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ツイード ジャケット

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英国式自転車乗りにツイードジャケットはかかせません。英国式のサイクリングをしようという人には、いつも一着持つようにすすめているのですが、これがなかなか奥が深い。

ツイード・ジャケットはアウトドア用で、本来は上にコートを着ることは考えられていないのが本当の姿です。そのため、最近の空調の入った室内では、着ていて熱すぎることが少なくありません。そのせいか、最近のハケットのジャケットなどは、ツイードがものすごく薄く、上にコートを着ることを考えているようです。これは、じつは自転車に乗るのにはあまり適していない感じで、私も買ってはみたものの、ほとんど着ません。また「カットがいかにも」な感じで、ブランド物を着ているのが一目でわかってしまうのも私好みではない。誰が着てもハケットのジャケットに見えてしまう感じ。私は良い服というのは、袖を通すと融けて、着ている人物の雰囲気しか残さないのが本来のダンデイズムだろうと思うからです。

あるときウチへ来る英国党のひとりがツイードを着てきて、一目見てハケットであることがわかりました。「これで自分があれを着たらおそろいになってしまうな〜」とそれ以来4年ほどお蔵入りにしたことがあります。

私の祖父は英国に住んでいたことがあって、ツイード派。父もツイードをよく着ておりましたので、私も高校時代にはすでにツイードを着ていました。そんなこともあって、ツイードはもっとも私には身近な着るものなのです。その祖父の着ていたツイードを私がいまだに着ているのですから、ツイードと言うのは長持ちするものです。

このツイードというやつは、新品は硬くて着づらく、外見もちょっとハクがない感じ、着込むほどに渋く味が出てきます。しかし、最近の薄いツイードはそうなる前に寿命が来るのでは?と思えます。英国では伊達者は、体型の似た他人にしばらく着させて、さらに納屋に1年ほどぶらさげておいて、色をさまし、それを綺麗にクリーニングしてから着始めたというくらいです。

そうしていよいよダメになって、肘が抜けてきたら、肘に革をあてます。この肘に最初から革が当てられているのは、英国では「本物の紳士」が着るものではありません。それは「大切に直しながら着たもの」ではなく、外観から作ったまがいものであり、真の節約ではないから。

ツイードと言うのは英国式のワードローブのカナメです。もう少し涼しいスタイルが欲しければ、ツイードを着る時と同じシャツとタイで、カーディガンにすればよい。これは持ち物を減らして、順列組み合わせを増やす工夫でもあります。

ツイードは「どこで着崩すか」も重要なポイントで、私の祖父はツイードにヴェルヴェットで作ったシャツを着ていました。私の父は友人のノールウエイ人からもらった手織りのタイを組み合わせていました。なんとか、自分のスタイルをつくっていました。私が父の友人と会うときなどは、イタズラで、父のツイードに父が着ていたタイを締めて登場したりしますが、私にはいつも「他人のオリジナル」を使わせてもらっている感じがします。

私は最近は春めいた暖かい時には、最近の薄での英国式三つボタンのツイードは着ずに、2つボタンのフレンチツイードを着ることが多くなりました。実際、三つボタンのツイード・ジャケットでは、真冬はいざしらず、春にはちょっと軽快さにかける気がします。

タイはウールが基本ですが、たまに写真のような柄物と組み合わせて、ドレス・アップも出来、また単色のちょっとうがった色のものを大きい面積で使い、英国らしさをだすことも可能。英国式3つボタンはVゾーンが小さくなるので、薄でのスカーフを「クラヴァット」として使うこともよいと思います。写真のスカーフはインド製の500円のものですが、誰もそうとは気がつきません。

タイは「見たことがないもの」で「自分の雰囲気に合う」と思うと買ってしまいます。どうも、同じジャケット、同じタイの人に出くわすというのは、私は良い感じがしないので。

左から二番目はいわずもがなのハケット。一番左端は仕立て直した1930年代のハリス・ツイード。右端は父の着ていたツイード、衿の形が1950年代のアメリカ式でショルダーラインもやさしい感じ。アップハンドルのロードスターに乗るには、ツイードはかかせないものとなっています。

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ツイードのジャケットとはかなり奥深いものなんですね!
皮の肘あてのこと初めて知りました、
本物は節約からあてられていたんですね!
最近のものは見た目で最初から・・・。
あるほど・・・奥深いですね!

2009/2/8(日) 午後 10:36 nanohana7897 返信する

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テレビでシャーロックホームズを見てましたが、彼もワトソン博士の着てるのもツイードのジャケットですよね? 自転車に乗ってるところでも、ひじ当てがついてた記憶あります。

2009/2/8(日) 午後 10:40 [ 555 ] 返信する

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:なのはなさま
ツイードの魅力にとりつかれ、英国製の男モノを着ることからはじめたのが、ココ・シャネルです。彼女の彼氏、カペルは英国人で彼のジャケットをよく着てあるいていたようですよ。また、本式のツイード・ジャケットは屋外で使う実用着なので、英国の本物はそでがまくりあげられるように、手首のボタンは全部あけられるようになっています。最近のカタチだけのものは飾りボタンになってしまっていますね。

