演劇実験室◎天井桟敷の人々

奇人・変人・怪優・家出人・亡命者・・・1000人余の人々の今を追う

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安藤 紘平

 
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安藤 紘平
 
1967入団。萩原朔美の『演劇実験室天井桟敷」の人々 -
30年前、同じ劇団に居た私たち』によると
「大山デブ子の犯罪」で音楽を担当した和田誠が録音のために
集めたメンバーの中に彼がいたとあります。
当時、早稲田のハワイアンバンドでベースを担当しており、
バンドの先輩に九条の弟がいた関係で集められた
とのこと。
 
さらにこう続きます。
 
スーツの似合う都会的雰囲気を持つ彼は九条と寺山に乞われて
そのまま入団し制作として活躍。特に2年間のフランスへの交換留学経験を生かして海外公演でその能力を発揮した。
 
 
 
天井桟敷新聞に記載された各演目のスタッフリストによると
「千夜一夜物語新宿版」の制作を九條・東・母恋情次・天野貴志雄らと共に担当しています。
 
天井桟敷新聞に記載されたスタッフ・キャストは
必ずしも正確ではないようですので、
他にも安藤が参加した作品があるのかもしれません。
海外公演では安藤の語学力がおおいに貢献したものと思われます。
 
安藤は大学を卒業後、寺山の助言に従い新卒でTBSに入社していることから劇団員と正社員と二足わらじの期間があったのだと思われます・・・、ここまで書いて、海外公演時には既にTBSに入社していて、3ヶ月もの長期休暇を得て参加(新入社員にもかかわらず)したことが判明。
 
その海外公演が映画作家としての安藤紘平を誕生させます。
 
 
安藤にとって初めての映画作品は
「オー・マイ・マザー」(1969)という電子映像とフィルム(実写?)をミックスした作品です。
オーバーハウゼン国際短編映画祭で入選)
 
 
安藤は、自ら理事を務める映画監督協会のHPに
このような文章を寄せています。
 
 
ぼくが初めて海外を旅したのは、大学2年生の時のフランスへの交換留学でした。電子工学専攻のぼくが、何故、フランスなのか・・・。
パリでは、芝居ばかりを見ていました。
 
 帰国したぼくは、ひょんなことで、旗揚げしたばかりの
寺山修司の"演劇実験室 天井桟敷"に入団しました。
仕事は、演出と制作。
 
 早速、海外公演の話が舞い込んできました。寺山さんは、周り中が家出少年少女の集まりのなかで、当時はめずらしい海外経験者であり
ネクタイを締めても様になるぼくを伴って、
パンアメリカン航空に出向きました。
 
勿論、タイアップです。ドイツからお金は出るのですが、宇野亜喜良さんの美術や、コシノジュンコさんの衣装を運ぶ運賃が足りません。寺山さんとぼくは、企画しました。パンナムの飛行バックを肩に掛けたぼくたちが、パリのシャンゼリゼ通りのパンナムオフィスの前で、
解散したばかりのグループ・サウンズ、タイガースのメンバーだった
加橋かつみと、当時、ニューヨーク、ロンドンと話題をさらっている
ロックミュージカル"ヘアー"について語り合って、
それを撮影してテレビに流そうというものです。
 
 作戦はまんまと成功したかに見えました。ところが、バーターチケットで無事公演をすませ、いよいよパリで約束の撮影をしようとして、思わぬ障害にぶつかったのです。勿論、当時はフィルムの時代ですが、その映画カメラマンの値段が、物凄く高いのです。
ギルド制で最低賃金が決まっていました。
ぼくたちは困り果てました。
 
  その時です。寺山さんは、ぼくに悪魔のように囁きました。
「安藤、これからは映画の時代だ。二人でカメラを買おう。それで、日本で一緒に映画を撮ろう」。パリには、本当に安いムービーカメラが売っていました。中古のボレックスを買って、それを使って
ぼくが回すはめになり、その場をしのぎました。
 
 日本に帰って、その映像は無事テレビにも放映されたのですが、
その後、寺山さんはいっこうに「一緒に映画を撮ろう」とは
言い出しません。騙されたのです。
ぼくは、やむなく、そのカメラを使って"オー・マイ・マザー"という
作品を撮りました。
それが、たまたま国際映画祭で受賞して、この世界に入りました。
 
寺山さんに嵌められたのが良かったのか、悪かったのか・・・。
 
  いずれにしても、それが、ぼくの一生を決めた事件でした

 
「オー・マイ・マザー」については下記のサイトを参照してください。
 
作家である自分が母を犯し、再び母の胎内から生まれ変わり
母を犯す、その繰り返し・・・
 
なるほど、そういう映画ですか!
 
 
 
安藤はTBSを退社後、早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授として教鞭を取っています。
 

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