|
香港を代表する乗り物といえば、香港島を東西に走る2階建てのトラムと、ビクトリア湾を横断するこのスターフェリーということになると思う。
現在では地下鉄が大いに発達し、東西南北いずれへも移動しやすくなっているので、現役性という意味から観光性という所ににポジションを変えてしまっている趣もあるが、それでも不動の一二番コンビというか、龍虎であることは間違いないと思う。
アタシは特にこのスターフェリーが大好きで、隙あらば乗りたいのだが、ただの渡し船の悲しさ、渡った先からのことを考えて地下鉄の利用が多くなったことは、我ながら残念である。
きっと香港の住民の方にとっても同様であると見えて、最近はどうもどの時間帯でも以前に比べて空いているように感じられる。
ということは、公共交通機関の値段の安い香港のことだから、このスターフェリーのお手軽価格はみなさんご存じのとおりですから、この船の今後の行く末が心配になってくるので、本当はせいぜい利用しなければならないのだ。
これも2階建てで有名な路線バスだって、ずいぶんと路線や企業の整理・淘汰が進んだようにも聞いているし、なんとも利用の仕方が難しいミニバスだって、最近の市街地では最早「珍しい」といった有様で、絶滅が危惧されているのではないだろうか。
よそ者が遠吠えしてもしかたがないが、日本からのお客さんはもうブランド物の爆買いには飽きが来ているだろうから、こういった地元のリーズナブルな交通機関を守るため、出来る限りご利用いただきたいと思う。
と、そんな天下国家の話は置いて、スターフェリーである。
たった5分かそこいらの船旅に心が躍る。
中環から徒歩でビルの間を縫って船着き場に到着すると、なぜだか船の2階の一等席に乗り組んでしまうように仕組まれているような気がしつつも、やはりこの上部座席は気持ちが良い。
高い方の席に誘導されているな・・・と思うのだが、そうムキになれないのはそれでもお安いことと、多少なりとも眺めが良いような気がするから。
ナントカと煙は高い所が好きであるという法則に則っているのだろうか。
基本的には高所恐怖症であるのに、こういうのは平気なんですな。
さて乗り場待合場所に行けば既に乗船は始まっており、この船に乗るかと思うとワクワクしてくるヒマもなく、席の確保に気がはやる。
そういえばスターフェリーは同型の船を何隻も使ってこの航路を行き来しているのだが、その船毎に名前を付けているそうな。
同じ型なので識別のための番号でもいいような気もするが、それだけこの会社のオーナーかなにかも、きっと船好きだったのかとも思う。
しかし、名前以外の外観でどうやって見分けるんだろうかといつも不思議。
今回乗り込んだのは最後尾の席だった。
一番後ろの壁には昔のビクトリア湾の写真がポスターになって飾ってあって、どうも1950年代ということは、アタシの生まれた頃の写真のようだった。
まだ「ジャンク」が観光船としてではなくて、普通の船として活躍していたのかななどと思ったり、九龍側の家並の低さに驚いたり。
いよいよ出航だ。
日除けなんだろうか、それとも飛沫でもかかるのだろうか、蝙蝠傘をさした係の方が歩いてい行く。
日本の鉄道や飛行機会社ならここで敬礼をしたり手を振ったりするところなんだでしょうが、結構事務的な感じでそっけない。
まあ、基本的に観光客相手ではないという伝統のなせる業でしょうか、それとも、日常に根差し過ぎているのか。
中環は遠ざかる。
と、このあたりから外洋に出た気分になるのはアタシだけでしょうか。
ビクトリア湾の内航船なのですが、どうも毎度このあたりでは太平洋に出たような気分になってしまう。
どうも大げさでいけないなあと瞬間的には自分を嘲笑うのだが、高揚感がそうさせてしまうのだろうか。
すると、一休みの時間になったようだ。
自動運行装置なんていうものはないはずなので、操船・運航する係の方ではなく客席担当の方なのだろうが、ちょっと休憩である。
のんびりとしたいい気持がこちらにも伝わってきた。
とたんに、もう九龍の船着き場は目の前。
オーシャンターミナルに停泊中の大型客船の前を、香港返還時の頃の色に塗られたスターフェリーが進んで行った。
もう、終点は間近である。
船着き場が迫ってきて
ちょっと物足りないような気分になる。
なので、ドタバタと船を降りてから、記念にこの乗ってきた船の写真を撮った。
よく見ると「晨星(Day Star)」という名前がついていた。
|
香港で行ったよ
[ リスト ]







スターフェリーって趣が在りますね
2017/11/20(月) 午前 11:57
> かわしりおっちゃんさん
そうですね。香港で一番好きな乗り物なんですよ〜。
最近は以前に比べて利用頻度が落ちているので、ちょっと物足りない香港旅行となってしまっています。
2017/11/20(月) 午後 0:48
中環の乗り場が新しくなったこと、滞在が湾仔や天后になったことから1週間の滞在でもこの中環とチムの路線は1,2回ぐらいしか乗らなくなってしまいましたね。
その代わり湾仔とチムのほうを使うようになりました。乗る時間もちょっとだけ長く香港島をなめるように進むおかげで立ち並ぶビル群のパノラマを堪能できました。湾仔の乗り場も数年前に新しくなり、昔ながらの乗り場はチムだけ。埋め立てがない限り今のままでいてくれるのかなぁ。
2017/11/29(水) 午前 6:14
> kor*tah*さん
そうですね、灣仔の航路もありましたね。
もう忘れるくらい乗っていません。次回は必ず乗りたいと思います!
その航路の方が長時間でしょうから、もっと楽しいですよね。
最後に乗った時に、真っ暗な灣仔の乗り場から繁華街までの道のりが侘しかった思い出があるので、敬遠していたのかな。
2017/12/2(土) 午前 8:14