2009/2/8(日) 午後 11:10 [ raijin&fuujin ] 返信する

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:555さま
テレビのワトソン博士の着ているのはノーフォークジャケットというものが多いです。ちょうど、日本で着物がぞうきんになり、最後ははきものの鼻緒になったように、ツイードは直しなおしつかうのです。ひじあてもそうですし、肩のところが擦れると、そこにまた別の布や革をあてたりする、まさに英国ならではのエコな服と言えるでしょう。

2009/2/8(日) 午後 11:15 [ raijin&fuujin ] 返信する

ツイードの悪魔、モリアーティ教授のお宅は親子3代のダンディ一派だったのですか。ダンディズムは1日にしてならず、ということですね。脱帽です。R&F先生のコーディネート、とても素敵です。タイへのこだわりも感じます。

2009/2/9(月) 午前 2:44 [ - ] 返信する

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:ぢゅんこさま
「ツイードの悪魔、モリアーティ教授」?彼はシルクハットと二重回し(インバネス)でしょう(笑)。え〜、私はインバネスもそれを都心で着て歩く度胸ももっております(爆)。お褒めに預かりまして恐縮です。ただ3代でもっとも着道楽だったのは祖父で、高校時代に祖父のチェスターフィールド・コートをもらったとき、そのポケットに手を入れてビックリしました。ポケットの内側にベルベットがつかってありましたから。そして、残念ながら一番カッコよかったのは3代のうちで私の父でした。↑は「初級、基本スタンダード編」でして、上級コースは非常に合わせづらい淡い若草色のシャツや濃いラヴェナム・ブルーのシャツを使う超絶英国式コーディネートもありますよ。これは隠し球なので、ブログでは公開できませんが。

2009/2/9(月) 午前 10:33 [ raijin&fuujin ] 返信する

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ツイードジャケットは難しいですね〜。僕もちゃんとしたモノを一つ欲しいのですが、どうもまだ追いついていない感じがして手が出せないでいます。十代の男の子がロードスターに乗っても、あんまりサマにならないようなチグハグさと言いましょうか…。そもそも、髪の毛も瞳も真っ黒な日本人には、ツイードの織目や色合いは難しいのではないでしょうか?僕も早く白髪になりたいものです(笑) しかし、ヤレたものがモノの方がハクがあるというのは、着物と同じで好感が持てますな。彼の池波正太郎は、新品の紬で散歩をしていたところ、路傍の物乞いが良い具合にクタクタになった紬を着ているのをみて羨ましくなり、取り替えてもらったとかいう話を聞いたことがあります(笑) 削除

2009/2/9(月) 午後 10:02 [ ruirui31 ] 返信する

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:黒鉄党さま
そうです。激しいスポーツ的走行がはいるなら、ツイードでなく裏地無しのブレザーがいい。普通のものはサージかフラノですが、最高のものはアルパカに決まっているのです。これはアルパカのジャケットは空力が有利なので。しかし、どうも、日本では不可能のようです。英国では、ケンブリッジのラウンド・チャーチからカースル・ヒルに向かう道筋で、左手にセント・ジョンズ、右にポルチュガル・プレイスを見て300m先左手の洋服屋で作ってくれるでしょう。以前聞いた時は、予算は6〜8万円ということでした。ツイードの裏地は仕立て方にもよるのですが、いずれにしても、湿気で動きが悪くなったときに擦りきれてくるので、汗をかかないように乗る、というのが、ツイードを着てサイクリングをする時の基本です。しかし、擦り切れたら「総裏」をやってもらえばいいことで、これを惜しんではいけないでしょう。

2009/2/9(月) 午後 10:44 [ raijin&fuujin ] 返信する

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:ruirui31さま
ツイードが白髪向きなんていうことはありませんぞ。私も漆黒の髪で昔っからツイードです。ただ英語で言う「ヘイスタック色」は日本人には向きません。ツイードは「自分に合う織り方や色」を探す道程が必要なものなので、歳をとれば、誰でも似合うようになるものではありません。これは試行錯誤してたどりつくもの。その過程で、これは自分のイメージに合わない、と思うと、私は友人にあげたりしています(ON君の緑のツイードは私のお古。笑)。これは「板に付く」までは自転車の輪行などと同じで、場数を踏まないとだめでしょう。いまから日夜着て、「花咲ける40代のツイード王子」にならないといけませんな。ある日、「渋さと風格のツイード半世紀男」にたどりつけるように頑張りましょう(爆)。

2009/2/9(月) 午後 10:57 [ raijin&fuujin ] 返信する

ダンディーですね〜。父上の着ておられたものも、大切にされていて。きっとブラシをかけて丁寧にお手入れされていたのでしょうか。ご自分に似合うものを追求しておられることに脱帽です〜。
タイによって雰囲気がかわるのが面白いですね^^。

2009/2/10(火) 午前 0:49 [ みにゃのつれづれ日記 ] 返信する

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:みにゃさま
やはり、こういう洋服は、なんだかライターとか万年筆以上に、その人の分身みたいな気がして、たまに引っ張り出して日に干したり、いろいろと手入れをしています。英国式の洋服は「順列組み合わせのヴァラエテイー」を狙っているようなので、意外に、限られた予算と手持ちの服で変化を付けられるようです。

2009/2/10(火) 午前 1:54 [ raijin&fuujin ] 返信する

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