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退団後は、もともと志していたプロダクトデザイナーの道を歩み、 数々の逸品を生んでいます。
彼の手になる製品の幾つかが通商産業省(現経済産業省)が後押しする GOOD DESIGN賞に輝いています。
1988 商品デザイン部門
洋はさみ [プラトピア PL-115,PL-160,
プラトピア・ボンドフリー PB-115,PB-160]
1992 商品デザイン部門
美術品収納箱 [F-CUBE A, B ]
1993年 商品デザイン部門
万能はさみ [アームレスラーDX
DX-200](写真)
園芸はさみ [アームレスラーDX DX-185]
1997 商品デザイン部門
ボディソープ [COCONATURA ココナチュラ]
竹永が心血を注いだ仕事の一つに
「異業種協業」という画期的なプロジェクトがあります。
刃物や木工・紙製品といった地方の伝統的な地場産業と気鋭のデザイナーのコラボによって斬新な製品を送り出し、新たな市場を形成しようというもので、それらの製品には「Fキューブ」というブランド名が用いられました。
天井桟敷の創生期、寺山は座長ではあるけどもポジションは座付作者兼指揮者だったような印象を私はは抱いています。 天井桟敷に集った演劇未経験の異能・鬼才の相乗効果、つまり”異業種”による “協業”の先駆者が寺山だったのかもしれません。
若き竹永が影響を受けたとしても不思議ではありません。
このことは萩原朔美の「天井桟敷の人びと演劇実験室天井桟敷」の人々〜30年前、同じ劇団に居た私たち」に詳しく書かれています。
1996年、日本デザインセンターから、その一連のプロジェクトをまとめた書物が 出版されています。
「デザイナー×地場産業 地域から世界へ」 44人のデザイナーが地場産業とコラボレーションして制作したプロダクト を紹介する展覧会のカタログです〜
今やデザイン界の巨匠となった佐藤卓、世界的な建築家北川原温など そうそうたる顔ぶれが名を連ねています。
青木隆彌、池上俊郎、岩井庸之介、岩崎一郎、内田繁、内堀法孝、梅田正徳、榎本文雄、大江匡、大島礼治、荻野克彦、落合勉、加藤孝志、川上元美、川崎和男、菅野傑、喜多俊之、北川原温、清水泰博、黒川雅之、小松誠、佐々木俊光、佐藤康三、佐藤卓、佐藤まどか、佐藤勝久、清水文夫、澄川伸一、竹永敬一、趙 慶姫、林秀行、堀木エリ子、増田尚紀、益田文和、三橋いく代、三原昌平、村田稔、モノプロデザイナーズ、森豪男、森正洋、森島紘史、森田敏昭、 森田正樹、矢野宏史
竹永は1998年から酸素吸入器が欠かせない生活となり、 キャリーに乗せた酸素ボンベを手放せなくなりました。 それでも酒場巡りも含めライフスタイルに変わりはないようです。
今世紀になってからの情報は見つかりませんでした。
今は傘寿に届く年齢と推察されますが、相変わらず、繁華街に灯りが灯る頃、キャリーを引きながら呑み屋の暖簾をくぐり、BARの扉を開け、 美味しいお酒と会話を楽しんでいるのではないでしょうか。
そして、酩酊した帰り道、「ただ今より〜 天井桟敷第一回口演〜 浪花節による一幕は・・・・・」、あの口上の一節が深夜の町に響き渡ったことも 一度や二度ではないと想像しています。
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