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1日にしてならず

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日本から一歩も出たことがなかった高校時代まで、『日本は経済大国ですごいんだな、豊かな国なんだな』とそこで『完結したような感じになっていた』。これは私の同級生や同じ団塊の世代、昭和20〜30年代生まれの共通の感覚だったと思う。

それが、『留学組』や『外遊組』は向うの生活を見て、大きな疑問符が付いた人が少なくなかった。

昨今のテレビのニュースを見ていると、『いままでのさまざまなことがらが幻影』であったことが、なんとなく表に浮かび上がってきた印象がある。表向きは会社の売り上げであるとか、大企業の活動、さまざまな数字、そういうものをみると、よさげに見えるのだが、実際のヨーロッパの生活を体験した者には、決して日本の暮らし向きが楽だとも、豊かだとも思えない。

昨今の高齢者の自動車事故にしても、『70〜80歳代になってもクルマを乗り回す金はあり、クルマというものをもっている富はある』。一方で『クルマ無しで生活が出来ない都市構造、住構造がある』。

バスに乗ろうとする、『日本では高齢者も、松葉杖をついた人も、バス停まで急ぎ足で歩いている』。日本ではこれは何の疑問も無い光景だろうが、英国では、

『バス停でなくても、ミニバスは手を上げればタクシーのように、停まってくれる。バス停まで疾走する必要はない』。

クルマ無しで済まそうと、バランス感覚も悪くなってきたので、3輪のアシスト・自転車でも乗ろうか?と思っても、今度は、自転車レーンがないので、引っ掛けられたり、排水の穴などがみんな左側に集中しているので、ハンドルを取られる可能性が強まる。また、三輪自転車ではショッピング・モール、スーパーへ行っても駐輪できないだろう。

そうかといって、アガサ・クリスティのミス・マープルのように、すべてが村で心地よくまとまっている環境はない。日本で異様なくらいコンビニがどこにでもある背景は、町構造、村構造が、ヨーロッパの『ヴイレッジ』のようにはゆかないこと、が最大の理由だろう。商店街は消滅し、大規模スーパーへ行かねばならない。うちのほうにもコストとか、さまざまなアメリカ型の大規模スーパーがあるが、『空港ターミナル・ビルのような施設で、とても歩いて行けるところではない』。そうかといってバスがあるわけでもないし、『米俵のような冷凍フライドポテトを売っているようなところへ、歩いてリュックを背負って買い物に行けるはずもない』(爆)。


かくして、クルマに乗り続けないと生活できない高齢者がいて、それをAI制御の安全なものにしようとか、どんどん『いびつな発展』をすることになる。『意識が明晰でなくなった人が、いくら自動ブレーキのクルマに乗ったところで、スピード感覚やハンドル操舵の感覚は、やはりよくないわけだから、事故は減らないだろう。『ブレーキが間に合わない速度を出して、ハンドル操作を誤れば、やはり事故は起こる』。

デンマークやオランダのような道路システムをつくること、英国のヴイレッジのように、郵便局で文房具もヨロズ屋のように売っていて、その隣にティーショップがあって、向かいが銀行、その隣にOXFAMがあって、古着を持って行くのも、買うのも出来、裏のマーケット・ヒルには曜日によって、手作りパンやチーズ屋、くだもの屋などが日替わりで来る、そういうところへ高齢者がトライク(3輪車)で買い物に来れる環境であれば、そのトライクを電動アシストにするとか、電動にするとか、あるいは『向こう三軒両隣のコミュニティーで、元気な人が寝込んだ人の分まで買い物に行ける体制を作れば、かなりの問題が解決する。

ところが日本では『ドローンを使って物を配達』とかすぐに言い出す。

あっちにもこっちにもドローンが飛んでいたら、強風の日など、ドローンに頭や顔を直撃されるおそれを考えないのだろうか?

