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みんなやがては老いる

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このところ、高齢者が起こす大きい自動車事故が相次いでいますが、私は大多数の人と違って、問題の本質は2つの別のところにあると思う。

多摩ニュータウンであるとか、あちこちのニュータウンは、どういうわけだか、わざわざ『クルマがないと生活できないアメリカ式の都市にしている』。都市計画をやっているシヴイルエンジニアの頭が時代遅れで、そう言うことをやっているとしか思えない。この数年に完成した多摩センターから多摩境にかけての奥の方の高僧タワーマンションなどは、英国辺りで現在さかんに取り壊している失敗都市計画高層ビル群そのままだ。

トップギアがクラークソン時代、TOYOTAハイラックスがどうやっても壊れない、という特集をやって、水没しても火をかぶっても、何をやっても壊れず、最後に、そうした1970年代のタワーマンションの最上階にクルマを置いて、ビルを跡形もなく爆破して、その瓦礫の山の中からハイラックスを引っ張り出して、エンジンをかけると、エンジンが長いクランキングのあとにかかり、走った(爆)。


Youtubeで、Killing a Toyota Part 2 |Top gear | BBC、および、そのPart 3


それはさておき、そうした高層ビル群は、『英国では前時代の遺物』として破壊して建て直しが進んでいる。日本は、これから高齢化社会、人口減少時代が来るというのに、そう言うビルをジャンジャン建てている。

いまや、かつて『文化住宅』などと呼ばれた団地も、住民が高齢化して、エレベーターを増設するとか、耐震補強をするとか、あちこちでたいへんなことになっている。車椅子生活になったら、まず家に引きこもるしかない。外出のたびに、ヘルパーさんを呼んで、行きと帰りに車椅子をかついで階段を降ろしてもらうなどというのは現実的ではない。

実際、多くのニュータウンと言われるところで、家へ引きこもっている高齢者がたくさんいる。

さらに買い物。なんでも青山でピーコック・ストアがなくなったらしいが、私などは青山にドンクとピーコックと金物屋、刀剣屋、第一園芸しかなかった頃を知っている(笑)。しかし、普通の買い物ができる商店街がない、スーパーすらないというのは、かなり困る。


結局、青山からタクシーかクルマで麻布か広尾まで出ますか?あるいは地下鉄で渋谷のデパ地下へ?それは70歳、80歳になったらやりたくない話だ。そういう不便さを抱えた人たちが、高齢になってもクルマをやめられない。

地方でも同じでしょう。地元のなんでも屋(むかしはよろづやなどともいった)ところへ、『ちょっとチリ紙を買いに、軍手を買いに、牛乳を買いに、煮干しを買いに』ということがあった。いまは完全に殲滅されて、田圃の中の航空母艦のような巨大なショッピングセンターが建つ。国立・谷保あたりですらそうです。

そういう場所しかなくなったら、80歳超級はクルマで行くしかないでしょう。免許返納どころではない。

ネットで通販?その支払いは?郵便局でも近くにあれば、高齢者には都合が良いけれど、その郵便局も減っている。
『若い人たちは油断していますが、定年までカードを持っていても、高齢で一発病気でもやったら、カードを持ち続けられるとは限りません』。私の知っている商店主、農家、職人、画家、音楽家などで、カードが持てない人はたくさんいる。

カードというのは『3つのカテゴリーの人のもの』だろう。ひとつは『個人の行動とパターンを金の流れから観察し、ビッグデータが欲しい連中』、これはカード会社が生命保険にまで手を伸ばしてきていることからわかる。『消費税のとりっぱぐれをしないようにすべての金の流れを監視したいお役人様』。『収入は会社などの組織からすべて振込みで得ている人たち。収入は潤沢ではないのでカードでものを買う、もしくはカードでキャッシングをする、自分が貧しいことに気が付いていない貧困層』。

キャッシュレス化がそんなに良いものだとは私は思っていない。

本来なら、クルマ無しで出かけられ、カードなど持たずに、地元商店街で現金で、少ない量、使う分だけ買える生活のほうがはるかに暮らしよいはずだ。地続きで、住宅から商店街まで、クルマのこないところを電動車椅子で移動できれば、かなりの高齢者でも歩行困難者でも生活できる。自転車も日本のバイクメーカーが開発した3輪車のパワーアシストのようなものが、高齢者でも安全に乗れる道路を整備したらよいのだ。こうしたことは『半世紀以上何も進展なし』。

日本はそうした住みよいところをいくらでも日本流に発展させられたはずだが、文化的失敗国家、病米利香のコピーばかりをやって来た。あげく植物の種苗に関する法律や規制を撤廃させられ、イザベラ・バードが・『国中が素晴らしい庭園のようで、道路も家の中のようにゴミ一つなく、街道には夏の日差しをさけて旅人が休めるように、日陰を投げる美しい樹木の並木がある』と、この世の楽園と描かれた面影はいまやない。

ヴェトナム戦争の頃、オレンジ色の缶から毒を空からバラまいて、着陸場を作るため植物を枯らしていた同じ連中が、除草剤を日本のあちこちで売っている。あれで耐性を付けた雑草はどうやっても排除できなくなる(世界で20数種類〜30種類すでに発生している)。日本の農業を危うくするものなのだが、知らない主婦は、全部根まで枯れるだろうと使うに違いない。それほどの強烈な薬はどれほどの環境への害があるのか?植物は土壌中のバクテリアとの共生で生きて、育つ。その土壌は終了でしょう。オレンジ剤、枯葉剤でググっみてください。

クルマで踏み間違えなどが起こるのは、『簡単になりすぎたせい』ではないのか?マニュアルなら踏み間違えで暴走など起こりっこない。

しずしずと、コラムシフトのヒルマン・ミンクスやクラウンを運転する初老の紳士などは実に良かった。踏み間違えで暴走するなどという事故は聞いたことが無かった。

よろずやに行くと、花の苗から、正月には凧、小学何年生などという雑誌から、キャラメル、洗濯石鹸、竹トンボからアンカに使う丸い炭、ブリキの湯たんぽまで何でも売っていた。そこへ近所の人が来て、表で店主とお茶を飲んで雑談していたり、将棋をしていたり、そうした生活のゆとりが幸福感につながっていたのではないか?


このあいだ『コンビニがよろづやの替わりになったんですよ』というのがいたので、『コンビニじゃあ、無料のお茶は出てこないし、店の人間と将棋うてないだろ?そもそもアンカの炭団(たどん)とか湯たんぽ売ってるのか?』と思わず返してしまった(笑)。

いまの20〜30代が60歳、70歳になった時、今の40代〜50代が『効率効率、高成長』と作ろうとしている『置きみやげ』の社会と都市は、とんでもない生き地獄の場所になるのではないか?と漠然と思いますな。


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