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夏の終わり

いまごろの季節になると英国にいた頃を思い出す。それはなぜかというと、うちのあたりの広葉樹の木々の葉が風でさわぐ音がよく似ているからです。

家にいた何人かは絵を描いていた。庭の具合といい、キッチンの様子といい、高校時代にあこがれた南フランスの画家たちの家のようだった。

私は世界各国で豊かな暮らし、金持ちの暮らしをずいぶん見たが、現実的なあこがれをもっていいなと思うのは、フランスの田園、英国の田園、日本の田園、ぐらい。

アメリカの都市部は嫌だ。カンサスあたりは退屈。ドイツも『人工的な楽しみを退屈と感じない人にはよいかもしれないが、私にはあいませんでした』。公園へ行くと、自然が足りないのか、野生が足りないのか、ぷよぷよの3ケタおじさんが、全裸で日光浴をしていたりして、それも奇妙な習俗だと思った。

そういう田園生活でつかう、『農具のような自転車』にあこがれがあったわけですが、そういう場所での生活には高級自動車も必要ない。2CVかディアーヌで充分。

生活の質が重要で、しかも生活スタイルがETHICALで、芸術的、哲学的な充足感に満ちていればそれでよい。

どんなに良いエサを与えられても、ステンレスの流しの中で、泥も草もなく飼われている亀が幸福になれないのと同じだろう。私が亀を飼っていた時、庭に小さい池を掘り、甲羅干しをする岩を置いて、ちょうど6〜8畳ぐらいのセメントブロックで囲まれた土台の中で野生の生息環境に近い状態で飼っていた時、リラックスして落ち着いていた。水槽は、どんな巨大な水槽に入れても出ようとしましたね。

亀ですらそうなのだから、人間が狭いセメントの箱の中に入れられて、パソコンの液晶画面をみて、貯金通帳の数字が増えて行くだけで幸福になれるはずがない。

ケンブリッジでの生活はじつによかった。そうした一時期が持てたことは人生最大の幸福だった。そういうことは日本の郊外や田園地帯でも、本来可能なのだが、そういう場所、国にしようという意識がほとんどない、、それどころか、白樺派の文人たちや大正昭和の画家たちが考えていたような『田園』や『リゾート』の感覚から、今の日本はどんどんずれている。『便利になって金が儲かれば、あとは幸福になれるほど人間は単純ではない』。

梅原龍三郎なども、伊豆半島などは、うまく開発すればコートダジュールにも負けない自然があるのに、どうして、あのような見苦しいところになっているのか?と疑問を呈していた。そして、南フランスに行って、レジョンドヌールの勲章の略章をつけて高級ホテルを借り切ると、そこで、特別待遇で絵を描いていた。

どうなんですかね。私は八ヶ岳に行っても、あまり多摩丘陵とこのごろは差を感じない。梅崎春生が来ていた土産物屋で楽焼窯のあったところは、いまはコンビニだ。琵琶湖畔もずいぶん『通勤マンション』が建て込んできた。

一方で、『距離がものすごく出るミサイル』が隣国で開発中に爆発したそうだ。人をあやめるためのものの開発で自らが命を落としているのだから自業自得だろう。仏典に自分の爪に毒を塗って、人を襲おうとしていた男が、その毒でみずから命を落とす話があった。科学技術は進歩したように見えても、まったく進歩していない道徳の人たちがいる。

たまたま先日、ピカソの絵がわからないという人がいて、論より証拠で見せられないかな?とシルヴェットの絵がYoutubeに出ていないかな?と探した。そうしたら、モデルのシルヴェット本人が出ていたのでビックリした。

彼女、ピカソに会ったことがきっかけで、絵を描き始めた。ピカソにかなり影響されて、引き写しに近いものも多いが、楽しくて描いているのがよくわかる。

最近のパソコンを使ったCGの人物は、なんとなく『よく似ていながら魂がない無機質な感じ』が嫌で、非人間的、非自然な感じがガマンできない。フリーハンドにかなうものはない。

ピカソの描くシルヴェットは彼女のエッセンスとなる個性を抽出して、画面に定着させたように見える。こうしたことや、フリーハンド感はAIでは難しいだろう。

ピカソは『古代からの地中海世界』の女性像から、現代までを視野に入れ、『20世紀にどういう女性を描くか?』を考えたに違いない。こういう歴史的な意識の上で、伝統上にいながら、現代を感じさせる、いままでにないポートレートというのはこころのないコンピューターには難しいだろう。あくまでもAIには『思考パターンとそれの認識によるヴイジュアル変換のお手本をインプットしないといけない』。

