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梅雨が明ければ夏本番。
関西では夏本番といえば鱧(はも)ですが、関東ではチト馴染みがない。
ウツボのような形から想像できるとおりかなり獰猛な魚ですので、きっと日本中の海にいるとは思うのですが、骨が多くてそのままでは煮ても焼いても食べづらい。
京都でその骨を処理する「骨切り」の技法が開発されたとのことなんですが、その技法が関東になかなか波及しなかったせいなのか、それとも姿からは想像できない白身で淡泊な味わいが関東人の好みにフィットしなかったのか、鉄飯碗も関西生活を経てやっと馴染んだ魚であります。
師匠の大阪西梅田にある「天丼かえん」の大将に云わせると「梅雨の泥水が海に流れて、その海水を一浴びした鱧がウマイのや」とのことであります。
瀬戸内海は明石あたりの激流育ちで、気性もかなり暴力的なヤツが、梅雨の泥水を呑んでパワーアップしたような時期がいいようです。
そこで、寝屋川から京都乗り換えで東京に戻る際、新幹線の駅弁横丁で八角弁当の復活版を買おうとしたのですが、ついに見つからなかったので、季節の弁当「はも寿司」を購入。
駅弁はおおよそ1000円までと決めているのですが、今回は奮発してしまいました。
だいたい「京の」ですとか自分で「名物寿司屋」なんて名乗るところはちとアヤシイ。
それに最近流行りのこの字体(なんて云うのでしょうねこの「らしい」字体は)ですからね。
箱の裏にも
能書きが書いてありますが、思い込みたっぷりで決して美味しさを保証するものではありませんね。
そもそも「名物寿司屋」とは名乗っているけれど「寿しのむさし」なんて、初めて聞いた今聞いた。
知る人ぞ知る「名物寿司屋」なのでしょうか。
ひょっとして「むさし」というからには東京・埼玉あたりのお鮨屋さんだったりして。
なんて思いながら開封いたしました。
鯖寿司の鯖の部分が鱧の照り焼きになっていまして、そこに山椒の実の煮たものが乗っております。
またハジカミも添えてありまして、ビジュアル面でよくできております。
照り焼きのタレのかかり具合なども程よくて、なかなか美味しそうな雰囲気。
そうそう、先日テレビでこのハジカミの語源について、愛知県の生産者が云ってましたよ。
これを食べる姿が「恥じらう様子」なので「恥噛み」だとか。
鉄飯碗は端っこしか齧るものでないので「端噛み」だと思うのですが…。
さて一切れ。
結構肉厚の鱧でありましたが、どうも香りがしませんな。
また期待しておりましたプリリとした歯ごたえが今一つ。
酢飯の真ん中に入った海苔のほうが良い香りがしたりしてね。
ただしこの海苔で、この一切れを二口で食べようとしますと、湿気のせいで噛みきりづらい。
おっとっと…てなことになりまして車中ではいささかキケンでありますよ。
左スミに写っている「香味ゆずドレッシング」をかけて別の一切れも食べたのですが、こちらはゆずだらけになってしまった感じで、余計に鱧から遠ざかってしまいました。
ということで、結局は予算以上を奮発することもなかったかな。
ジャーナリストの大宅壮一先生の仰ったとおり「名物に旨いものなし」といったところなのでしょうか。
だから「京」ブランドはキケンがいっぱいと云われるのですね。
そこのオトーサン、気をつけましょうネ。 |
弁当しつつ
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おはようございます。
でも美味しそう、なはも寿司ですよ。
はもは夏バテに効くと聞きますよネ
2012/7/31(火) 午前 5:45
小田原提灯さま
おはようございます。
あれだけ獰猛な魚ですから、夏バテに効きそうですね。
関西ではポピュラーなのに、関東ではなかなか食べられないのが残念ですね。
2012/7/31(火) 午前 5:57
京といえば鱧ですね〜(^_^)
美味しそう〜o(^▽^)o夏休みに京都へ行くので、食べる機会があれば、食べてみたいと思います(^-^)/
2012/7/31(火) 午前 8:16
「らしい字体」というのはいいですね〜
3枚めの写真からすると、相当な味でないと不合格の予想でしたが、やっぱりでしたか。3枚目のせいですか?(笑)
2012/7/31(火) 午前 9:13
ハモって、すごく獰猛な魚ですよね。
まだ食べたことがないような気がします。
鯉も小骨が多くて食べづらいですが美味しいですね。
2012/7/31(火) 午前 9:44
はも寿司ですか!私、はもを食べたことが無いのです・・・。
お写真ではとても美味しそうですよ。
でも、食べるのが大変そうですね(笑)
2012/7/31(火) 午前 10:49
自分はハモが大好きですよ〜落とし、お碗最高です!
観光客相手のお店ではタマに骨切りがヘタなお店に当ったりしますがコレがホント、ガッカリなんですよね〜!
2012/7/31(火) 午後 0:34
アリエルさま
夏の京都は関東に輪をかけて暑いので、無理をしてはダメですよ。
でもその暑さのあとの鱧は、本当に美味しい。
ぜひお楽しみくださいね。
2012/7/31(火) 午後 9:20
ハバネロさま
そうなんですよ。
見た目が良かったので、期待が大きくなってしまったのが逆に作用してしまったのかも。
辛口の評価だったのかも知れませんが、鱧と云うだけでも期待が高まりますからね〜。
2012/7/31(火) 午後 9:22
トンボさま
召しあがったら、きっと、もっと美味しいとお思いになりますよ。
ぜひ機会があればお試しになってくださいね。
2012/7/31(火) 午後 9:23
きなこさま
お帰りなさ〜い。
世界のお料理にお詳しいのに、鱧がまだなんて残念ですね。
なかなか食べることができる環境づくりは大変ですが、実際にはパクパクいけますので、ぜひお試しになってください。
落としを梅肉か醤油わさびで召し上げれば、少しは涼しい感じもしますよ。
2012/7/31(火) 午後 9:26
tommyさま
さすが年季の入った夏の京都通。
この美味しさや涼しさをご存じですね〜。
ガバガバ食べるものではありませんが、実に味わい深いですね。
特にお椀になったりしていると、お酒の方がガバガバで困ったりして。
京都と云えば夏の暑さは大変に厳しい土地柄ですが、一夜だけなら鱧のために…なんて思えそうです。
2012/7/31(火) 午後 9:29