珈琲・紅茶・煎茶

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農夫のお茶

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英国に行くと、パブで『畑を耕す人のランチ』というのがある。パンとチーズとピクルスなど。言ってみれば、日本のおにぎりに近いものかもしれない。

日本の餅と緑茶の組み合わせも、『農夫や旅人など身体を動かす人のお茶』という感じがする。

不思議なもので、疲れていて甘いものが欲しくなる時と、塩味のものが欲しくなる時がある。

今日の餅は大満足でした。

御用達の判断

昨日、久しぶりにCarr's のウォーター・ビスケットを輸入食材屋で買った。なんか変わったなと思ったら、パッケージから王室御用達のマークが消えている。

食べてみると、『なんじゃこりゃ?!』。特に、ダイジェスティヴのほうはマクヴイティーのような味に変わっている。

調べてみると、経営やら販売やら、さまざまなものが人から人へ移り、2012年に『味が変わった』と、英国王室は御用達、ローヤル・ワラントを取り消した、とネット上の英国の記事に出ていた。


そうしたニュースは日本では流れないので、ネットで買って、それが英国の正統な味だと勘違いする人がでるのだろうな、と思った。アメリカの全粒のビスケットのような味になった。ウォータークラッカーの方はなにか粘った感じ。

私は残りの人生で、もう2度と買うことないだろう。自分には無縁の味になった。

伝統が消えて行く、たえて行くというのは、こういう具合なのだな、と思った。

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ベンディックスがドイツに買収されてずいぶん経ちますが、このごろは、ドイツでも吸収したノウハウが拡散されたのか、ドイツ製のミント・チョコレートがずいぶん出回っているようにみえる。日本の安売り輸入食品店でずいぶんみかけるようになった。

そうしたら、たまたまその安売り輸入食品店にベンディックスがあった。一箱数百円だから安い。ただ、私はドイツに買収される前、工場がドイツに移転される前を知っているので、味はちょっと変わっている。スイスのもののように、ツルツルしたビニール的な食感要素がすこし加わったと思う。

もともとベンディックスは家族経営でひっそりやっていた。エリザベス女王陛下がお好きで、とくにビターなものを好んでおられました。その、食後酒に移行する前に、ケーキなどほど量がなく、かつ料理の味を切り替えるのに、『句読点としてミントチョコレート』というのは英国の発明です。戦後、スイスがミントチョコレートを真似しましたが、60年代に『鳥の巣印』がミント・チョコレートを出すと同時に、こっそり買っていた女王陛下は、英国のブランドを守るために、同じ年に即座にローヤルワラントを与えられた。


他の自動車などと同様、ベンディックスが傾いたのは、ヤッピー・バブリーの時代。そうした『グラスを食後にかたむける前にひとつつまむ』という文化が薄れ、『袋菓子をムシャムシャ食べるアメリカ的なmunchingメンタリティー』と『ネトくど生チョコ』へと2分化した。ベンディックスはその時期15%〜25%売り上げが落ちたと言われている。そして、ドイツの手に落ちた。

なにごとによらずそうですが、『趣味性のものは短時間では育たない』。また『完全消滅するのも早い』。

以前、神田のあたりで、寿司を握っているひとが全員バングラディッシュの人の店をみつけてビックリしたことがあったが、『江戸っ子だってねぇ。寿司くいねぇ。バングラディッシュの握りよ』(笑)。

ドイツにフランク・パターソンのような自転車旅行画家は過去100年に見たことが無い。英国には『線描家』でそうした絵を描いていた画家は16世紀からいた。それに自転車という要素が付け加わっただけで、パターソン以外にも似たタイプの画家は同時代の英国にはいた。

これはたとえば、オークやウォールナットの木箱に、切子のデキャンタ―を2つ〜3つ並べていれて、シングルカスクのウィスキーを自分でブレンドする『タンタラス』などもドイツには歴史的に存在しない。ベンディックスはそうした文化の中から出てきた。

製法やノウハウをいくら知ったところで、接ぎ木された植物は別のものになる。これは日本の伝統的なものの未来を考えるうえで、よい『考えの種』になるのではないか?

