文学
きっと、できる。 と思い続けること。ここのところずっと、故郷の見知った人々のことを心配して、ついテレビをつけっ放しにしてしまうことが多くありました。
でも悲惨な災害の映像を見せ続けることは、どうやら子どもに悪い影響ばかりをもたらすようで、これからは意識して、報道番組は時間帯を区切って、大人だけで観るように気をつけようと思いました。
大人だって不安定になって、体調を崩すのに、子どもにはなおさらです。
しばらくはインターネットや新聞で、色々と情報を得ることにしよう。
ガソリンもないので、外出も控えて家に閉じこもっていると、どうも元気がなくなってきます。
引っ越しもしなきゃいけないのに、不動産屋さんにも行けない。
元気をくれるような、若さあふれる青春物語が読みたくなって、今日はしばらく後回しにしていた本に手を伸ばしました。
加納朋子 『少年少女飛行倶楽部』 文藝春秋
加納朋子さんの本は、去年の残暑厳しい秋ごろに、『ななつのこ』、『魔法飛行』、『スペース』という〈日常の謎〉系ミステリの「駒子シリーズ」を一気読みし、絵本の『ななつのこものがたり』まで読んで、「ああ、良かった」という読後の余韻が今でも後を引いているような状態でした。良質の謎解きと一緒に、心地よいぬくもりを分けてくれるような作品。
冬はなぜか時代物の小説ばかり読んでいたのですが、雪解けにはこんな物語がふさわしいのかもしれません。
帯のあおり文句は、
「私たちは空が飛べる。 きっと飛べる。 かならず飛べる。 空とぶ青春小説!!」
ということで、「飛行クラブ」の部員である中学生たちが、空を飛ぶために青春する小説です。
加納朋子さんの小説は、ミステリしか読んだことがなかったので、こういう小説も書くんだなと、新鮮な印象を受けました。
ひとくせもふたくせもあるような面々が、どたばたすったもんだもありつつ、空を飛ぶためにがんばるお話……というより、主人公が皆をがんばらせるために奮闘するお話?
その涙ぐましい努力に思わず笑いつつ、応援したくなります。
作者が、
「底抜けに明るい、青春小説が書きたくなりました。」
と、あとがきで動機を語っていますが、その通り明るく楽しく、青春しています。
苦悩や涙もあり、ただただ軽い話というわけではないのですが、まっすぐ努力している青春というのは応援したくなるし、元気ももらえるものですね。
この物語にもらった分の元気も、どこかで誰かに分けられるといいなぁ。 |