それで『真似物をAIが作ったところで、性欲のないAIに色香をゼロから創造できるか?』というとおのずと限界があるでしょうね。

事実、ネズミ―ランドの『光年野郎』のマンガでも、NCで型を作ったプラスチックのものを見るようで、なんとなく寸分違わず左右対称のような、身体も顔の輪郭も気持ちの悪さを感じる。

ピカソのシルヴェットの絵はその点すごいですね。彼女はいま、みずから絵を描き、庭を菜園にして生活している。そして、『この美しい自然の地球で、武器を作り、戦争をしたがる人の気持ちがわからない』と言っている。

いま、ヴァロリュスや南フランスは炉尸唖の魔フィ阿だらけだが、『いつまででも飛んでいられる巳さ射るを作る金があったら、黒海の近くとか、あちこちで、互角のリゾートをつくれるだろう。しかし、そういうことはやらない。

お隣もその意味で勇ましいことやっているが、1人の池大雅も梅原龍三郎も輩出していない。

インドのヨギが、ある人にさんざん『オマエはハッタリ野郎だ、聖人ぶっていてもコジ気にすぎない』などさんざん罵詈雑言を浴びせられた。

『オイっ!聞いているのか?』と言われて、それでもニヤニヤ薄ら笑いを浮かべている。
『ハイ、聞いておりますよ。もし、貴方が何か物をあげようと、誰かのところに持って行って、いらないと受け取ってもらえなかったらどうしますか?』
『持って帰るだろうさ。』
『今日の貴方の言葉も同様です。お持ち帰りください。誰かに動物のフンを投げつけてやろうと思って、掴めば、汚れるのは貴方の手です。そして相手が避けてしまったら、それは貴方の手が汚れるだけでおしまいです。』

私はこの話が好きです。

ピカソのモデルになった人のインタヴューは、Youtubeの以下のところで見られます。

Picasso Muse Sylvette

Sylvette-Das Modell Picasso

Sylvette : The girl with the ponytail

思想ありや?

仏教でもヨーガでも、我というのはほんとうはない。多くの人が『真我』といつも『意識』というかたちで存在している『自分』(我)は別のものなのに気が付いていない。

ほとんどの人がこれを混同しているから悩みも苦悩も生じると考える。

自分というのは、過去の記憶の束ねたようなもので、そこに知識で誤っているものがあったら、ジャンジャン抜いて捨てて、正しいものに入れ替えて行くべきだろう。

そうしないと『こころのぬか床が腐って、そこへ疑問を沈めても良い答えが良い漬物として出てこない』(笑)。

まあ、今日は新聞でもネット上でも、さまざまなニュースや記事がでている。思うところは多い。私の親しかった高校の先生にトッコータイだった人が2人いた。自分が出て行く数日前に今日の日がきて、その後,お一人は経済学者になり、もう一人の先生は哲学の道へ進んだ。お二人とも当時の社会ややり方がよいとは言わず、憎悪していました。

いよいよの時が迫って来たとき、煙草をもらったという話をされていました。そういう時、『ひとの煙草の煙をかき集めて吸い込んでいるような、あさましい姿も見受けられた』と言っていた。そして仲間で果てたもののところには、手袋をはめた人によって落雁が家族に届けられたのを記憶していると言っていた。

経済のO先生は『落雁だったんですよ。人の命が』とぽつりと言ったのを覚えている。

将棋で負けてきたら、赤い紙を送れば駒がもらえる?とられて盤面から消えたら落雁?

さて、古代インドでは、輪廻のさい、無数にいる生き物が、次は何になるかをいったい誰が決めるのか?という議論があった。これはなかなか面白い議論です。すごいコンピューターがあって、自分の一生の善い行い悪い行いがブラックカードの磁性体に焼きこまれていて、改札を抜ける時に判定が下る?(笑)

『ピンポン、このカードでは人間プラットフォームには入れません。昆虫になるゲートへ行ってください』(爆)

同様に、GUん神になるかどうかは、誰が決めるのか?ダイ・ホン・エーじゃなかったのかな。昔はまわりはすべてGUんの施設に囲まれて、GUんがあそこを管理していた。明治時代からのSHIN/トーに閻魔大王はいませんからね。こういう点をどう考えて、説明するのか?

明治時代、大正時代の洋行した人の日記を見ると、みんなアンヴァリッドのナポレオン1世の眠るドーム教会へ行っているのに気がつく。あそこにはGUN-JI博物館がついている。そのやりかたを真似たんだろう。英国ではウェストミンスター寺院には偉人達が眠る。シェークスピアからスティーヴンソン、果てはスティーヴン・ホーキング博士まで。ああいう場所が欲しかったんだろうな、と思う。北斎や文化人ではなく、当時を反映してGUN-JINファースト、GUN-JINオンリー。私はそう見ている。

そういう思想はあまり議論されたことが無いのではないかな。

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