中国には自らの力で立ち向かうしかない 日米安保に頼らず自衛隊増強が急務だ文=田母神俊雄(元航空幕僚長)
周辺国との間で領土を巡る緊張が高まっている。元航空幕僚長の田母神俊雄氏は、領土を守るためには米国に頼るのではなく、自衛隊を増強しなければならないと指摘する。尖閣諸島の領有権を主張する中国は、監視船や漁船を周辺海域に結集させ、露骨な示威行動をエスカレートさせている。また韓国の不法占拠が続く竹島では、李明博大統領が日本の制止を無視して上陸。さらにロシアのメドベージェフ首相は、国後島に足を踏み入れ、「領土は一寸たりとも渡さない」と言い放った。 周辺国がここへきて傍若無人ともいえる強硬姿勢を打ち出しているのは、日本政府は強い対応をできないとタカをくくっているからだ。
今まで日本政府は外交問題が生じると相手の言い分を受け入れ、自らは一歩さがって問題を解決するという「事なかれ主義」を繰り返してきた。そうした「波風立てない外交」のツケが回ってきているのである。しかも政権基盤が脆弱で外交オンチの民主党が相手だから、なおのこと「今がチャンスだ。押せるだけ押し込め」と強気の行動に走っている。今のままでは無為無策の日本はますます窮地に追い込まれかねない。
そんな日本の動きを注視しているのが、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)や南沙諸島の領有権を巡って中国と対立を深めているフィリピンやベトナムなどの国々だ。自衛隊はこれらの国に比べると圧倒的な戦力を持っており、中国の覇権主義に対抗できるのは日本しかないと期待している。
(SAPIO 2012年11月号掲載) 2012年11月15日(木)配信より転載
|
中国には自らの力で立ち向かうしか
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]