さまざまな、いまの地球環境のことを考えたら、世界人口の1割が世界のエネルギーの3割強を使うような、アメリカ型のライフスタイルをやめないかぎり、世界は危うい。きんぺーとトランペットの対決は、所詮、似たようなタイプの大国の利益争奪戦で、やがてはこの2国で世界の半分ほどのエネルギーを使い環境汚染と温暖化は最悪の状況になるのではないかと私は思う。

我々としては、出来る限りひとりひとりがエネルギー消費量と資源消費量を減らす方向へ、ライフスタイルを持って行くべきで、そのためには自転車が果たせる役割は少なくないはずなのだ。

にもかかわらず、世の中の自転車雑誌は、いまだに『坂が楽に登れるこぎ方』みたいなことを毎年、10年1日のごとくやり、『環境負荷を増やさないライフスタイルの軸としての自転車』というような意識はじつに低い。

私なども『こういうタイプの車両が無かったら困るだろう』ということで、みずから作り始めたわけだが、その部品の確保だけでもたいへんな時代になってきている。

なにせ、『レミング的』だから、『ロードが面白い』となったら、ショップもロードばかりになる。『アームストロングがすごいぞ』となったら、みんなあとをついて行く。そして、そのアームストロングがスポーツの歴史上最大のドーピング不正の親玉だったことが知れると、『ビンゲンのネズミ捕り』のように、みんな連れて行かれ崖から川に落ちてしまう感じ。

昔の実用車なら、廃車にする時は、ハンドルグリップを抜いて、タイヤを抜いて、サドルを外せば、あとは資源用くず鉄で再利用は容易だ。革サドルは土にかえる。分厚い耳掛けタイヤなら擦り減った部分に『山かけ』すら可能だ。セルロイドのハンドルバー・グリップは30年でも40年でも使える。しかもその質量は一番小さいペットボトルの半分ぐらいだろう。中には固い紙がニカワで固めて入っている。現代のカーボン、フレーム、カーボンパーツ、プレスチック部品満載の車両はそうは行かない。サドルもバーテープもペダルも、ビンディング・シューズも、水筒も、ブレーキレバーもヘルメットも、すべては海洋汚染プラスチックの元になる。


最近、雑誌は新製品ネタがなく、ひとなみ街道だか、どこかの話もあまりに繰り返されたので、このところやたら輪行のことをやる。しかし、ヨーロッパのように列車に自転車がそのまま積める環境がないのに、そんなに輪行が流行ったら、またそれは大きな問題になるだろう。ピストを流行らせて、ノーブレーキ、ノープロブレムと東京ど真ん中に垂れ幕を出したことの2の舞だ。

彼らは『渡り編集部員で、しばらくいて、雑誌の売り上げが瞬間風速で上がれば、別の部か別の出版社に行ける』と考えているのかもしれないが、さて、流行り過ぎたら?台数が制限されるようになったら?どういう区分けで制限するのか?かつてのように選手かJCAのメンバーのみにするのか?また、かつてのように、駅で切符を書いてもらって、輪行袋に取り付けるような、そういう時代に逆戻りするのか?

そうしたヴイジョンの無いオピニオンリーダーに振り回されるぐらいなら、『股間ワセリン塗り、坂専門、大量生産』のほうがよっぽど害が少ないと思う。

ヒョウの後遺症

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このあいだ降ったヒョウでずいぶん葉が落ちた話は書きましたが、樹々はいまだに後遺症に苦しんでいる様子。

葉が少なくなって、充分に光が集まらないのと、ダメージを受けた葉が多いので、陽の光にやられて、キズのところが、みんな縮んでしまっている。これは真夏の猛暑になったら、樹勢が弱まるのも多いのではないかと思う。

ツバメのお宿

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昨年度は、ツバメの巣を掻き落としているこころ無い人の家を数件みつけましたが、今日は落とし物防止ガードを付けているところを見つけた。グッド・アイディア。

ツバメも人間の出入りの多い所なら、敵も来ないと、人間を信頼してやってきて共生している。

もし、ツバメとカエルがいなくなったら、けっこうな量の昆虫が田圃に発生するはず。そうなれば、大量の農薬を使うことになり、それは人間の体内にも残留農薬が入ってくることを意味するだろう。

ツバメの落とし物といっても1〜2か月ぐらいの話だ。こうしたぶらさげるもの、あるいはガレージならクルマにカバーをかけるだけで済む。なにも巣を掻き落とすことはなかろう。

