡蓮があるとして浮世絵のモチーフにもお目にかかっていない気がするし、ジヴェルニーの自邸とやらに日本風庭園までは納得するとしてなんで睡蓮なのかと」
「睡蓮とハスは似て非なるってご存知?」
「ハスといえば千葉県の検見川遺跡で発見された種を故大賀東大農学部教授が奇跡的に発芽に成功。3000年近くも眠ったままの種が開花するんだから種ってのはすごい『The Oldest Flower』と称されたそうだがだれも文句ないだろうね。もう50年も前のことらしいが」
「睡蓮とハスかぁ…モネはほんとに睡蓮描いたのかな。ますます不思議だ」 

美術館はテラスを併設していて自由に外の風にふかれて
お茶をすることができます。
雨上がりの新緑をぬうようにひんやりとした風は
人いきれから解き放ってくれて、なかなかの演出。

さすがは世界のクロカワ氏。

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