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暑いのである。
夏の土用の最中に上野を通った。
本当に暑いのである。
頭の地肌に刺さるような日差しであった。
キケンな位に暑いのである。
なので辺りの景色も目に入らないのである。
が、上野のお山の麓の永年じゅらく(聚楽)があったところの改修工事がかなり進行していることには気がついた。
業界用語で「仮囲い」と云われる鉄板の囲いの上の方が取り払われ、おおよそ全貌が見えてきたように思う。
随分とオシャレなビルが出現したので、あのじゅらくが心配になってきた。
上の方を見ると、このビルの名前がわかってきた。
こちらも気取って、ローマ字と数字の組み合わせのようで、渋谷の109というビルを連想させるかも知れないが、
「UENO 3153」とは「上野 西郷さん」ということだろう。
さすがこの土地柄である。
夜になっても暑いのである。
体にまとわりつくような湿気である。
何時になっても暑いのである。
人ごみはグンと減ってしまっているのに、アスファルトは蓄熱しているような。
この暑さでボーッとしていたらオネーサンが出た。
いよいよ鉄飯碗はイカレたのかと思ったのだが、
ロボットレストランがオープンするとのことで、その宣伝隊のようであった。
場所は歌舞伎町だとかであって、ならばわざわざ上野クンダリまで来なくたっていいぢゃないか。
いろいろヘンなものが出てくる世の中である。
それだけ暑いのである。 |
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2012年07月31日
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梅雨が明ければ夏本番。
関西では夏本番といえば鱧(はも)ですが、関東ではチト馴染みがない。
ウツボのような形から想像できるとおりかなり獰猛な魚ですので、きっと日本中の海にいるとは思うのですが、骨が多くてそのままでは煮ても焼いても食べづらい。
京都でその骨を処理する「骨切り」の技法が開発されたとのことなんですが、その技法が関東になかなか波及しなかったせいなのか、それとも姿からは想像できない白身で淡泊な味わいが関東人の好みにフィットしなかったのか、鉄飯碗も関西生活を経てやっと馴染んだ魚であります。
師匠の大阪西梅田にある「天丼かえん」の大将に云わせると「梅雨の泥水が海に流れて、その海水を一浴びした鱧がウマイのや」とのことであります。
瀬戸内海は明石あたりの激流育ちで、気性もかなり暴力的なヤツが、梅雨の泥水を呑んでパワーアップしたような時期がいいようです。
そこで、寝屋川から京都乗り換えで東京に戻る際、新幹線の駅弁横丁で八角弁当の復活版を買おうとしたのですが、ついに見つからなかったので、季節の弁当「はも寿司」を購入。
駅弁はおおよそ1000円までと決めているのですが、今回は奮発してしまいました。
だいたい「京の」ですとか自分で「名物寿司屋」なんて名乗るところはちとアヤシイ。
それに最近流行りのこの字体(なんて云うのでしょうねこの「らしい」字体は)ですからね。
箱の裏にも
能書きが書いてありますが、思い込みたっぷりで決して美味しさを保証するものではありませんね。
そもそも「名物寿司屋」とは名乗っているけれど「寿しのむさし」なんて、初めて聞いた今聞いた。
知る人ぞ知る「名物寿司屋」なのでしょうか。
ひょっとして「むさし」というからには東京・埼玉あたりのお鮨屋さんだったりして。
なんて思いながら開封いたしました。
鯖寿司の鯖の部分が鱧の照り焼きになっていまして、そこに山椒の実の煮たものが乗っております。
またハジカミも添えてありまして、ビジュアル面でよくできております。
照り焼きのタレのかかり具合なども程よくて、なかなか美味しそうな雰囲気。
そうそう、先日テレビでこのハジカミの語源について、愛知県の生産者が云ってましたよ。
これを食べる姿が「恥じらう様子」なので「恥噛み」だとか。
鉄飯碗は端っこしか齧るものでないので「端噛み」だと思うのですが…。
さて一切れ。
結構肉厚の鱧でありましたが、どうも香りがしませんな。
また期待しておりましたプリリとした歯ごたえが今一つ。
酢飯の真ん中に入った海苔のほうが良い香りがしたりしてね。
ただしこの海苔で、この一切れを二口で食べようとしますと、湿気のせいで噛みきりづらい。
おっとっと…てなことになりまして車中ではいささかキケンでありますよ。
左スミに写っている「香味ゆずドレッシング」をかけて別の一切れも食べたのですが、こちらはゆずだらけになってしまった感じで、余計に鱧から遠ざかってしまいました。
ということで、結局は予算以上を奮発することもなかったかな。
ジャーナリストの大宅壮一先生の仰ったとおり「名物に旨いものなし」といったところなのでしょうか。
だから「京」ブランドはキケンがいっぱいと云われるのですね。
そこのオトーサン、気をつけましょうネ。 |
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