5分ばかり、じっくり眺めていました。

本場ミッレ・ミリア

気が向くとたまに見るYoutubeの『Harry's Garage』に昨日、新しくミッレ・ミリアの様子がアップされていた。

ミッレ・ミリアというのは、もともとはムッソリーニが国威発揚のためにやりはじめた自動車のレースですが、いまは公道を使った観光客を集める一大イベントになっている。

出場車両はどれも見ごたえのある歴史的車両。それにしても、要所要所の街並みも美しく、都市から都市を結ぶ道路の美しいこと。日本とは『同じ惑星の上の道とは思えない』。28分目ぐらいから道の様子がよく出てきます。

こういう道は、この距離では、まず日本ではお目にかからない。英国でも同じような感じなのですが、日本は『渋滞高速道路』でも金をとる。英国では高速道路では金をとりませんから。

免許をとるのから、車検まで、日本はすべてバカバカしいくらいヨーロッパから比べて金がかかる。英国だと、隣りに運転免許を持った人が乗っていれば、前後の窓ガラスに『L』の札を付けて、路上練習が許されている。教習所というのを私はほとんど見たことが無い。免許取得のための金も比較にならないくらい安い。


あるEU人に『日本でのシステムは、ある程度以上のレヴェルの人に免許を交付するというよりは、クルマに乗れる権利を金で買う意味合いが強いのではないか?』と言われたことがある。『そうでなかったら、ヨーロッパではとても許されないくらい運転が下手なペーパードライヴァーなどというもの存在を説明できない』と言われた。

ハリーは激烈レアな名車を大量に保有している。その彼が、ミッレ・ミリアに行くのにアルファのスパイダーの初期のデュエット(カムテールになる前)に乗って行った。『あのあたりを走るのには、これが一番気持ちが良い』と。しかも、彼が言うには『ミッレ・ミリアは開催中のうち、1日は必ず雨が降ることが多い。だから屋根が付き、しかも雨が漏れないこれが最高なのだ。しかも路面はけっこう凹凸があるので超車でゆくとたいへん不愉快な目に合う。そうした車両で行くことは薦められない』と断言。

じゃあ、どこで乗る超車?(笑)。

週末はぜひ、Youtubeで本場の香りをお楽しみください。

Italian road trip special: guideto the Mille Miglia in my Alfa Spider

で出ます。

仙人クラウド病状

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このあいだ駐輪場で壊された仙人クラウドですが、忙しいのと、気分的にやる気喪失で、いじっていませんでした。

状況はこういう具合。変速器がひっかっていたのか、隣りに駐輪した人が入れる時に力まかせにがーーんと入れたか、出したかして、当方の変速器のストッパー部分が砕けた。

鋳物の鉄が砕けるには、どのくらいの力でぶつけたのか?物の扱いで育ちがわかる。

駐輪場に戻ってきて、変速器がおかしな位置になっているのに気が付いたのですが、1里以上を押して歩いて帰ると、病人の世話に間に合わない。だましだまし乗って帰ったわけです。

家まで目前でチェンが外れた。その時は簡単に治ると思ったのですが、なんと、チェンのピンがギアの肉抜き穴に噛んでいる。チェンが抜けない。『ああ、これはフリーを抜かないとダメだな』と、後輪を持ち上げて帰って来た。数百メートルと近くで良かった。


こんなことがあるのだな、と感心した。昔から不思議だったのですが、英国のサイクロやヴイリヤーズのフリーのローギアには軽めの穴がない。三光舎のフリーにも無い。考えてみるとアトムのフリーにも無い。カイミはやはり無い。みんな、こういうことを経験してやめたのではないかな?アメリカで作るようになったレジナは、サンツアーを見たせいなのか同じようなものがある。サンツアーの厚歯フリーはプロテクターディスクを使わないといけないかもしれない。それでも、やはり挟まったら今回と似たようなことになるだろうと思う。軽量穴が楕円にあいたローギアというのは始末が悪い。


これを機会に仙人クラウドは32/3のチェンに組み直します。

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