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月日の経つのは早いもので、年を取ればその分加速度がついているのではないかと、ますますその思いが強くなる。
ついこの間、金魚正月と題して正月らしい記事を仕立てて新春を寿いだと思ったら、あっという間に地震警報が鳴ったり、成人の日に衣装が着られなかったりし、そのあとは相撲があってドタバタしたと思ったら、もう2月。
節分で豆を食べたと思えば立春だ。
そうそう大雪騒動も二度ほどあって、あまりに短期にいろいろあったので、もうどの順番で起こったのかがコンガラガッてしまう。
戦後の総理大臣をその就任順に云えといわれているような気分で、とっても困る。
が、アタシにとっての大イベントは皆既月食。
何十年に一度というのも尊いのだが、それより高校生時分からのナゾが解けた(ような気分になった)のがうれしかった。
ブラッドムーンというのは、地球の影によってお月さんが赤く「血色」に見えるととで、スーパームーンというのは地球に一近づいて大きく見える日というのは知っていたのだが、問題はブルームーンである。
アタシ年代、還暦前後のアラカン世代の方で、若かりし頃に東京だか関東にお住まいであったかたは、まずはチェーンのキャバレー店を思い浮かべるのではないだろうか。
なにしろあの頃までは、キャバレーという形式が大流行で、クラブという高級クラスに行くことのできない紳士はみんなここで楽しんだとのこと。
「とのこと」と云って、腰が引けているのは、どうもアタシは縁がなく、ついぞ行かず仕舞い。
先日も銀座の「白いバラ」という歴史的な名店が閉店になったとのことで、残るは赤羽あたりまで行かないとお目にかかれない状況のようだ。
また、せっかく赤羽まで行ったとしても、それでブル-ムーンがあるかどうかは定かではない。
と話がズレてしまいましたが、問題はブルームーンという言葉の意味の話。
今回わかったのは、一か月の間に2度満月がみられるという珍しい現象がブルームーンだそうである。
確か、お月さんは28日だかのペースで満月になるのであるから、それは1か月間で2度も拝めるとは、確かに珍しい。
そのようにめったにないことの例えがブルームーンだということで、「次回はブルームーンの下で会いましょう」なんていう云い方は、フラれるときの決まり文句であるそうな。
「もう会わないわ」なんてことを、めったにないブルームーンを使って表現しているようで、なかなか奥ゆかしい。
が、その「ブルームーンの下で会いましょう」を高校時代に先輩の大学生から解説されたのだが、果たして彼は本当の意味のブルームーンを知っていたのか。
まあ、彼はKOダイガクの方だったので、キャバレーの方は知っていたに違いないのだが。
と、話はここからが本番。
節分には豆撒きとともに、柊にイワシの頭を刺して飾る風習があるのだが、それは衛生上ちょっと危険かと思い行わなかった代わりに、翌日の立春にイワシならぬ青身の魚を食べようと思い立ち、一番簡単なコレにした。
久しぶりに缶詰売り場に行ったところ見慣れぬ缶が目に留まった。
なかなかオシャレなサバの味噌煮缶詰である。
運よく特売である。
そうか、なにか新発売・最新型のサバの味噌煮かと思ってその進化を見極めたくて、早速買って帰った。
この食品は食べるまでに準備が大変なのは、コップやビールや焼酎などを食卓のまわりに用意することであるが、新商品(クサイ)ので、ワクワク・テキパキとセットする。
そうしていよいよ缶を開けようととして驚いた。
日ごろ見慣れたあのプルリングがないのである。
それに、モダンなブルーに着色してある。
なんだか、ある方向へ引っ張って開けろという指示がクッキリ示されている。
おいおい、こりゃ一体どうなっているのだ!と本当にビックリした。
子供のころは缶詰といえば缶切りで手を切らぬように開けるのが、いかにも大人のやることで、それだけに貴重品感もいや増し、それが自分でできるようになった時には、自分も大人になったようなちょっとした誇りを感じたものだ。
それがしばらくして、あのプルトップ型になった時には、それまでの「缶切り修行」が無駄になったようで、ちょっとガッカリしたものだが、今度はその時よりショックが大きい。
のは、プルトップよりぐっと小さな力で開いてしまうからだ。
缶切り修行、そして指の力といった、多少は大人の食べ物感が醸し出される開缶セレモニーはもうないのである。
レトルト食品の袋を開けるより簡単に空いてしまう。
ひょっとしたら、駄菓子の小袋を開ける方が難しいかもしれないというような、やたらに簡単、スーッと開いてしまう。
そうして、開くとこうなる。
なんだか、サバが小さくなったように感じた。
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