化学染料で染められたアニメ色の東南アジア製のキモノを着て、バングラディッシュの握り寿司をたべ、けーとくちん製のまがいもの九谷を使い、ロシア・蒙古相撲を見る。食べる蕎麦は韃靼製。クルマはちゅーかエンジン。自転車はTAIワンのフレーム。音楽はアメリカもので、休みの日にはネズミ―ランド。

まっとうな和食や懐石などは一生食べずに人生終了。抹茶はたて方を知らず、いつも人任せ抹茶豆乳ラテ(爆)。町にみなぎるのは両親がロシアとバングラディッシュの人のポスターばかり。テレビをつけると『いっまナら、キャンッペーンじっし・チュー』とアメリカなまり(?)の日本語がCMで流れる。


これはやがては『切り札が開発出来ない文化』になるんじゃないのか?まあ、私は知りませんけど。

すっと『ふ』に落ちる

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『さんで〜ろ〜すと、さんで〜ろ〜すと、いっきゅうそうじゅん、いっきゅうそうじゅん♪』と唱えつつ、昼飯に出た(マレウレウの節で、笑)。

『孵卵茶居ず』の『ステーキ・グッド』にはいるのはのうのない話だ、と洋食屋へ行く。ここは、ドレッシングもマスターが自分の調合でビンにいれたやつを、口を指でふさいでシェイクしてかける、という昭和30〜50年代のスタイルを墨守している。

昔から、その料理人の腕を見るのはオムレツをつくらせるとすぐわかると言われている。パリの名店ル・グラン・ヴェフールのシェフ、レイモン・オリヴェの本にもタマゴへの過熱の具合がいかにむずかしいか、克明に描いてあった。

田宮二郎とか益田喜頓とかが出ているドラマ、『高原へいらっしゃい』の中で、北林谷栄演じる農婦に名人シェフ役の益田喜頓がオムレツをつくり、『どうだっ!』と見得を切るのだが、北林谷栄が『なんだぁ、こりゃあ?赤ん坊の離乳食みてぇなもんで、ふわふわしてて、うまくねぇ。』というシーンがあって爆笑しつつも『これは深い問題を含んでいる』と感心した。

これはワインでも、シャンパンでも、洋菓子でも起こり得る話だと思った。

今日はたまに行く洋食屋へ。私はここのオムレツが好き。ざく切りのビーフのシチューがかかっている。サラダのドレッシングもうまい。写真には出ていませんが、ボルシチのスープもついた。それで食後に珈琲がついて900円行かない。

『信念の人』だな、といつも感心する。ただし、トマトソースのソテーだけは私はいち抜けたなのです。

そこで、幸福なるオムレツを食べたあと、地元の人と遇った、またしても『せんせ〜』という。せんせ〜と呼ぶなと言うのに、『今度、せんせ〜と呼んだら、スーパーで会った時◎△観音さまと呼ぶぞ』と言ってあるのだが、改まらない。このあいだは看護婦に『先週自転車乗っているところ見かけましたよ』と言われた。目立つらしい。レスラーのように覆面をかぶって乗るか(爆)。

午後のお茶に友人が来るので、ケーキを焼いたので、ちょっと待っててという。持ってきたものを見て、『いや、ちょっと、大きいんじゃないかな』とそのサイズに驚いて、半分でいいと言おうと思ったのですが、それも失礼かな、英国のケーキはこのくらいサイズあるしな、と珈琲とともに食べ始めた。

これは眼からウロコ。美味いっ!。ちょっとビックリしました。見てくれはアマチュアのケーキですが、味はフランスで賞を取ったところのものにひけをとらない。自分の誕生日以外、さまざまな人の誕生日や集まりの時に、40数年間変わらず作っているという。

それが、大きいと思っていたのが、うそのようにすんなりと食べられてしまった。

『不思議ですね〜。するする食べられる。かなり美味いと思いますよ。』
小麦粉も無農薬の良いものを使い、卵も野放しの有精卵を使って、牛乳も吟味しているとのこと、クリームも生地もすべて手製。久しぶりに感動しました。

たぶん、みんな意識していないと思いますが、頭で考えるより前に、舌は口に入ったものを、身体に良いものか、悪いものか、無意識のうちに判断して、すんなりと胃の腑に落ちて行くということがあるのではないかな?逆に、これといって難点のないものでも、たまにあまり量が食べられないものがある。自分でも気がつかないうちに、舌は『身体に悪いもの』という判定を下しているものがあるのだと思う。

そういえば、英国では毎日曜日、バーバラが手作りのケーキを持ってやってきたことを思い出した。彼女も数年前に98歳でTAKAIしたが、彼女のケーキも今日のものと同様、すんなりといくらでも食べられる感じがした。今日のケーキはバーバラのヴイクトリア・スポンジと共通のものがあった。

菓子ログで調べて(爆)、有名どころを追いかけている若い世代には、こうした体験はこれから少なくなってゆくのではないかな?という気がした。

外食のものが味が濃いのと同様、ケーキも家で作るものと店で作るものには、大きな差がある。

『ああ、今日の観音さまの教えはこれだな』と納得した日曜日でした(笑)。

ほのかな味と香り

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『ほのかなもの』が日本からしだいに消えてきている。

『ほのかなもの』がわかるということは、繊細で、ごくわずかな差がわかる感性が必要となる。日本はむかしからそれを得意としてきた。

その審美眼は海外の物でも『ほのかな部分で優れたるものを見つけ出した』。『ぎょくかん』の水墨画などは、本国にもないような傑作が日本にきている。やがてはそれが等伯のような人を生む元になった。

