記:こうもり
先日大変興味深い記事を見つけました。
セキュリティ産業新聞 2007年2月10日 【科学技術情報の流出と対策】
CR&S総合研究所 専務理事 長谷川 忠 氏の記事より抜粋
一昨年2月、
米連邦捜査局(FBI)が民間企業関係者に対して、
異例の協力を要請した。その骨子は、
「ハイテク産業の集積地・シリコンバレーでFBIが摘発した中国のスパイ事件は、
毎年20〜30%のペースで増している。
中国のために情報収集活動を行っている疑いのある3000社以上の企業だけでなく、
米国で学ぶ中国人留学生を初め、ビジネスマン・研究者等あらゆる人材を使用している。
最早、FBIのみでは中国のスパイ活動に対処できない」
2006年の外国企業等による米防衛機密技術入手活動が増加し、
中国、ロシア、イランの暗躍が全体の31%を占めると言われている。
2005年のスパイ活動の前年比は43%も増加し、その対象は、
情報技術・シミュレーション技術等の情報システム関連・衛星などの宇宙技術、
レーザー技術などが上げられる。
【中国の軍事力の強大化】
中国は昨年12月に「06年中国の国防」を発表したが、国防政策において、
「情報化された軍隊を築き、情報化された戦争に勝つという戦略目標を基本的に実現する」
とし、「軍の情報化」を最重点に据えている。
原子力潜水艦の米空母の追尾、1月19日のミサイルによる衛星攻撃実験など、
驚異的な速度の軍の近代化、強大化を支えているのは
欧米先進諸国の先端技術の取得によることは、中国自身が、
「西側軍事科学の収集利用に関する中華人民共和国の長期計画(1991)」
で明らかにしている。
【ロシア”KGB大国”の出現・台頭】
ソ連共産党が支配していたソ連邦に代わり、
ソ連時代に”国家の中の国家”として強大な実権を保持していたKGBが、
今や元KGB大佐のプ−チン大統領を頂点にして、
元KGB員でロシアの政・軍・財界・マスコミ等国家のあらゆる主要中枢部を占め、
”KGB王国”として更に強大化を図っている。
昨年5月、プーチン大統領は
「オオカミは誰を食うか、相談してくれない」
と述べ、国際政治では軍事力がものをいう現実があると強調し、
「強い軍があれば外圧を跳ね返せる」として
ロシア軍の近代化を急ぐ姿勢を打ち出した。
【軍の近代化は先端科学技術の取得が不可欠】
後発国は如何に先進国に追いつき追い越すかであり、最も効果的な方法は、
先進国の技術を窃取することにある。
米国防省が報告するように、中国・ロシア・イランによる
米防衛産業に対するスパイ活動が最も活発であるとされるように、
先端科学技術を保有するわが国に対しても行われている事は明白である。
各企業に就職している中国人技術者、各大学や研究所の研究員等、
高度技術保有者の雇用、企業買収などから、プロのスパイに至るまでの、
合法的手段から、非合法手段に至る幅広い収集活動等・・・
今後益々、科学技術そのものの優劣が国の安全保障を左右する。
現在経済産業省は
大量破壊兵器や国際テロ活動に転用可能な技術の流出防止などを目的に、
外国資本による日本企業買収に対する規制等を強化する方針を固めている。
しかしながら、流出防止を確実にするのは、
各企業や個人の意識に左右される事は論を待たない。
今後益々増大する危機に対して我々一人ひとりが脅威の実態を認識し、
それに備える意思と実行力を持つ事こそが成否の鍵を握っているといえる。
【抜粋以上】
わが国はスパイ防止法のないレアな国家です。
スパイはスパイらしからぬアプローチでやって来ます。
警戒心を抱かれぬように留学生や民間人・研究者に紛れ・・・・・
先日大量に処分された自衛官らは、自ら進んで、
書類・フロッピーを足繁く中国に運んでいたというから驚きです。
「自分は機密とは関係ない」
「先端技術なんて持っていない」
「こんな機密でも何でもない情報なら問題ないだろう」
などという危機感のなさが、情報提供者への第1歩となります。
集まった情報を集積し、利用しようとすれば、
どんな些細な情報でも価値があるという事を認識しなければなりません。
中共政府は1991年にもう既に、
「先端技術は先進国から入手するもの」
と公言しています。
それから早16年、
その成果が、今日の米衛星へのレーザー照射・人工衛星爆破・・という事でしょうか・・・
中国へ渡った政治家は、不思議な事に、
たった一度でも行くと
100%親中派となって帰ってくる、
という話を聞いた事があります。
何故でしょう?
こんな話もあります。
中国共産党政府の関係者に初めて会い、
初対面の挨拶をしたところ、
親しげにニコニコ笑いながら、
「ああ、あなたはご家族に○歳と○歳の○○さんと○○さん
という名のお子さんがいらっしゃいますネ」
と握手を求められるそうです。
怖い挨拶です・・・
「公私生活の全貌を細大漏らさず了解する」
という、中共政府が作成したとされる工作員用マニュアルの
「日本解放第二期工作要綱」の一文と一致します。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/S47/4708/470801china.html
(国民新聞HPより)
世界の2大社会・共産党主義国家である中国・ロシア、それにイランが加わり、
同期して「軍備拡張・近代化」を推し進めています。
国連の場や世界中の表舞台や裏舞台で反米プロパガンダに邁進し、
工作員活動にも拍車がかかっているようです・・・
ロシアはKGB(1954年設立)を継承する手だれの情報機関です。
(Wiki:KGBソ連国家保安委員会)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E9%80%A3%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E4%BF%9D%E5%AE%89%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
スパイにとって、我が国ほど、入国しやすく、
ありとあらゆる情報を入手しやすい国家はないそうですから、
スパイ防止法さえ成立させられない国会を擁する我々は、
せいぜい個人の危機感を高めて国益を守るしかなさそうです・・・