焼き物にしてもそうで、日本の優品には、英国が作らせていた隣国のものはとおく及ばなかった。そのギャップも加藤唐九郎が向うへ行って教えたりして差がなくなったわけだが、その技術で最近は九谷でも伊万里でも、ネット上で精巧な偽物がずいぶん出回っている。『忘恩』とはこのことだろう。私はそういう商魂・性根を卑しいと思う。

『坊っちゃんされている』。

写真の蛍焼きは真正の伊万里だが、小皿は宙獄の偽物である。形も尺寸で日本製に合わせ、パターンも盗んでいるが、土が違う。こういうのは200年、300年経ったら、『じつは日本の誇る九谷も伊万里も宙獄のものの真似をしていた』という主張をされかねない。

これは鉄瓶でもそうで、日本でガンガン名品を買って、それから型を取って、どこの廃船やスクラップのものかわからないような粗悪な鉄をつかってまがいものを作って里帰りさせている人たちがいる。

世の中『激辛ナントカ〜』『超ナントカ〜』『ふわふわ〜』『濃厚◎×』のオンパレード。

ゆとり教育の頃、一般常識から乖離した感じの教師が増え、『お!は!よ!−ゴザイ!ま!スッ♯!』と絶叫すると教師が『やぁ〜みんな元気がいいね〜♪』と褒め称え、以来、コンビニでもスーパーでもレストランでも、絶叫しながら走りまわっている絶叫児童をみることが多くなった。教諭が盗撮をするニュースが増え、そればかりか、教頭なども捕まる人が増え、校長が海外の貧困国へ行って数百人の桁で買春をしていたというようなニュースが流れたのもこの時期だ。

それからというもの、テレビドラマのリアクションでも『絶叫している役者』をよくみかける。テレビのCMでも『うまい〜』『すごい〜』をはじめとして、絶叫しているものが半分以上か。

忙しいので、手を抜こうと、老母向けのレトルトの粥などを買ってみるが、有機無農薬のものは少ないうえ、塩がかなり足されているものが多い。ホワイトソースのレトルトのものを買って、自分で味を付け直そうと思って買ってみるが、味の悪さは直せない。

なんというのか、化学合成調味料のはいっているパスタ・ソースは『むこうへ透けて見えるような、奇妙なクールな透明感』が、どう味を付け直しても修正できない。

『R&Fの味覚がおかしい』などとは言われたくない。私は英国でイタリア人の女の子と一緒に長年住んでいたんだから(not one, but〜〜、笑)。

数日前、とろろを作って食べたが、あまりよいとろろではなかった。そのとき、ふと、私がお世話になったロチェスターから来たアメリカ人の教授との会話を思い出した。彼は『とろろには味がない』と主張していた。『とろろが不味いというのは、とろろに混ぜた味噌汁がまずいということだろう』というので、私は激しく反論した。

とろろに味を感じられないアメリカ人がいた。

そのアメリカ人の先生をはじめとして、いままでの人生で『日本の羊羹などは、甘さが足りなくてダメだ。taste this.』と頭が痛くなるくらい、安い砂糖を入れたチョコレート・ファッジを食べさせられたことは数十回に及ぶ。

そういう大雑把なところで作るものは、やはり、新車のうちから3cmぐらいドアを持ち上げないとドアが閉まらないクルマを作ったり、ボンネットとボディのギャップが左右で1cm平気で違うクルマを製品として売る。買わない日本を責める(笑)。

不幸にして、日本の若い世代では、激辛、激甘、ふわふわ〜、激苦消し炭コーヒーにクリームとキャラメルやクリームをドバドバ入れるアメリカ流がはやっている。あとは、『くどい甘さのチョコレート』。これらはセットで、同じ潮流だと思う。

NHKの『おとなの一休』が『豆乳抹茶ラテ、豆乳抜きで』というのを聞いて爆笑した。

私は『わび茶は一休宗純からはじまったと考えている』が、彼の生きた室町時代から続く素朴なお菓子が、小田原でまだ受け継がれている。皇族・公家の御用達であった外郎家が、北条早雲が城を築くにあたって呼び寄せられ、以来、小田原に代々住み続けている。私は小田原通過のときには必ず買い求める。

今の時期、ほのかな夜の梅の香りを楽しみ、良い緑茶とほのかな甘さのういろうを愉しむ。また、体調がよくないと、繊細な味は楽しめない。小腹が空いていたら、江戸時代からつづく餅屋のかきもちをあぶって、何も付けずに食べる。これも、ほのかな海苔の香り、餅米の香り。

しみじみと、この歳で、自転車に乗りつづけて体調が良くて良かったと思う。

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